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清宮君、数学にも本気 早実は野球だけじゃない 早稲田実業学校の藁谷友紀校長に聞く

2017/6/17

東京都国分寺市の早稲田実業

 早稲田大学系属の早稲田実業学校(東京・国分寺)。高校球界を代表するホームランバッター、清宮幸太郎内野手の活躍で全国的に早実の名前が鳴り響く。王貞治、荒木大輔、斎藤佑樹などスター選手を輩出してきたが、現在の早実は決して野球優先の高校ではない。小中高の一貫教育を実践し、ほぼ100%が早大に進学する首都圏屈指の難関校だ。「文武両道」の早実を訪ねた。

■野球部、練習時間は短い

 「もうすぐダッシュが始まりますよ」。6月5日午後、早実の藁谷友紀校長(早大教授)はニヤッと笑ってこう話す。午後3時に授業が終わると、硬式野球部の選手が一斉にJR国分寺駅へ向けて駆け出すからだ。硬式野球部の練習は、校舎から1時間以上も離れた八王子市南大沢の「王貞治記念グラウンド」で行われる。選手たちは電車を乗り継いで、南大沢に急行。練習時間は4時半から7時までと限られている。

 藁谷校長は「甲子園の常連校でこんなに練習時間の短い高校なんてないでしょうね。土曜日は授業があるのでなかなか練習試合が組めず、試合数も少ない。ですから昨日、清宮君が打った100号ホームランはかなり価値が高いといわれているんですよ」と話す。4日の日曜日、清宮選手は、愛知県の小牧市民球場で行われた愛知県高野連主催の招待試合に出場し、強豪校の享栄高校を相手に史上2人目となる高校通算100号を放った。

■早稲田への推薦、1200点満点で競う

 一般に甲子園常連校は午前中に授業を終え、午後は深夜まで野球漬けの毎日のようなイメージだが、早実は違う。学校の成績評価が厳しく、早大の各学部への推薦は高校1~3年生までの成績を各200点×3と3年時の2回の学力テスト、300点×2の合計1200点で、厳正に評価されて決まる。高得点の生徒は政治経済学部や先進理工学部など志望者の多い学部にも希望どおり進学できるが、成績が基準に達しなければ、留年することもある。もちろん野球のスター選手だからといって特別待遇はない。

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