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「パラレルキャリア」という言葉を耳にする機会が増えてきました。会社に勤務する一般ビジネスパーソンは「複数の仕事を持つのは現実的ではない」と、自分事として捉えていないかもしれません。しかし、広い意味で「社外での活動」に取り組むことで、本業でのキャリアに磨きをかけられたり、転職に生かせたりすることもあるのです。

自分の価値を認識できる場所、さらに磨ける場所を持つ

「パラレルキャリア」は、ピーター・ドラッカーが『明日を支配するもの』などの著書で提唱している、これからの時代の「生き方」の概念です。本業に従事しながら別の仕事を持つ、あるいは社会活動やNPOの活動などに参加するライフスタイルを指します。

私も「パラレルキャリア」を築くことは重要だと考えています。私自身、転職エージェントを本業としながらも、「ワークライフバランス」「女性活躍推進」「地方創生(I・Uターン転職支援)」など幅広いテーマに取り組み、講演や執筆活動を行っていますし、子育ての新しいかたちに取り組むNPO法人の理事も務めています。リクルートエグゼクティブエージェントに所属しつつ、今年3月には自分の会社も設立しました。

自分自身がパラレルキャリアを実践してみて実感するのは、「自分の存在価値を感じられる場所は複数あったほうがいい」ということです。

私はこれまで数多くの転職希望者の皆さんとお会いしてきました。その中には、職場において自分自身の存在価値が揺らぎ、自信をなくしているケースも多く見られます。

「周囲が期待するような成果を上げられない」「異動や職種転換によってこれまで自分が積み上げてきたものが生かせなくなった」「会社から適正な評価を受けていない」――といった悩みの声が聞こえてきます。

そんなふうに迷ったとき、職場と家庭を往復するだけの人は行き詰まってしまいがち。転職が「逃げ」の手段になってしまうこともあります。

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