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私のモノ語り

スマホケースが不満、だから作っちゃった 平原綾香

2017/5/19

 ポイントカードってつい忘れて出かけてしまうこともありますよね。なので、すべてのポイントカードの番号は「アイウエオ順」にスマホにメモしてあるんです。「無駄遣いはしない」が私の生きざまかも(笑)。

 ときには、高価なものを買うこともあります。それが自分にとって本当に必要か、価値があるかを見極め、納得できればそれは無駄遣いではないと思うんです。

「無駄遣いはしない」という平原さん。ただ「自分にとって価値があるなら、高価なものでもそれは無駄遣いではない」とも

■作品を通じた出会いが表現の引き出しを増やす

 話を聞いていると、誠実で手間を惜しまない、真っすぐな人柄が透けて見えてくる。それは、愛の探求をテーマにした人気シリーズの最新アルバム『LOVE 2』からも伝わってくる。宇崎竜童・阿木燿子、谷村新司、宮沢和史、元レミオロメンの藤巻亮太など幅広い作家陣に楽曲提供を依頼する際、手書きの手紙で思いの丈をつづったという。

◇  ◇  ◇

 前作『LOVE』(2016年)も素晴らしいアーティストさんに曲を提供していただき、多くの方から「いい作品ですね」と褒めていただきました。まだまだ書いていただきたい方もいたので、続編を作れると決まった時はうれしかったですね。

 楽曲を書いていただきたい方には、直接お手紙を書くようにしています。日ごろから手紙を書く機会はわりと多いほうです。お気に入りはぺんてるの慶弔用の筆ペン。たとえ達筆でなくても、毛筆だとそれも味になるというか。それに、心が乱れると書に表れるとも言いますし、心が伝わるかなと思って。

 メールや電話のほうが手っ取り早いのでしょうが、手書きの方が思いが伝わる気がするんです。ラブレターもEメールより手書きの方がうれしいですものね(笑)。今回は、願いを込めて星の王子様のイラストが描かれている便箋を使いました。私の勝手な思い込みですが、「星の王子様が好きな人に悪い人はいないはず。きっと願いをかなえてくださるだろう」と(笑)。

 先日、完成したCDに手紙を添えてお送りしたら、原由子さんからお便りと一緒に「見つけたから」とLOVEのブローチをお贈りいただきました。原さんとは手紙のやり取りだけで、まだ一度もお会いしたことはありません。文通だけのおつきあいなんて、いつの時代だろうって言われてしまいそうですが、とってもうれしいやり取りなんです。

 こうして作品を通じた様々な"出会い"によって、表現の引き出しが開く感覚があります。今、キャロル・キングの半生を描いたミュージカル『ビューティフル』の稽古の最中ですが、この挑戦によってまた新しい引き出しが増えそうだなと感じています。どんなことも真面目に、命をかけてやることが、いずれすべて音楽に返ってくると思っているんです。

5月27日からは全国ツアーがスタート。7月には始まるミュージカル『ビューティフル』では主役のキャロル・キングを演じる
平原綾香
『LOVE 2』UPCH-20449 税込み3240円
 1984年生まれ、東京都出身。父・平原まこと、姉・AIKA、祖父・平原勉もミュージシャンという音楽一家に育つ。2003年、音楽大学に在学中、「Jupiter」でデビュー。ミリオンヒットを記録し、一躍人気アーティストに。2011年には、前期のNHK連続テレビ小説『おひさま』のテーマソングで朝のお茶の間を彩った。5月27日から全国ツアー「平原 綾香 CONCERT TOUR 2017~ LOVE 2 ~」を開催。7~8月に帝国劇場で世界中で大ヒットしたミュージカルの日本版「ビューティフル」に主演する。

(文 橘川有子、写真 藤本和史)

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