PCだけでなく小物も収納できる インナーケース4選
パソコンの持ち歩きに便利なバッグはたくさんある。だが、使い慣れたお気に入りのバッグがある人や、ファッションとの相性が気になる女性などは、興味を持てないかもしれない。そんな人は、新しくパソコン対応のバッグを買うよりも、PCインナーケースをいつものバッグに入れるほうがいい。
最近はPCインナーケースにもさまざまなデザイン、機能のものがある。その中で今回選んだPCインナーケースの主な条件は4つ。まず、パソコンを入れるのだから衝撃から守ってくれるのは大前提。2つめに、ケース自体は軽いほうがいい。3つめは、パソコンと一緒にケーブルやUSBメモリーなどの小物も収納できること。オフィスなどで持ち歩くとき、バッグからPCインナーケースを取り出せば、必要な道具が全部そろうので便利だ。さらにもう1つ、金具などが外側に飛び出ておらず、ソフトな素材を使っているという条件も加えたい。バッグの中で他のものに引っかかったり、こすれて傷を付けたりする心配がないからだ。モバイルノートで今、最も一般的な13型が入る製品を中心に選んだ。
大きめポケットでA4書類も入る
ハロルルは、2005年に香港で生まれたバッグブランド。持つ人を楽しくさせたいというコンセプトのもと、ポップな色使いと細かい部分まで使いやすさにこだわったバッグがそろっている。
「OLLY 13インチ用パソコンケース」は11~13型ノートパソコンの収納に適したサイズ。パッド入りスリーブを備え、軽くて丈夫な撥水性のポリエステル素材でデジタル機器を守る。
外側には大きめのフタ付きポケット、内側にはA4サイズの書類や小物を整理できるインナーポケットと、パソコン以外の収納も充実。バッグの下部には持ち手が付いており、手を通してクラッチバッグ風に持つと安定する。外寸は幅34cm×高さ24cm×奥行き4cm(フロントポケットの奥行きは2cm)。
内側の大小のポケットで小物を整理
サーチディストリビューションが展開するビモは、2011年にノートパソコンケースを中心にスタートしたブランド。洋服と同じように、ケースも季節ごとに素材を選んだり、幅広いシーンで利用したりできるように、豊富な色・柄を用意している。好みのケースを選べる楽しさがある。
中でもオン・オフ問わず活躍しそうなのが2017年新モデルの「Utility Case Black Nylon×Black Camo」。バッグに入れる際、他の荷物に引っかかりにくいよう、外側にはポケットを付けないフラットな作り。シンプルな外観に反して、内側には大小のポケットがある。ファスナー付きのポケットもあり、充電ケーブルやUSBメモリー、ペンなど小物を整理するのに便利だ。パソコンは13型まで収納可能。厚み5mmのポリエチレンパッド入りで衝撃から守る。
ビジネスバッグでは横、リュックでは縦
仕事用ではビジネスバッグを使うけれど、プライベートではリュックを使う。横でも縦でも使いやすいPCインナーケースはないものか――そんな人にお薦めなのが、マークスが展開する「トガクレ」のバッグインバッグ。
13型のパソコンが入る「トガクレ バッグ イン バッグ・L」は、170gと超軽量なのが特長。少しでも重量を減らしたい通勤時や出張時に活躍するだろう。
パソコンを入れるメイン収納はL字のファスナーで開閉。縦でも横でも開け閉めしやすい。また外側の前面にある3つのポケットは、縦と横の口がゴムバンドでカバーされており、中身が飛び出るのを防ぐ。バッグからバッグインバッグを取り出さなくても、ポケットに手を突っ込んで必要なものが取り出せる工夫がされている。
表地には、アウトドア用品にも使われる50デニールのポリエステル製リップストップ素材を使用。軽いだけでなく傷に強いのでラフにガンガン使いたい。
モレスキンノート愛用者必見
現在のモレスキンが、かつてゴッホやピカソなどの芸術家が使っていたという伝説的なノートを復刻したのが1997年。黒くて硬いカバーと黒いゴムバンドが特徴のノートや手帳は、今や世界中に愛用者がいる。
そんなブランドのアイコン的存在である「クラシックノートブック」をPCインナーケースで再現したのが「クラシック ラップトップケース」だ。レザーのようになめらかな質感の布製で、裏地はノートの紙と同じようなアイボリーカラーになっている。もちろんフタはゴムで留めるタイプ。角ばったPCインナーケースのファスナーでバッグ内の他の荷物を傷つけた経験のある人には、特にお薦めしたい。10型、13型、15型の3種類のサイズがある。
ちなみにノートと同じく、「In case of loss(拾った場合は)」というプリントがある。パソコンを落としたときに帰ってくるかは分からないが、紛失の際の送り先とどんなお礼をするかを書き込んでおくといいかもしれない。
(ライター 越智理奈)
[日経トレンディネット 2017年5月10日付の記事を再構成]
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