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NECのLAVIE Hybrid ZERO 2in1モバイルで最強

日経トレンディネット

2017/5/13

NECの13.3型2イン1モバイルノート「LAVIE Hybrid ZERO」。片手で楽に持てる軽さと、優れたモバイル性能を両立した注目機種だ
日経トレンディネット

 NECの2イン1モバイルノート「LAVIE Hybrid ZERO」13.3型モデルは軽さが特徴だ。13.3型ノートは1kg台前半の製品が多いが、この機種は最軽量モデルでわずか769g、大容量バッテリー搭載の上位モデルでも831gしかない。実際に手に取ってみると、驚くほど軽い。

 モバイルノートにとって、持ち運びが楽にできる軽さは重要な性能だ。軽さを武器に女性にも人気だという。しかし肝心のモバイルノートとしての実用性はどうなのか、実力をチェックしてみた。

■駆動時間は合格点、堅ろう性も十分

 持ち運んで使うモバイルノートでは、軽さだけでなく、電源のない場所で長時間使えるバッテリー駆動時間の長さ、満員電車でも安心して持ち運べる丈夫さ、カバンに収まりがいいコンパクトさも重要だ。

本体色は、ゴールド、シルバー、黒に近いグレーの3色
デザインはシンプル。プライベートで使っても、ビジネスに使っても違和感はなさそうだ

 「LAVIE Hybrid ZERO」の駆動時間は、カタログ値で上位2モデルが10時間、最軽量モデルが6.5時間となっている。実際の駆動時間は使い方によって変わってくるため、カタログ値の5~6割を目安にしよう。

 実際に上位モデルを数日持ち歩いて使ってみたところ、バッテリーの明るさは75%、無線LANでインターネットに接続してWebブラウザーを見ながらテキストファイルを作成するという使い方で、約5時間使ってもバッテリー残量が約20%あった。半日の仕事なら十分間に合うだろう。

 ボディーの堅ろう感も高く、持ち運び時の安心感は高い。パームレスト部分の作りがしっかりとしていて、手を置いてキー入力するときに安定感ある。パームレストの端をつまんで持ってもたわみは少ない。

■2イン1ではなく、普通のモバイルノートとしても使いやすい

 感心したのはキーボード側とディスプレー側の重量バランスだ。タブレット型に変形する2イン1ノートでは、タッチパネル機能や360度回転する機構を搭載するためディスプレー部分が重くなりがちだ。ディスプレーを大きく開くと、その重みでひっくり返りそうになるものが多い。

 「LAVIE Hybrid ZERO」はディスプレー部分が軽いため、そうしたことがない。普通のモバイルノートと同じ感覚で使えるので、使っていて2イン1であることを忘れてしまうことがしばしばあった。ディスプレーのヒンジにはしっかりとしたトルクがあり、揺れたり重みで勝手に動いたりしないのも好印象だ。2イン1を敬遠している人にもおすすめできるだろう。

ディスプレー部分が360度回転してタブレット型やテント型に変形する、コンバーチブルタイプの2イン1ノートだ

■狭額縁デザインでコンパクト

 パソコンやスマートフォン(スマホ)では、ディスプレーのフレーム部分を細くしてコンパクトにする狭額縁デザインがトレンドになっている。「LAVIE Hybrid ZERO」もこのデザインを取り入れていて、従来モデルと同じ13.3型ディスプレーを搭載しつつ、一回りコンパクトになっている。

雑誌「日経トレンディ」を上に重ねてみた。横は少しはみ出るが、奥行きは短い。13.3型ノートとしてはコンパクトだ

 気になったのは、Webカメラがフレーム部分に入らないため、液晶ディスプレーのヒンジ部分にあること。この位置から自分を撮影すると下から見上げる角度になるため、映り方がちょっと格好悪くなる。Webカメラを使わない人は気にしなくていいが、よく使う人は注意したいポイントだ。

Webカメラは、液晶ディスプレー上部に収納するスペースがないためヒンジ部分についている

■ノングレアで見やすい液晶ディスプレー

 ディスプレーは13.3型で、解像度は全モデルが1920×1080ドット(フルHD)。明るさ、コントラスト、発色、視野角の広さはいずれも良好だ。特徴は、タッチ対応液晶ディスプレーにありがちな表面の光沢がなく、ツヤを抑えたノングレア仕上げになっていること。蛍光灯や太陽光などの映り込みが気にならず見やすい。これは色々な場所で使うモバイルノートでは重要なことだ。指紋が付きにくく、タッチ操作で使っても画面の汚れが目立たないのも良いところだ。

 ユニークな機能にスマートベゼル機能がある。タブレットにしたときに画面両端にタッチしても反応しない部分を作り、手で持ちやすくする機能だ。タブレットで使うことが多い人には便利な機能だろう。

狭額縁デザインのため、変形してタブレットにすると、手で持つ部分がかなり狭い。指が画面に触れてしまいやすい
スマートベゼルを有効にすると、画面両端が黒くなって触れても反応しなくなり、その部分を手でしっかり持てるようになる

■キータッチは軽め、ストロークは浅め

 キーボードのキータッチは軽め。ストロークが浅く、底に当たったときの衝撃が指先に伝わりやすいため、強くタイプしていると少し指が痛くなった。これは軽めのタッチでの入力を心がけて使いたい。タイプ音はまずまずの静かさで、軽めのタッチで入力していれば静かな場所で使ってもあまり気にならない。

 タッチパッドはやや小さめだが、クリックボタンが独立していて、ドラッグ操作などがやりやすいのは良いところだ。

キーボードの配列やキーピッチは問題なし。タッチパッドのクリックボタンは固めだ

■拡張性はまずまず

 今回試したのは店頭販売モデルの「PC-HZ550GA」で、CPUはCore i5、メモリーは4GB、ストレージは256GBのSSDというスペックだ。Windowsの動作に問題はないが、Webブラウザー、メモ帳、Excel、OneNoteなど多くのアプリを起動して切り替えながら使おうとすると反応が鈍くなる。

 同時に多くのアプリを起動しないで使うのなら4GBのモデルでも問題ないが、できれば8GB搭載する最上位モデルの「PC-HZ750GA」か、直販モデルでメモリー8GBを選択して購入するのがおすすめだ。動作音は負荷が少ない状態ではほぼ無音だが、負荷がかかって冷却ファンの回転が激しくなると少し気になった。

右側面にメモリーカードスロット、HDMI出力、2つのUSBポートを備える。USBポートのうちヒンジ側はUSB3.1に対応する。もうひとつはUSB3.0対応だ
左側面には電源ボタンとボリュームボタンがある。ACアダプターはモバイルノート向けの一般的なサイズのものが付属する。コネクターは角形だ

 拡張端子では、有線LANとアナログRGB端子がないことに注意したい。有線LANに接続するならUSB接続のアダプターが必要だ。プロジェクターやディスプレーに接続するためアナログRGB端子が必要なら、HDMI出力からアナログRGBに変換するアダプターが必要になる。

■2イン1としても軽量モバイルとしてもおすすめ

 「LAVIE Hybrid ZERO」13.3型モデルは、非常に軽く、堅ろうで、必要十分なバッテリー駆動時間を持った2イン1モバイルノートだ。ノングレアで見やすい液晶ディスプレー、タブレット型のときに持ちやすくするスマートベゼル、独立したクリックボタンなど、実際にモバイルノートや2イン1ノートを持ち歩いて使う人のことをよく考えてある。

 2イン1としても軽量モバイルノートとしても優秀な製品で、2イン1が欲しい人はもちろん、軽量モバイルノートが欲しい人、特にタッチ操作対応のモバイルノートが欲しい人におすすめだ。

 ライバル製品としては、2イン1なら東芝「dynabook V」シリーズ、軽量モバイルノートなら富士通「FMV LIFEBOOK UH」シリーズが挙げられる。「dynabook V」シリーズに対しては軽さと拡張性、「FMV LIFEBOOK UH」シリーズに対してはタッチ操作対応の2イン1であることがアドバンテージと言える。

 バッテリー駆動時間が10時間とライバル製品より短いことと、指紋認証などWindows Hello対応の生体認証機能がないことに注意したい。そこが気にならなければ、2イン1モバイルノートとしてベストの製品だ。

(IT・家電ジャーナリスト 湯浅英夫)

[日経トレンディネット 2017年4月11日付の記事を再構成]

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