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3年前にがん手術、医療保険に入れる? 告知項目カギ ファイナンシャルプランナー 竹下さくら(3)

2017/5/19

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 3年ほど前に受けた人間ドックで大腸がんが見つかり、内視鏡手術で切除しました。予後は良好で、検診以外は医者にかかっていない状態なのですが、医療保険で入れそうなものはありますか。夫も勧めてくれるので、再発に備え、保険料が高くても前向きに検討したいです。(Uさん、大阪府在住、50歳)

 実際に医者にかかった経験がある人ほど、「医療保険に入りたい!」と強く思うものかもしれません。「切迫早産で2カ月間入院」「がんで手術」など、そのときは医療保険に入っていなくて治療費を自己負担したという人ほど、体調が回復してきたタイミングで医療保険に強い関心を示します。

 今回はUさんを例に、がん経験者でも入れる医療保険を検討してみましょう。

【相談者プロフィル】
相談者:Uさん(50歳女性、専業主婦)
家族:夫(56歳、会社員)、子ども2人(22歳、20歳)
【加入している保険】
Uさん:なし
夫:
・定期保険(死亡保障2000万円)
・がん保険(診断一時金100万円、入院日額1万円など)

■がん経験者が入れる医療保険は3種

 医療保険に申し込む際に、合わせて求められるものに「健康状態に関する告知」があります。その告知項目の厳しさによって、医療保険は下の表1の3つのタイプに分かれており、タイプA→B→Cの順で検討するのが基本です。

 まずタイプAの一般的な医療保険は、保険会社が健康だと判断した人が割安な保険料で入れるしくみで、筆者が現時点で把握している限り、35社超の保険会社で取り扱いがあります。

 がんに関しては「これまでがんにかかったことがあるか」「5年以内にがんにかかったことがあるか」という告知項目で尋ねてくるのが通常です。保険会社によって告知項目の内容にばらつきがあり、「これまで」という聞き方をされてしまうと正直お手上げですが、「5年以内」という聞かれ方のところであれば、5年たっていれば、割安な保険料の一般的な医療保険に申し込める可能性が出てくるわけです。

 逆に言えば、Uさんのようにまだ3年という段階で一般的な医療保険に申し込んでも、門前払いされる可能性が高いと言えます。

■引受基準緩和型は多くの情報収集を

 そこで、次に検討したいのはタイプBの「引受基準緩和型」(限定告知型)と呼ばれるタイプです。ネーミングについて言及しておくと、保険会社の目線で見たとき、保険の申し込みを引き受ける判断基準を一般的な医療保険よりも緩めにしたという意味合いがあります。

 一方、契約者目線で見ると、表1にあるように一般的な医療保険よりも少ない告知項目(2~5項目程度)で申し込めるので、「限定告知型」とも呼ばれています。このため、インターネットなどで引受基準緩和型の保険を探すときは、「引受基準緩和型」と「限定告知型」の両方のキーワードから検索をかけると、もれなく探しだせます。

 引受基準緩和型(表2)は一般的な医療保険に比べて保険料が割高で、契約から一定期間(1年、2年など)は保障額を半分削減されてしまう設計のところが多いものの、一般的な医療保険より告知項目が少なく、入りやすい点が魅力です。

 加えて、一般的な医療保険のように保険を申し込むときに初めて告知項目を目にするのではなく、ホームページやパンフレット上で告知項目をあらかじめ確認できるので、入れそうか無理そうなのかが申し込み前にわかる利点があるからです。

 引受基準緩和型を取り扱う保険会社などは現時点で25社を超えていますが、実は、保険会社ごとに告知項目が異なる点には留意が必要です。ある保険会社では告知項目にひっかかったものの、別の保険会社ではOKだった、ということはよくあるのです。

 そのため、引受基準緩和型を検討する際には、とにかく幅広く情報収集することが大切です。そのうえで告知項目をチェックし、自分の体の状態なら告知項目にひっかからない保険会社を複数ピックアップして検討していく「粘り強さ」が求められます。

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