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手放せなくなるアマゾンの音声端末 日本語も間近?

日経トレンディ

2017/5/19

タイマー機能があるためか、キッチンに置くユーザーが多い。スピーカーは全方位形で音を聞き取りやすい
日経トレンディ

 「アレクサ(Alexa)、スターバックスにいつものメニューを注文しておいて」。「Amazonエコー」に話しかければ、注文も支払いも完了。店に着いたら出来たての飲み物をすぐ受け取れる──。そんな暮らしが現実になっている。

 15年に米国で発売されたAmazonエコーは、アマゾン開発の音声アシスタント「アレクサ」を搭載した約180ドルのスピーカー。すでに510万台を販売し、一時は生産が追い付かなかったほど急速に普及している。

Amazonエコーのインターフェースは、本体上面にあるミュートボタンとアクションボタンだけと至ってシンプル。話しかけると上面のリングが青や緑に光る

 Wi-Fi経由でネットに常時接続しており、ユーザーの質問に声で答える。複数のマイクとノイズキャンセル機能を搭載しており、ただ話しかけるだけで反応するのが特徴だ。

 ニュースや天気予報、グーグルカレンダーにある自分の予定なども答え、「ドナルド・トランプって誰?」という質問にもネット検索を駆使してきちんと回答した。また、「アレクサ、ベートーベンをかけて」と話しかければ、音楽配信サービスから曲を再生する。

 もちろんアマゾンでの買い物にも対応。「アレクサ、キッチンペーパーを注文しておいて」と言えば、発注と決済が行われ、商品が手元に届く。買い物には、アマゾンのウェブサイトで設定した「1-Click購入」での支払い方法や配送先が適用。音声暗証コードを設定すれば、子供がいたずらで買い物をするといった誤発注も防げる。

 エコーを使うと、“ただ話しかけるだけ”というインターフェースがどれほどラクなのかを実感する。さらに、普段の生活で活用する場面が多く、「しばらく使うと手放せない」という意見にも納得できる。自宅にEchoを2台以上置いているユーザーもいるほどだ。

 アレクサの機能は他にもある。拡張機能である「スキル」をアレクサに追加することで、他の製品やサービスとの連係が可能になる。「アマゾンスキルズ」のサイトには、冒頭のスターバックスコーヒーの他、Uberの配車サービスやピザの注文といったスキルが9000以上も用意されている。スマホアプリのように、スキルを追加して機能を拡張できるのだ。

スキルの公式サイト。アレクサへの追加は、ウェブ上のダッシュボードで行う

 アマゾンは、「Amazonエコードット」(約50ドル)や「Amazonタップ」(約130ドル)、液晶画面が付いた「Amazonエコーショー」(約230ドル)などの対応製品もラインアップ。また、開発キットを公開しており、「CES 2017」では多くの企業が約700のアレクサ搭載製品を出品。今後は、アレクサ採用の“話す家電”などが世界中のメーカーから発売されると思われる。

ポータブルスピーカータイプの「Amazonタップ」は、Wi-Fiがある場所なら外出先でもアレクサの機能を使える
スピーカーと接続するタイプの「Amazonエコードット」好みのスピーカーを使えるのがメリット
液晶画面が付いた「Amazonエコーショー」

 現状、アレクサが対応している言語は英語とドイツ語だけで、日本語では使えない。ただ、17年2月から、スマホ用の「アマゾンショッピングアプリ」が日本語での音声検索に対応。ここで音声サンプルを収集して蓄積し、近い時期にアレクサが日本語対応となる可能性もありそうだ。

(日経トレンディ編集部)

[日経トレンディ2017年5月号の記事を再構成]

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