小物スッキリ ダサくならない、PC用軽量バッグ5選
デジタル機器はもはや生活に不可欠。スマートフォンはもちろん、社会人ともなればノートパソコン(PC)やタブレットなどを持ち歩くことも日常的だ。充電ケーブルやモバイルバッテリー、カードリーダーなど、併せて携帯したい周辺機器も多い。それだけにパソコンを持ち歩くのに適したバッグがあれば、日々の利便性はグンと向上する。
ただ、利便性だけにこだわると、デザインは二の次となりがち。そんな彼氏や夫を見て「見た目もスマートなバッグを持ってほしい」と願う世の女性は正直多い。
そこで今回は女性も納得、機能性とデザイン性のどちらもすぐれたビジネスバッグを5つピックアップした。必須条件は3つ。まずはパソコンとケーブルなどの周辺機器を収納するスペースがあること。最近は、バッグの口が前に開き、肩に掛けたままでもパソコンなどを取り出しやすい製品が増えている。バッグ自体は1kg以下であることも重要だ。1kg前後のノートパソコンが入るのに、バッグ自体が重いと苦痛でしかない。さらに、生地が水に強かったり、デスクや床においても自立したりするとより良い。
自立する三角形の断面がポイント
バリューイノベーションが展開するアパレル雑貨ブランド、アブラサス。「自分が欲しいものだけをつくる」というコンセプトのもと、個性的な製品を送り出している。
アブラサスブランドの「ひらくPCバッグ」は、ノートパソコンを入れても自立するよう設計された。断面形状を二等辺三角形にしたことで、重いノートパソコンの重心が中心付近に近づき、パソコン以外に何も入れなくても自立するという。
内部には15型までのノートパソコンやタブレットが収納できるポケットに加え、モバイルバッテリー、ペンなどこまごましたツールを収納できる複数のポケットがある。メインの収納スペースは、面ファスナーで自由に仕切れるので、カメラやレンズを入れてカメラバッグとしても使えるだろう。
バッグが自立するうえ、フタが半分折れるように開くので、バッグの中身が底まで見渡せ、必要なツールに素早くアクセスできるのが便利。ノートパソコンから手帳、ペンケースといった細かな文具まで仕事道具を収納しておけば、好きな場所に持ち運べる"道具箱"として活躍しそうだ。重量は800g。
樹脂製のケージでパソコンを衝撃から守る
インケースは、米カリフォルニアで生まれたバッグやケースのブランド。グローバルに展開し、アップルの公認を受けている。ユニセックスでシンプルなデザインは男女問わず、どんな人にもマッチする。
「Incase 13" Reform Collection Tensaerlite Brief Bag」は、13型のMacBookを持ち運ぶのに最適な設計だが、MacBook以外のパソコンでも使える。収納部分は2つに分かれており、パソコン用スペースにはインケースが独自に開発した合成樹脂Tensaerliteを使用。軽量ながら高い衝撃吸収機能があるという。起毛素材の裏地を付けたパッドと合わせてパソコンを衝撃から守る。もう1つのメイン収納部分にはA4サイズの書類などが入り、ペンやスマホなど小物をしまえるポケットが付いている。開口部が斜めに開くので中身を探しやすく便利。
大きさは幅37cm×高さ29cm×奥行き6cmと、ショルダーバッグとしてはコンパクトなほうだ。およそ770gと軽く、手提げ用のハンドルは肉厚のクッション入りなので、手提げバッグとしても持ちやすい。シリーズには15型パソコンが入るモデルもある。
出張にも便利な3ウエイ仕様
イデアインターナショナルが展開するトラベルブランド、ミレスト。中でも「STLAKT(ストラクト)」シリーズは出張など移動の多いビジネスマンがスマートに使える、機能的なバッグやポーチなどがそろう。
2017年1月に発売された「STLAKT 3WAYブリーフバッグ」は、手持ち・ショルダー・リュックの3ウエイ仕様。取引先では手持ちで、手を自由に使いたいときや移動中はショルダーやリュックなど、シーンに合わせた持ち方ができる。生地は軽くて丈夫なコーデュラポリエステル素材を採用。水や汚れに強い加工を施している。ゴツくなりがちなビジネスバッグの機能は確保しつつ、全体にソフトでシンプルなデザインに仕上がっている。
本体は大きく3つのスペースに分かれている。背面のスペースはパソコンをそのまま収納できるクッション入りのポケット付き。ケーブル類など収納できる大きめのポケットもある。中央は手帳やペンなど使用頻度の高い小物を整理しやすいスペース、前面は衣類などの収納に適したスペースになっている。
トラベル用のポーチなどが同じシリーズでそろっているのも使い勝手が良い。キャリーバッグのサブバッグとしても使えるように、ハンドルには固定できるループが付いている。出張が多いビジネスマンは重宝するだろう。重さは860g(日経トレンディネット調べ)。
バッグを開けずにiPadが見られる
アブラサスの「iPadがつくバッグ」は外側にiPad用のケースが取り付けられるショルダーバッグ。バッグ本体を開け閉めする手間なしに、いつでもどこでも、サッとiPadを見られる。iPadケースは強力な面ファスナーでバッグにしっかり固定できる。装着したケースは落ちないが、手ではがすときは力をかけずに済むよう、テープの幅が工夫されている。
内部には幅42cm×高さ23cmのポケットがあり、13型までのパソコンが収納可能。また、収納した小物の形が外側に響きにくいように工夫されたポケットが他に3つあり、小物の整理に便利だ。
ポリウレタンでコーティング加工された綿帆布はレザーのような質感でシック。オン・オフ問わず活用できる。また540gと大変軽量だ。兵庫県豊岡市のカバン職人の縫製技術を生かし、荷物を詰めてもバッグが膨らみにくいような仕上げになっている。
なおiPadケースは別売り。iPadケース3800円(税込み)、iPad miniケース3500円(税込み)がある。自分の用途に合わせて組み合わせよう。
パソコンだけ取り出せるスーツケース
最後に、各地を飛び回るビジネスマンの味方になる小型のスーツケースも紹介したい。空港や駅など出先でスーツケースの中身を取り出したいとき、開く場所がなくて困った経験はないだろうか。かといってサブバッグを持ちたくはないという人にお薦めなのがヒデオワカマツの「マックスキャビン ウェーブ」だ。
ヒデオワカマツは、1948年に浅草で誕生した総合バッグメーカー協和が展開するブランド。フランスをはじめとする国内外で活躍するデザイナーがデザインから製作まで手がけ、過去20回以上グッドデザイン賞を受賞している。
「マックスキャビン ウェーブ」は、50cm×40cm×25cmで飛行機に持ち込みできるサイズながら約42Lと大容量。2~3泊の旅行に最適なスーツケースだ。
特徴は、前面を開けばパソコン&タブレットの収納スペースに直接出し入れできること。パソコンを出すために出先でスーツケースを広げたり、隙間から手を入れて無理やり取り出したりしなくて済む。
また、パソコンなどの精密機器を入れるなら、ガタつきは最小限に抑えたいもの。そこでキャスター部分に「新サイレント車輪」を搭載。医療現場で使われる搬送用のストレッチャーのノウハウで開発され、耐久性と振動吸収性を両立している。
(ライター 越智理奈)
[日経トレンディネット 2017年4月26日付の記事を再構成]
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