東北人はサバ水煮缶が大好き? スーパーに山積み
青魚(7)
外国の青魚事情を少し。まずは、例のサバサンドから。
現地由来の食べ物なら多分、地元の人々はサバサンドとかサバパンとは呼ばないのではないか。さらなる情報を求む。
と書いたら、来てました。
「ウスクムル・サンドヴィチ」。これで解決であろうか。トルコ大使館に聞けばすぐにわかったが、例によってみんなで正解に行き着くのが当サイトの原則である。それにしても、イスタンブールの現場写真が届くとは思っていなかった。すげー。
デスク賛同 確かにすげー。アメリカやイギリス、韓国、中国といったおなじみの国々はともかく、トルコの情報というのは感動ものです。そのうち「食べ物 新世界奇行」でもやってみますか。
野瀬 大阪の新世界なら詳しんだけど……。
おいしいんですが、部屋中にサバのにおいが充満するので、たまーに買うようにしています。こっちの人はそのままか、サラダにのっけたりして食べているようです(Clementineさん)
そうそう、サバの薫製は美味い。ビールにも日本酒にも合う。昔通っていた飲み屋のおやじさんが、自家製の薫製を出していた。カマボコの薫製もおつであった。
私は本当に久々のサバの生すしを平らげ大満足でしたが。
オーストラリアでもイタリア系・ギリシャ系の人たちは青魚を食べるようです(鰯・サーディンとか)。イギリス系の人たちも燻製っぽいKipper(キッパー)とかならニシンなど食べていますが、そんなにポピュラーではないです(きんさん)
豪州人は青魚を見たら釣りの餌と思う。あちゃー。もったいないよー。
缶詰。
いただきマンモスさんは丹後の宮津出身。しょうゆ味のサバ缶とはサバのフレーク缶のことであろう。学生時代に随分お世話になった。あれ1缶で丼飯1杯はOKであったが、後で喉が渇いて仕方がなかったのさ。
三林京子隊長からサケ缶と白菜を煮たら美味いと聞いて、やってみた。美味かった。今度はあの秘蔵のサバ缶でやってみよ。で「お骨」は「おこつ」と発音したりしないんでしょうね。
魚の缶詰は統計的にみるとこうなっている。
1.魚貝類缶詰内の各ジャンル(?)の100世帯当たり構成比
<購入金額ベースで見ると>
油漬け(いわゆるシーチキンタイプ)が全体の約半分とダントツ。
サバ、イワシ、サンマはそれぞれ1割弱とほぼ同じ
全体に減少傾向にある。その中で、サンマの構成比がじわじわと上昇している模様。
<購入容量ベースで見ると>
油漬けの構成比は、やはり約半分。
容量ベースだと2位:サバ、3位:サンマ、4位:イワシ
購入量も全体に減少傾向。その中で、やはりサンマの構成比がじわじわと上昇。
2.地域性…100世帯当たりの購入金額、購入個数、購入容量
<購入金額>
多いところ…関東、東北、東海、北陸、京浜、北海道の順
少ないところ…九州、中国、四国、京阪神の順
<購入個数>
多いところ…東北、北陸、関東、北海道、東海の順
少ないところ…中国、四国、九州、京阪神の順
<購入容量>
多いところ…東北、北海道、関東、北陸、東海、京浜の順
少ないところ…中国、九州、四国、京阪神の順
▼魚貝類缶詰の消費傾向は完全に東高西低のようです。
▼大きい缶詰をたくさん買うのが東北、北陸、関東(新潟も入ってます)、北海道あたりでしょうか(ミルフォードさん)
なるほど、魚の缶詰を買うのは東の人が多いことが、すっきりくっきりわかる。どうしてだろう。寒いから保存食料として必要だったのだろうか。私は九州出身なのにサバの缶詰が好きなのはどうしてだろう。
(特任編集委員 野瀬泰申)
[本稿は2000年11月から2010年3月まで掲載した「食べ物 新日本奇行」を基にしています]
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