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乃木坂46の生田絵梨花 「天性のヒロイン」大作舞台へ

日経エンタテインメント!

2017/6/14

 乃木坂46のメンバーとして活躍するかたわら、女優としても着実にステップアップしている生田絵梨花。2017年は1~3月に上演された『ロミオ&ジュリエット』に続き、5月25日に開幕した『レ・ミゼラブル』(以下レミゼ)と、大型ミュージカルへの出演が相次いでいる。

 『レミゼ』は、小学生の時以来何度も観劇し、舞台女優を目指すきっかけにもなった作品。ミュージカル俳優でも難関といわれるオーディションに合格し、主人公ジャン・バルジャンの養子でヒロイン的役どころであるコゼット役を射止めた。本格化する舞台女優としての日々や乃木坂46との兼ね合いなど、率直な思いを聞いた。

1997年1月22日、ドイツ生まれの東京都育ち。A型。小学生の頃から舞台女優を志し、ジュニアミュージカル出演を経て、12年に乃木坂46のメンバーとしてCDデビュー。ピアノは音大で専攻するほどの腕前(写真:アライテツヤ)

 「私はコゼット役ですけど、冒頭の部分では、アンサンブルとして民衆役でも出るんですよ。農婦だったり娼婦だったり、なかなか普段やらないような役柄をやるのは、新鮮で楽しいです。

 プリンシパル(主役級)のキャストもみんなそこに出るので、本当に全員で作り上げてる一体感を、すごく稽古場で感じています。

 歌稽古も全員でやるんです。1人ずつがだんだんクレッシェンドすることで音楽を前に押し進めていき、それが重なってものすごい大音量になる。あの歌声の迫力を出すにはこういう準備段階があるんだっていうのを、改めて学ぶ思いがします。やはり『レミゼ』の一番の魅力は、歌声が重なった時の厚みや大迫力にあると思うので。

 コゼットという女性に関しては修道女のおとなしいイメージが強かったんですけど、実際演じてみると、思った以上に積極的な女性かもしれない。過去に抑えられていた分、いろんな世界を知りたいという好奇心が強くて。(役に)受かってから、自分の中の概念が変わりました。

 ただ、自分にとって何度も観劇したなじみのある作品だけにその場、その瞬間に新しく発見する、感じる、といったことが難しくて。コゼットとしては全部が初めて触れるものなのに、私にとっては歌詞も場面も頭の中にもう入ってるので、彼女のささいな驚きや発見に毎回新鮮さを持たせるのが課題です。

 演出家の方からは『表情がもっといろいろ欲しい』って言われました。ただの笑顔とか、ただ困ってるとかじゃない微妙なニュアンスを探していかなきゃですね」

 制作発表の場では、コゼットのソロ歌唱も堂々披露。緊張は伝わってきたものの、その舞台度胸はかなりのものだ。

 「いえいえいえ!私は本当に緊張しぃで、ともするとその場にうずくまりそうになる。いつも周りの人に『大丈夫、大丈夫!』って言ってもらって、何とか堂々としてるフリをしてます(笑)。

 そう見えないってよく言われるんですけど、それは多分、ピアノのコンクールや試験を小さい頃から経験してるからじゃないかと。あれはもう、本当に寿命が縮まるくらい緊張するので!(笑)ミュージカルや乃木坂46のお客さんたちと違って、見てる人たちは基本『審査』の目ですし。そういう場でメンタルを鍛えられたのは大きいかもしれません」

■パート外の歌も趣味で練習

 ファンの中には、生田が出ていなかったら帝国劇場に足を運ぶことなど一生ないかも、という層も多いことだろう。

 「『今回初めてミュージカルのチケットを取ったよ』とか、私のお芝居を見たことで『舞台ファンになった。他の作品も見に行ってみる』という声は実際よく聞こえてきます。そういう、今まで違う畑にいた人を引っ張ってくることができるっていうのは、乃木坂46の活動をしてるからこそですよね。やっぱり自分が好きなものをよりたくさんの人に理解して、ハマってもらえるのはうれしいです」

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