検索朝刊・夕刊LIVEMyニュース日経会社情報人事ウオッチ
NIKKEI Prime

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

検索朝刊・夕刊LIVEMyニュース日経会社情報人事ウオッチ
NIKKEI Prime

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

検索朝刊・夕刊LIVEMyニュース日経会社情報人事ウオッチ
NIKKEI Prime

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

NIKKEI Primeについて

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

/

時短登山の決め手 「ファストパッキング」広がる

詳しくはこちら

NIKKEI STYLE

通常の登山よりはるかに軽い装備で臨む「ファストパッキング」が広がっている。体を動かしやすいことから、普通よりも長距離にチャレンジできるのが人気だ。土日だけしか休みが取れない人も1泊2日程度で本格的なコースを走破することができる。道具選びや高齢者にとって登山を楽にするスキルとしても人気を集めている。

 ◇   ◇   ◇

「重いリュックを背負っている他の登山者を、さっそうと追い抜いていくのが楽しい。限られた時間で山遊びが最大限できる」。兵庫県芦屋市の会社員、高木義宣さん(41)は、5年ほど前からファストパッキングに魅了されている。

軽いリュック、時には走る

月1回程度山に向かい、昨年は鹿児島県の屋久島や富山県の黒部峡谷にも出向いた。通常よりも半分程度の容量が20~30リットルしかないリュックで向かい、時には早歩きや走って行程をクリアする。山を走り抜ける「トレイルランニング」用の靴を履き、テントも500グラムと超軽量なものに。寝るときはシュラフを下半身に巻いて寝袋も節約した。

屋久島を縦走した際は、4~5泊かかるコースを3泊で登った。「時間に余裕があるので岩登りやほかのルートに寄り道したりできる」と語る。

専用の売り場があるICI石井スポーツ登山本店(東京・千代田)の吉野聡史副店長によると、山の中を駆け抜ける「トレイルランニング」がはやったのが15年ほど前から。さらに走り続けるわけではないが、軽量素材の使用や荷物の軽量化で行動範囲を広げる登山スタイルとしてファストパッキングが10年ほど前から話題になった。

吉野さんによると、ちょっと前の登山ブームは中高年が中心だった。しかし、ファストパッキングはトレイルランニングの流れをくむため、登山経験がなくても運動の基礎がある若い世代が流入しているという。

標準的な登山にかける時間の3分の2くらいに短縮するのが目安だという。たとえば1泊しなくてはならない行程を日帰りで行ったり、1週間の縦走を4泊にしたり。食品を簡便なものにして軽くしたり、休憩時間を減らしたりする工夫も可能だ。

ただ、吉野さんによると、必ずしも長距離でパワフルな登山だけが対象になるのではなく、高齢になってそれまでの荷物量がきつくなった人が、楽に登山するため実践する例も出ている。楽しみ方は様々だ。

同店でもファストパッキング用のウエアやリュックサックが人気だ。特に通常の登山用と違うのが靴。トレイルランニングなどに使う、クッション性の高いものが走ることに向いている。売れ筋は「コロンビア・モントレイル」の「トランスアルプスF.K.T.」(税抜き1万5800円)などだ。スピードアップのため、登山に使うつえ「ストック」を2本使う人も多い。

簡易用テント、装備を工夫

ファストパッキングに特化した英国のアウトドアブランド「OMM」も、軽い生地を使用した「クラシック」という種類のリュックサック10種やダウン、寝袋が人気。2012年ごろから日本で販売開始し、今年の売り上げは前年の6割増の勢いという。

輸入代理店のノマディクス(埼玉県桶川市)社長の千代田高史さんによると、水を浄水器に替え、テントも簡易用のツェルトでまかなうなど装備の工夫で、12キロ~13キログラムかかっていた登山用具が7キロ~8キログラムですむようになるという。

ぐっと行動範囲が広がるため、休みがあまり取れないビジネスパーソンも山に挑めるようになる。仕事帰りの夜に山に入り行けるところまで行って朝帰山し、出社する極端な楽しみ方すらあるという。

同社では、山の中を1泊2日で進み隠されたポイントを見つけてゴールする大会「オリジナルマウンテンマラソン」を3年前から実施している。いわばファストパッキング版マラソンで当初600人程度だった参加者は1200人まで増えた。

大手メーカーもファストパッキングに応じたグッズを展開している。ゴールドウインの擁する「ザ・ノース・フェイス」ブランドでは、3月に発売した「FPハイブリッド30」(2万2680円)が売れ筋のリュックサックだ。布の生地を薄く丈夫にすることで、30リットル入りながら通常の商品の半分程度の重さに仕上げた。同社の担当者は「軽い装備は普通の登山姿よりスタイリッシュに見える。荷物を減らす戦略を立てる楽しみもある」と話す。

ただ、登山には危険もつきまとう。「緊急用の(テントなどになる)ツェルトや食料など、何かあったときのための道具は必ず常備すること」(ICI石井スポーツの吉野さん)が大切だ。

(企業報道部 服部良祐)

[日本経済新聞夕刊2017年5月27日]

春割ですべての記事が読み放題
有料会員が2カ月無料

有料会員限定
キーワード登録であなたの
重要なニュースを
ハイライト
登録したキーワードに該当する記事が紙面ビューアー上で赤い線に囲まれて表示されている画面例
日経電子版 紙面ビューアー
詳しくはこちら

ワークスタイルや暮らし・家計管理に役立つノウハウなどをまとめています。
※ NIKKEI STYLE は2023年にリニューアルしました。これまでに公開したコンテンツのほとんどは日経電子版などで引き続きご覧いただけます。

関連企業・業界

セレクション

トレンドウオッチ

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
春割で無料体験するログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
春割で無料体験するログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
春割で無料体験するログイン
図表を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した図表はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
春割で無料体験するログイン

権限不足のため、フォローできません

ニュースレターを登録すると続きが読めます(無料)

ご登録いただいたメールアドレス宛てにニュースレターの配信と日経電子版のキャンペーン情報などをお送りします(登録後の配信解除も可能です)。これらメール配信の目的に限りメールアドレスを利用します。日経IDなどその他のサービスに自動で登録されることはありません。

ご登録ありがとうございました。

入力いただいたメールアドレスにメールを送付しました。メールのリンクをクリックすると記事全文をお読みいただけます。

登録できませんでした。

エラーが発生し、登録できませんでした。

登録できませんでした。

ニュースレターの登録に失敗しました。ご覧頂いている記事は、対象外になっています。

登録済みです。

入力いただきましたメールアドレスは既に登録済みとなっております。ニュースレターの配信をお待ち下さい。

_

_

_