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「10人会って10人採る」が理想 メルカリの新卒採用 メルカリHRグループの石黒卓弥マネジャー

2017/6/14

メルカリHRグループの石黒卓弥マネジャー

 2018年卒で、25人のエンジニアとアプリの企画担当者を採る――。こう宣言したのは、人気フリーマーケットアプリのメルカリ(東京・港)だ。エンジニアの採用に各社が苦戦するなか、採用を始めて2年目の17年卒では、米カーネギーメロン大で学んだ優秀な人材も入社を決めた。メルカリといえば、日本企業で唯一「ユニコーン」(非上場ながら企業の評価額が10億ドルを超える企業群)に仲間入りした企業だ。新卒エンジニアを採用する秘訣は何か。石黒卓弥・HRグループマネジャーに聞いた。

■分母を増やす採用はしない

 ――18年の採用予定数と、17年の入社数を教えてください。

 「新卒の採用を始めたのは、16年入社からなので今年で3年目です。1年目は、メールアドレスとギットハブのアカウントだけを送ってもらう採用でした。ギットハブとは、ソフトウエアの共有で使うサイトで、このアカウントを見れば、そのエンジニアの実績がわかります。性別も学校名も顔写真も、名前もいりません。16年は6人入社しましたが、採用に向けて会ったのは9~10人でした。いわゆる文系総合職の新卒採用はありません」

 「日本の採用は、とにかく分母を増やしますよね。ですが、その会社が好きか、興味がなければ、意味がない。小泉(文明社長)も常に言いますが、10人会って、10人採用するのが一番美しいと思います」

 「17年の新卒では7人入社しました。そのうち1人は、夏休みを利用してインターンシップにきていた人が『メルカリに興味がある人がいる』と紹介してくれた学生です。彼女は米カーネギーメロン大でコンピューターサイエンスを学び、うちにきてくれました」

■18年卒の採用、予算は無制限

 ――エンジニアの採用に非常に苦労している会社が多いです。文系総合職の何倍ものコストがかかるとされるなかで、メルカリはなぜうまくいっているのですか。

メルカリの本社は東京・六本木にある

 「16、17年卒はよかったんです。問題は18年卒です。16年9月、経営方針を決めるための役員合宿のあと、『石黒くん、メルカリは10年、20年続く会社を目指す。より骨太な会社にするため、新卒もしっかりとっていこう』と、25人を採用する方針を伝えられました。いきなりいわれても困りますよね(笑)。ただ、予算は無制限、お金はいくらかけてもいいから新卒をとれと言われたので、まず人事担当を募集したんです。そもそも新卒の採用担当がいなかったんです」

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