マネーコラム

Money&Investment

投信選びの肝 リスクとシャープレシオ早分かり

2017/5/20

 投資信託を選ぶとき、どれくらい値上がりしそうかと収益率(リターン)のことばかり考えがちだが、同時に知っておきたいのがリスクだ。金融の世界では「危険」という意味ではなく、値動きのブレ幅を示す。収益率やリスクの数字を投信選びの参考にするポイントを考えてみよう。

 「平均収益率年5%、リスク20%」(投信a)「平均収益率年3%、リスク10%」(同b)という2本の投信がある(図A)。自分にどちらの投信が適しているかを考える際、注目すべきはリスクだ。

■収益率と関係密接

 少し難しいが、リスクは統計学でばらつきの大きさを示す「標準偏差」とも呼ばれる。標準偏差を理解すれば、年間の値動きの上振れと下振れのメドがわかる。例えば、投信aの場合、上振れが年25%(平均収益率5%プラス20%)、下振れが年マイナス15%(平均収益率5%マイナス20%)の範囲に収まる確率は統計学上、約3分の2となる。

 リスクの値を2倍すると2標準偏差になり、統計学上は約95%がこの範囲に収まる。大きな下落時には、2標準偏差の値まで下がる可能性を考えておいた方がいいだろう。つまり、投信aなら下振れの場合で年マイナス35%(5%マイナス20%×2)だ。

 値動きが大きくても高い収益率を求めたいなら投信aだが、「一時的であっても35%も値下がりしたら怖くて売ってしまいそう」と思うなら、避けた方がよさそうだ。

マネーコラム