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家族で楽しむワインリゾート 八ケ岳にお目見え

ライター 猪瀬聖

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NIKKEI STYLE

近隣のワイナリー巡りをしたり、昼下がりのカフェでワイングラスを傾けたり、夜はレストランでおいしい料理とワインのマリアージュを楽しんだり――ワインを楽しみながら気ままにゆったりとした時間を過ごす「ワインリゾート」が、日本にお目見えした。

イタリア有名建築家の建てたホテル

4月22日、星野リゾートが運営するリゾートホテル「星野リゾート リゾナーレ八ケ岳」が、リニューアル・オープンした。新たなコンセプトは「ワインリゾートのさらなる進化を目指して」。オープン初日に、さっそく訪ねた。

JR中央本線小淵沢駅から車で5分。青々とした樹木の間から、低層の、瀟洒(しょうしゃ)な白い外壁が姿を現した。イタリアの有名な建築家マリオ・ベリーニが1992年に建てたこのデザインホテルは、もともと別の企業が所有していたが、2001年に星野リゾートが買い取り、ファミリー向けのリゾートホテルとして生まれ変わった。

その後、山梨、長野両県のワイン産地に近い立地を生かし、料理の一皿ずつに違うワインを合わせるディナーメニューを提供したり、ワイン用ブドウで肌をトリートメントするスパをオープンしたりと、徐々にワインリゾートとしてのコンセプトを強化。2011年、正式にワインリゾートとしての看板を掲げた。

ワインリゾートというと、一般には、米映画「サイドウェイ」のような大人の世界のイメージだが、リゾナーレ八ケ岳はファミリー客が多い。実際、オープン最初の週末には、赤ちゃんをベビーカーに乗せた夫婦や親子3世代で訪れる観光客の姿が目立った。長屋晃史・総支配人は、「もともと家族連れが多かったが、子供に無理に合わせるのではなく、親や大人の女性も存分に楽しんだりくつろいだりできるリゾートホテルを目指そうとしたら、ワインにたどりついた」と語る。

今回のリニューアルでは、まず、総客室数172室のうち101室を改装。ボルドーカラーを基調にし、コルクをモチーフにした小物をそろえるなどして、テーマであるワインを全面に押し出した。ビュッフェスタイルのレストラン「YYgrill」も、内装をブドウ畑のイメージにし、ホテル内のワインショップや提携ワイナリーで購入したお気に入りのワインを、追加料金なしで持ち込めるサービスも始めた。

ワインリゾートとしてのコンセプトを強化してからは、コアなワインファンの観光客も増加。彼らをひきつけるのは、ホテル主催の無料のワイナリーツアーだ。とりわけ人気が高いのが、ワイナリー「ドメーヌ ミエ・イケノ」へのツアー。

フランスの国家資格も取得

同ワイナリーは、もともと雑誌編集の仕事をしていた池野美映さんが開いた新興ワイナリー。池野さんは、自然の中で暮らすライフスタイルに憧れ、ワインの勉強のために渡仏。モンペリエ大学で栽培・醸造学を修め、ワインに関するフランスの国家資格も取得した。帰国後、理想のワイン畑を求めて八ケ岳のふもとにたどりつき、耕作放棄地を開墾してブドウの苗を植栽、自前の醸造施設も建てた。

2011年の初リリース以来、ミエ・イケノのワインはワイン愛好家の間でも入手が困難な"幻のワイン"だ。東京・銀座に4月20日にオープンした大型商業施設「GINZA SIX」に入る酒販店「IMADEYA」では、オープン記念にミエ・イケノのワイン約200本を店頭に並べたところ、あっという間に売り切れた。ワイナリーは非公開で、通常は訪れることができない。

今回、特別にドメーヌ ミエ・イケノに案内してもらい、池野さんに話を聞いた。標高750メートルの高台にある畑は、南に南アルプス、北に八ケ岳の壮大なパノラマが広がる、自然の展望台。畑の中に立ち、少し冷たい4月の風を受けながら、ゆっくりと呼吸をし、雄大な自然を眺めると、心が洗われる気分になる。

苦労話はしたくないけど

「畑のブドウに寄りそうことが大切」とおいしいワインを造る秘訣を話す池野さん。苦労話は「聞くと、ワインが楽しく飲めなくなるから」と雑誌などの取材では多くを語らない池野さんだが、「遅霜の恐れのある5月は、心配で、夜中に畑に来て火をたくこともあります」と明かしてくれた。確かに畑のあちこちにたき火用のドラム缶が置いてあった。

 風通しのよい高原の畑で、十分な日射しを浴びて育ったシャルドネから造られる白ワインは、上質な酸と果実味のバランスが素晴らしく、世界最高峰のブルゴーニュの白ワインをイメージさせるエレガントな味わい。赤ワインのピノ・ノワールとメルローも評価が高い。「ここの素晴らしい自然がボトルに詰まった、そんなワインを造っていきたい」と池野さんは笑顔で語る。

リゾナーレ八ケ岳内のワインショップには、このミエ・イケノのワインをはじめ、やはり、なかなか手に入れることのできない山梨や長野の希少なワインが何種類も置いてある。購入はもちろん、有料での試飲も可能だ。

夜の楽しみはメインダイニング「OTTO SETTE(オットセッテ)」で味わう料理とワインのマリアージュ。壁代わりのガラス張りの巨大セラーには、2500本のワインが横たわり、出番を待つ。地元の野菜を使った料理一皿ずつに山梨、長野の珍しいワインを合わせるコースメニューは、他ではなかなか経験できない。

ワインイベント盛りだくさん

ほかにも、夏休みシーズンには、シャルドネをテーマにした宿泊プラン「シャルドネステイ」を売り出したり、秋には山梨、長野両県から約15のワイナリーが参加する「ワインリゾートフェスタ」を開いたりするなど、季節ごとのワインイベントも盛りだくさん。

ワインリゾートの先駆的な存在、米カリフォルニア州のナパバレーは、「大人のディズニーランド」とも呼ばれている。有名ワイナリー、高級レストラン、ショッピング街、スパ、大自然と、大人がワクワクする"アトラクション"がそろっており、何度でも来たくなる場所だからだ。

長屋総支配人は、「ワイナリーツアーを拡充したり、屋外にワインを楽しめる広場を設置したりするなど、今後も、大人のためのコンテンツを増やしていく方針」と抱負を語る。ワインリゾートの熟成は、これからが本番だ。

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