株式・投信

七転び八起き

日銀の追加緩和で損切りの大切さ学ぶ

2017/5/8

 「日経ヴェリタス」創刊以来の名物コラム。毎回1人の個人投資家を取り上げ、その人の投資歴の泣き笑いを赤裸々に紹介しています。
 今回はゆきみんさん(47)専業主婦。運用益の一部は寄付や社会貢献に振り向ける。小学生の息子とともに奮戦中。

■1995年~

ゆきみんさん 「悪い相場は続かない」との思い込みが損を増やす

 銀行に入行して2~3年たったころ、外国為替業務に携わった。外貨が身近な存在になり、普通預金よりも金利が高い米ドルやオーストラリアドルを持った方がお得と考え、外貨預金を始めた。長期的な金利収入を狙うため、ドルが一時的に下げても焦らず投資した。

■2001~10年

 資産分散の必要性を感じ、株式投資を始めた。外貨預金と同じように株も長期保有を前提にしようと思い立ち、株主優待が魅力的かどうかを基準に銘柄を選んだ。実家に飛行機で帰省するので、JAL(9201)にも投資。2010年に経営破綻した際は「最後は政府が支援するから大丈夫」と思っていた。読みが外れて損を抱えたのは苦い思い出だ。

■11~13年

 東日本大震災があった11年、円相場は1ドル=75円台と最高値を付け、家族にもドル預金を薦めた。次第に手数料が高い外貨預金から外為証拠金(FX)取引にシフト。レンジ相場で取引の流れに逆らう「逆張り戦略」を採るようになった。

■14年~

 10月31日に日銀が追加緩和を決めた。円相場は瞬く間にチャート上の節目を突き抜けて下落。逆張りの円買い注文を入れたが、円安が止まらず損失が拡大。数百万円あった利益があっという間になくなった。損失限定(ストップロス)の大切さを学び、自分なりのルールを設けて損失が広がらない取引手法に変えた。

■15年~現在

 15年に日経平均株価が2万円に乗せた局面で長期保有していた株を利益確定のために売却した。1万5000円を下回れば押し目買いを入れようと思ったが、買いを入れる機会がない。新しい投資先を求め、将来の決済通貨として活用が期待される仮想通貨「ビットコイン」の取引を始めた。すると購入時から8割程度も値上がり。大きく振れる相場は苦しかったが、投資先を開拓する好機でもあった。

[日経ヴェリタス2017年4月30日付]

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