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自撮り向けに大幅改良 キヤノンが高倍率ズームカメラ

日経トレンディネット

2017/5/10

背面の液晶パネルを上方向に180度動かすことで、画面を見ながらの自分撮りができる
日経トレンディネット

 キヤノンは2017年4月6日、コンパクトデジカメの新製品「PowerShot SX730 HS」を発表した。現行の売れ筋モデル「PowerShot SX720 HS」をベースに、背面液晶を自分撮り対応のチルト式に変更したのが主な改良点。モードダイヤルに専用モードを設けて簡単に自分撮りできるようにしたほか、肌をきれいに仕上げる美肌機能や背景ぼかしの機能も搭載した。

 コンパクトデジカメで売れ筋のスリム高倍率ズームデジカメのラインアップを強化し、スマホカメラからのステップアップを狙う。実売価格は4万8000円前後で、発売は17年5月下旬の予定。SX720 HSは併売する。

キヤノンは、自分撮りに対応した新製品「PowerShot SX730 HS」で、売れ筋のスリム高倍率ズームデジカメのラインアップを強化する

 35mm判換算で24~960mm相当をカバーする光学40倍ズームレンズや1/2.3型CMOSセンサー(有効2030万画素)などの基本スペックはSX720 HSを踏襲する。背面の液晶パネルを従来の固定式からチルト式に変更し、上方向に180度動かすことで自分撮りができるようにした。モードダイヤルで自分撮りモードに切り替えると、美肌モードが働いて肌をなめらかに仕上げるほか、人物の背景をぼかす機能も働き、より好ましい自分撮り写真に仕上げられる(背景ぼかしは画像処理によるもの)。スマホのインカメラとは異なり、自分撮りの際にレンズ内手ぶれ補正機構が働くので、ぶれによる失敗を抑えられる。

液晶パネルは3型/92万ドットの高精細タイプを採用。タッチパネルは搭載しない

 新たに、常時接続が可能なBluetooth機能も搭載した。専用アプリを導入したスマホと連携させることで、カメラの電源を切った状態でもスマホからカメラ内の写真が閲覧できる。カメラをバッグ内に収納した状態でもデータにアクセスできるので、移動中などに便利だ。

■レンズの前面にリング状のLEDライトを搭載したマクロレンズ

 APS-C型センサーを搭載したデジタル一眼レフカメラ「EOS」用のマクロレンズ「EF-S35mm F2.8 マクロ IS STM」も発表した。前面にリング状のLEDライトを搭載し、被写体を明るく照らしながら撮影できるのが特徴。上下方向のぶれも補正できるハイブリッドISを搭載し、手ぶれによる失敗を抑えられるようにした。小物や料理をきれいに撮りたいと考える入門者層に売り込む。希望小売価格は5万5000円で、発売は5月下旬の予定。

APS-C一眼レフ専用のマクロレンズ「EF-S35mm F2.8 マクロ IS STM」。前面のレンズ周囲にリング状のLEDライトを搭載したのが特徴だ

 前面のLEDライトは、レンズ側面のボタンで明るさを変えられるほか、左右どちらかのみを点灯させることも可能。マクロ撮影では、カメラ内蔵ストロボはレンズによるケラレが発生してきれいに撮れないが、前面に発光部を設けることで接写でも被写体をきれいに照らせるようにした。レンズの先端をすぼませる構造にし、より被写体に近づいて撮れるようにも工夫した。ワーキングディスタンス(レンズ面からピントが合うまでの最短距離)は約30mm。一眼レフカメラに装着した際の焦点距離は56mm相当で、コンパクトな標準レンズとしても使える。

リング状のLEDライトは、左右どちらかを半円状に点灯させることも可能。電源はカメラ本体から供給するので、電池などは必要ない

(日経トレンディネット 磯修)

[日経トレンディネット 2017年4月7日付の記事を再構成]

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