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小沢コージのちょっといいクルマ

BMWを直撃 新4シリーズのプレミアムニッチ戦略

2017/5/15

2017年5月9日に日本でも発売されたBMWの新型「4シリーズ」。2ドアの「4シリーズ クーペ」、2ドアクーペをベースとしたオープンモデル「4シリーズ カブリオレ」、4ドアハッチゲートの「4シリーズ グラン クーペ」3タイプを用意している(画像提供:BMW)

 2016年も順調に世界販売数を伸ばし、ミニやロールスロイスを合わせてついに236万台を超えたBMWグループ。かたやビックリするのが成長戦略で、すでに「1」「3」「5」「6」「7」の5つのシリーズに、多目的スポーツ車(SUV)の「X1」「X3」「X4」「X5」「X6」、プレミアムスポーツの「Mモデル」や電気自動車(EV)の「BMWi」まであるのに、2013年は1シリーズと3シリーズの間に「2シリーズ」、3シリーズと5シリーズの間に「4シリーズ」も新設。選択肢が増えていいことのようにも思えるが、客的には似たモデルが増えて分かりにくくなっている部分もあるかもしれない。小沢コージが4シリーズのマイナーチェンジ海外試乗会で、プロジェクトリーダーのヘルンハルド・ホーファー氏を直撃した。

■1と3の間に2シリーズ、3と5の間に4シリーズ! どこまで増えるのか

小沢 本日は楽しい試乗会をありがとうございます。トップモデルの「440iクーペ」が非常に印象的で、確かに走りがビックリするほど優しくしっとりしていて、なおかつスポーティー。もっと足をガチガチに固めてスパルタンにする方向と思っていたので意外で楽しかったです。何が変わったのでしょう?

ヘルンハルド・ホーファー氏 ありがとうございます。まずは新しいシャシーの調整です。ダンパーなどを含めて足回りを新しくしています。それと今回からではないですが、昨年すべてのガソリンエンジンが高効率な新世代に変わっています。

小沢 なるほど。それはそれとして根本的な部分ですが、まずは3シリーズ クーペを4シリーズ クーペに変えて、より低くワイドにスポーティーにしましたよね。そこまでは分かるのですが、さらに4ドアモデルやカブリオレまで作って、どんどんモデルバリエーションを増やしている。

 特にこの3&4シリーズの4ドアモデルは3シリーズ セダンにワゴンのツーリングにグラン ツーリスモ、4シリーズ グラン クーペと4車種もあります。同じようなボディーサイズで。ここにはどういう意味があるんですか?

ホーファー バリエーションを増やすことに意味があると思っています。試乗会のスピーチでも話しましたが、4シリーズが3シリーズと何が違うかというと、左右のタイヤ間が広がってよりワイドに、高さも低く重心が40mmも下がっています。3シリーズとの違いはハッキリしています。

今回試乗したのは「440iクーペ」。日本での税込み価格は573万円~

■4シリーズはちょっとマニアック過ぎないか?

小沢 3シリーズより走りがいいことをよりアピールしたかった?

ホーファー 実際に乗っていただいて分かったと思いますが、明らかにボディー剛性が高くてスポーティー、動きも速くてエレガントだと思います。

小沢 でもクーペだけならともかく、4シリーズに4ドア車まで出すと、結構分かりにくいと思うんです。BMWマニアならいいんですが、一般ユーザーはBMWの手ごろな4ドア車がたくさんありすぎてこんがらがっちゃう。

BMW「4シリーズ」の「M Sport グラン クーペ」

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