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楽天が開始 格安SIMにも「かけ放題」の波 格安SIM最前線

2017/5/16

これまで通話が長いと料金も高くなっていた格安SIMに、大手キャリアのような通話定額オプションが登場した(PIXTA)

 2017年4月24日、楽天の格安SIMサービス「楽天モバイル」は、国内宛ての通話料金が無料になる通話定額オプション「楽天でんわ かけ放題 by 楽天モバイル」(以下「かけ放題」)の提供を開始した。月額2570円(税込み、以下同)を払えば、毎月何時間電話をかけてもこれ以上の料金を払う必要はない。格安SIMに向かないといわれていた「電話をかける機会が多い人」にとっては見逃せないサービスだ。

■格安SIMの弱点だった音声通話

 格安SIMはNTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンクといった大手キャリアよりも通信料金を安く抑えられるのが最大のメリットだ。一方、価格を抑えるために大手キャリアと比べた場合、デメリットも抱えている。その一つが従量制の通話料だった。

 大手キャリアでは通話定額プランが提供されている。3社とも月額2916円なら時間制限なし、1836円なら各通話最初の5分間が無料になる(どちらも2年契約ありの場合)。

 一方、格安SIMの通話料は、30秒当たり21.6円という従量制が標準だ。そのため、電話をかける時間が長くなればなるほど通話料がかかる。毎月たくさん電話をかける人が格安SIMに乗り換えると、大手キャリアよりもかえって割高になってしまうこともあり得る。

 最近では通話定額オプションを提供する格安SIMも増えているが、各通話の最初の何分かが無料になるタイプがほとんどだった。インターネット回線を使ったIP電話方式で通話定額オプションを提供する格安SIMもあるが、IP電話はデータ通信の回線品質に影響されやすく、環境によっては通話音質が悪く、互いの声が聞き取りにくかったり会話に遅延が生じたりするといったマイナス点があった。

 この状況を打破したのが、楽天モバイルの「かけ放題」だ。

■かけ放題でも大手キャリアより格安

 これまで楽天モバイルは、各通話最初の5分間が無料になる「楽天でんわ 5分かけ放題 by 楽天モバイル」(以下「5分かけ放題」)を月額918円で提供してきた。かけ放題は、この5分かけ放題から時間制限を撤廃したもので、月額2570円を支払えば、大手キャリアの通話定額プランと同じように、どんなに電話をかけてもこれ以上の料金は発生しない。毎月3.1ギガバイト使える料金プラン(月額1728円)とかけ放題を組み合わせた場合、料金は毎月4298円となる。

「5分かけ放題は『保険』として契約しているユーザーも多いが、かけ放題は毎月の通話時間を具体的にイメージしているユーザーに選ばれると考えている」(楽天担当者) 

 格安SIMが持つ「大手キャリアよりも通信料金が安い」というメリットも、かけ放題ではしっかりキープされている。

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