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ポイント賢者への道

クレジットカードの審査、携帯料金の延滞も「前歴」に ポイント賢者への道(10)

2017/5/10

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 クレジットカードの入会を申し込んだものの審査落ち――。こんな経験をした人も中にはいるのではないでしょうか。そんな場合、自分はブラックリストに載っているのでは、と心配になるかもしれません。

 もっとも、一般に思い描くような単純な要注意人物リストが存在するわけではありません。申し込みを受けるとカード会社は、他社発行のカードを含め、申込者に延滞の前歴がないかを調べ、入会の可否を判断するのが実際の流れです。

 ではカード会社はどうやって他社カードの情報を得ているのでしょう。業界では各社が加盟し、情報を共有できる仕組みを作っているのです。個人信用情報機関といい、母体の違いにより複数の機関があります。

 カードの支払い状況や申し込み履歴などが登録されており、加盟各社は審査の際に照会することができます。延滞が多い、同時に何枚もカードを申し込んでいるといった場合、入会を断ることがあります。

 延滞などの情報は数年間保存されます。もし口座残高が足りずに請求額を払えなかったというときは、すぐにカード会社に連絡してください。振込先を伝えられるので返済します。早めに対処すれば、信用情報機関で延滞マークが付かずに済むことがあります。

 注意したいのは信用情報機関に加盟するのはカード会社に限らないことです。例えば携帯電話会社で分割払いで機種を買った、日本学生支援機構から奨学金を借りた、銀行で住宅ローンを組んだという場合、延滞すれば、各団体から情報が持ち込まれています。

 ですから、携帯電話機、奨学金くらい、などと甘く考えないようにしましょう。支払いを怠って、入会を断られたり利用を停止されたりしたら、クレジットカードの利点を見捨てることになってしまいます。

菊地崇仁
 北海道札幌市出身。1998年に法政大学工学部を卒業後、NTTに入社。社内システムやLモードの料金システムの開発などに携わり、2002年に退社。同年、友人と共に起業し、システムの設計・開発・運用を行う。06年、ポイント交換案内サービス・ポイ探の開発に携わり、11年3月代表取締役に就任。一般からプラチナまで、57枚のクレジットカードを所有。

[NIKKEIプラス1 2017年5月6日付]

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