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人生を変えるマネーハック

その場で割引購入も ポイントカードの使いこなし術 ポイントカードをマネーハック(2)

2017/5/8

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 今月のお題は「ポイントカード」です。ポイントカードというと皆さんは得になるというイメージでしょうが、先週はお店が再来店を促す仕組みであるとしたうえで、発想を逆転して考えるとムダ遣いを避けるヒントが見えてくるという話をしました。

 今週はより具体的に「ポイントカードは何枚まで持つか」「ポイントカードはいつ使うか」について考えてみます。

■ポイントカードを無造作に持ち歩いていないか

 ポイントカードは油断すると、枚数ばかり増えていきます。筆者も持ち歩くポイントカードは厳選しているつもりでしたが、6枚(ポイント機能がないプリペイドカードはさらに4枚)ありました。

 何とか10枚以内に収めたなと思っていたら、使う頻度が少なくカバンの奥に入っているカードがさらに6枚見つかったので合計すれば12枚、かなりの枚数でした。

 皆さんも一度、自分の財布やカバンをあらためて、ポイントカードが何枚あるかチェックしてください。「もう何カ月も使っていない」「期限を失効している」ようなカードが出てくると思います。

 ポイントカードは「しまった。家に置いてきた……」とレジで気がつくときほど悔しいことはありませんので、無造作に財布やカバンに入れている場合が多いでしょう。

 最近ではスマートフォン(スマホ)でアプリ化されているポイントカードも多いのですが、それでもカード形式のポイントカードはなかなかなくなりません。

 私は、もし「何枚くらいがちょうどいいか」と聞かれたら、まずは「10枚に絞ってみては」と進言しています。悩んだときは「月1回使うかどうか」を目安にしてみるといいでしょう。

■すぐ出せる「ポイントカードケース」が便利

 財布には銀行のキャッシュカード、クレジットカード、免許証や健康保険証カードなどを入れているでしょうから、ポイントカードをそこに加えれば、どうしても財布がパンパンになってしまいます。

 かといって、なんとなくポケットに入れておくのも不安定です。使うときになって見つからず、レジの前で焦るというのも嫌なものです。

 そこでお勧めしたいのは「ポイントカードケース」です。といっても難しいことはなくて、名刺ケースやカードケースがそのまま使えます。仕事の名刺ケースがある人なら、ポイントカードケースは遊び心で選ぶのも楽しいでしょう。

 ポイントカードケースを持つと、自然に「ケースに収まる範囲」を意識します。先ほどの10枚までという制限も「ケースに収まらないから、何か1枚捨てよう」と考えるきっかけになるからです。カードケースに入れておけばいいのでレジ前で焦ることも減り、一石二鳥です。使用頻度が高いポイントカードをスマートに出せるようちょっと工夫してみるといいでしょう。

■ポイントカードの使い方もちょっとした工夫

 ポイントカードの使い方についても考えてみましょう。ポイントカードは消費金額の一定率が付与され、次回以降のお会計に使えるというのが基本ですが、使い方を工夫するといろんな選択肢が広がります。

 (1)その場で割引になる――ポイントカードのサービスとして「その場で割引される」ものがあります。例えば、Tポイントカードを提示するだけでファミリーマートのキャンペーン商品(商品価格が200~300円程度)が20円割引になる割引はポイント付与率以上にお得です。

 (2)まとまったら買う――多くの人が利用するパターンは「まとまった金額」で使うというものです。1000円分たまったらお会計時に使うとか、欲しい商品の金額にポイント数が達したら買うというやり方です。ただし、時間がかかる場合、ポイントが失効しないよう注意が必要です。

 (3)端数をポイントで使う――ポイントカードによっては100ポイント(100円)単位でしか使えないもの、1ポイント(1円)単位で使えるものの2つのパターンがありますが、後者の場合、お会計時の端数に使うことで小銭代わりにポイントを使うこともできます。例えば、ローソンを中心に利用できるpontaカードは1円単位で使えます(ローソンの場合。チェーン店により異なる)。

 (4)ポイント還元率が低いもので使う――同じお店でポイント還元率が異なるケースがあります。家電量販店では10%還元をベースとしつつ、購入商品によって8%だったり5%だったりします。この場合、還元率が低いものを買うときポイントを利用する方がちょっとだけお得な買い方ということになります。

 ところで、ポイントカードをなくしてしまったらどうでしょう。筆者は過去、かなりためておいたポイントをなくして落ち込んだことがあります。カードによってはウェブ会員登録をしておくことで、紛失時のデータの引き継ぎができるケースがあります。ポイントカードごとにサービスをチェックし、ウェブ会員登録をしておくのもポイントカード活用のコツかもしれません。

マネーハックとは ハックは「術」の意味で、「マネー」と「ライフハック」を合わせた造語。ライフハックはIT(情報技術)スキルを使って仕事を効率よくこなすちょっとしたコツを指し、2004年に米国のテクニカルライターが考案した言葉とされる。マネーハックはライフハックの手法を、マネーの世界に応用して人生を豊かにしようというノウハウや知恵のこと。
山崎俊輔
 AFP、消費生活アドバイザー。1972年生まれ。中央大学法学部卒。企業年金研究所、FP総研を経て独立。退職金・企業年金制度と投資教育が専門。著書に『誰でもできる 確定拠出年金投資術』(ポプラ新書)など。http://financialwisdom.jp

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