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アウディ最小SUV「Q2」 300万円切りで人気得るか

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日経トレンディネット

アウディ・ジャパンは2017年4月26日に新たなコンパクトSUV「Q2」の日本仕様の概要を発表した。正式な発売と納車開始は6月中旬を予定しており、価格は299万~405万円となる。Q2は最小サイズのコンパクトカー「A1」と最量販車種の「A3」の中間に収まるモデル。欧州では2016年秋に販売され、同年秋実施のユーロNCAPの衝突安全テストで最高評価の5スターを獲得している。

若者狙いで開発したコンパクトSUV

Q2は若年層を取り込むために企画された、アウディとしてはこれまでにないニューモデルだ。外装デザインもユーザー層と重なる30代のマティアス・フィンク氏が担当。1台で仕事も遊びもすべてこなしたいという、若い世代のニーズに沿うクルマを目指して開発したという。

ボディーサイズは全長4200×全幅1795×全高1530mm。最小回転半径は5.1mと取り回しが良く、1530mmという全高は日本の一般的な機械式立体駐車場(高さ1550m以下)にも入るので、都市部でも使いやすそうだ。

一方で、キャビンの広さに影響するホイールベースと頭上空間は1クラス上のQ3と同等。つまり車内空間がQ3並みで5人が乗車でき、ラゲッジスペースは通常で405L、後席を折り畳むと最大1050Lもあるという、使い勝手の良さもあるわけだ。コンパクトで中は広く荷物が積めるスタイルは「日本の住宅事情や道路事情に適している」と同社は強調する。

ポリゴンをモチーフにした遊びのあるデザイン

最大の特徴はやはり、フィンク氏が手がけたデザインだろう。

アウディというと、機能美を徹底的に追求したシンプルで隙のないデザインのイメージがあるが、あえて遊びの要素を取り入れている。モチーフにしたのはポリゴン(多角形)。同社のアイコンであるシングルフレームグリルやシャープなヘッドライトなどに多角形を用いて表現することで、エッジが利いた、やんちゃさと親しみやすさを感じさせるデザインになっている。ボディー後方のCピラーには、ルーフとボディーを分割するように見えるカラーパネルを採用。これは新たな取り組みだ。

FFのみでエンジンもコンパクト

パワートレインもコンパクト。主力となる1.0L TFSIエンジンは、1.0Lの3気筒ターボエンジンで最高出力116ps、最大トルク200Nmで燃費消費率も約19.6km/L(欧州公表値)と十分な性能を持つ。また上級グレードに搭載される1.4L TFSIエンジンは、1.4Lの4気筒ターボで最高出力150ps、最大トルク250Nmを発揮し燃費消費率は17.9km/L(JC08モード)をうたう。1.4Lにはさらに「シリンダーオンデマンド(気筒休止機能)」という高速巡行時などエンジン負荷が低い状態になると2気筒を休止させ、燃費効率を高める機能も備わっている。

トランスミッションは、DCTタイプの7速Sトロニックを組み合わせ、駆動方式は前輪駆動のみ。ボディー構造には超高張力鋼板を22%使用し、ボディー剛性を高めながら軽量化している。

先進安全機能のほとんどはオプション

グレード構成は300万円を切るエントリーモデルとなる「1.0 TFSI」に加え、「1.0 TFSI sport」と「1.4 TFSI cod(cylinder on demand) sport」を用意。

1.0 TFSIとsportモデル2種の違いは快適装備だけでなく、先進安全装備にも大きく出ており、衝突被害軽減ブレーキの「アウディプレセンスフロント」と「アダプティブ クルーズコントロール(ACC)」は1.0 TFSI以外に標準化。残念ながら、ACCを1.0 TFSIに装着することはできないが、アウディプレセンスフロントは、さまざまな機能を含む「ベーシックパッケージ」という25万円のオプションを選択すれば装着される。sportモデルなら、13万円の「セーフティパッケージ」を選ぶとさらに先進安全機能が強化され、「トラフィックジャムアシスト(渋滞時追従支援機能)」「アクティブレーンアシスト(車線維持支援機能)」「サイドアシスト(車線変更時警告機能)」「リヤクロストラフィックアシスト(後退時警告機能)」などの機能が付く。

また導入記念仕様として、1.4Lモデルをベースにした「Q2 1st edition」を280台限定で用意。スポーティーなデザインのS lineパッケージおよび10色のアンビエントライティングは現状ではこの限定車のみとなる仕様で、「ナビゲーションパッケージ」と「セーフティパッケージ」を標準装備にしてナビ機能や安全機能を充実させ、価格は税込みで490万円に収めている。

300万円を切るQ2はアウディの販売の柱に

価格帯はアウディの最量販車であるA3と同等で、プレミアムブランドのボリュームゾーンに収めている。税込み299万円の1.0 TFSIは国産車からの乗り換えなど"初めてアウディを選ぶ人"を意識しており、同社では1.0 TFSIと1.0 TFSI sportという1.0Lエンジン搭載車が、販売の主流になると見ている。斎藤徹社長は「Q2の顧客イメージは30代から40代前半の若い独身者、カップル、ヤングファミリーといったアウディユーザーで最も若い層となるだろう。選ぶものへの強いこだわりを持つ人、情報感度の高い人、そしてクリエーティブな志向やライフスタイルを追求する人にぜひ選んでほしい」と話す。

実は、日本で展開する他のドイツプレミアムブランドに比べれば、アウディのユーザー層は少し若いという。しかし20代、30代の若者を取り込めてはいないので、「Q2は、アウディの販売の柱の一つとなると確信している」(斎藤社長)と、期待を寄せている様子。

安全機能とナビ機能で400万円超え

1.0 TFSIの価格は確かに魅力的なのだが、装備が大幅に省かれているのが気になる。衝突被害軽減ブレーキのアウディプレセンスフロントを装備しようとすると、オートエアコン、ステアリングスイッチ、自動防眩ルームミラー、レイン&ライトセンサーなどを含む25万円のベーシックパッケージを選ぶ必要が出てくる。さらにLEDヘッドライトやバックモニターなどsportの標準アイテムを追加していくと、sportとの価格差は6万円まで縮まってしまい、ACCが未設定となることや先進安全機能のアップグレードも不可。sportの内外装との装飾の違いを考えると、実質的には税込み364万円の1.0 TFSI sportのほうが多くの人にとって本命となりそうだ。それでも「Android Auto」や「Apple Carplay」を含むコネクト機能とカーナビ機能は付いておらず、全車で35万(sportモデル)~39万円(1.0 TFSI)のオプションになるナビゲーションパッケージが必要になる。すると最終的に購入価格は400万円を超えてしまい、若年層には手ごろとは言いにくい。手ごろにQ2を選ぶためには、装備面の割切りが必要となりそうだ。

とはいえコンパクトなSUVという強みは大きく、日常でも遊びでも使えるクルマとして注目されるだろう。価格とキャラクターを考えると、最大のライバルは今年登場したばかりの「MINIクロスオーバー」になりそうだ。今や国内外問わずコンパクトSUV市場は活性化しており、より安くカジュアルな他の選択肢もある。そんななか、Q2が選ばれるには、"ドイツのプレミアムカーであるアウディ"というブランド感がこの分野で効果を発揮する必要がある。

(文・写真 大音安弘)

[日経トレンディネット 2017年5月11日付の記事を再構成]

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