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初めての「ボルダリング」 押さえるべきポイントは?

日経Gooday

2017/4/29

 足自由の場合、足は、乗せやすいホールドを選んで乗せる。小さすぎるホールドや滑りそうなホールドはなるべく選ばないようにする。三角形の形が多少崩れても足を乗せやすいホールドを優先させたほうがよい。

 また、登る時は、腕が伸びるように(肘が曲がらないように)体を壁から離し、壁と体に空間ができるようにしておくと、腕に負担がかかりにくい。また、足も上げやすい。体と壁が常にくっついていると、腕が曲がり、常に懸垂、もしくは腕立てのような状態になり、疲れてしまう。

(3)同じホールドで足を入れ替えられるようにする(トラバースの練習)

 ボルダリングでは、上に登っていくだけでなく、トラバース(横移動)することもある。横移動の時にも三角形を保つためには、足の入れ替えが必要となる。

 例えば、片足しか乗せられないほど小さなホールドの上で左右の足を入れ替えるといった動きが時に必要で、基本的なテクニックは早いうちにマスターしたいところだ。足の入れ替え方は大きく次の2通りある。

【足の入れ替え方1】足をハの字に置く(両足のつま先をぎりぎり乗せられる程度のホールドの場合)

 左右のかかとがお互いに少し外側を向くような「ハの字」にして、つま先をホールドに置く(写真8のように、かかとを外側に広げなくても両足のつま先をホールドに並べて置ける場合は、「ハの字」にしなくてよい)。片方のつま先が乗せやすいように、前もってホールドの端っこに乗せ、もう片方のつま先が乗せやすいようにする。

【写真8】足を八の字に置く。しかし写真上のようにかかとを外側に広げなくても両足をホールドの上に置ける場合は八の字でなくてもいい

【足の入れ替え方2】片方の足の上にもう片方の足のつま先を置き、下のほうの足を抜いていく(片足のつま先しか乗せられない小さいホールドの場合、写真9)

 初めは難しいので、まずは、大きなホールドに乗せて、「せーの」と少しジャンプするようにして入れ替えてみる。慣れてきたら小さなホールドで、そっとできるように練習。「腕に負担がかからないように、一瞬腹筋に力を入れるのがコツ」(尾川さん)。

【写真9】足の上に足をの置き、下の足を抜いていく

 最初のうちはジムに行くたびに、この2通りの練習をして体で覚えよう。

 以上がボルダリングの基本の動きだ。ステップ3、4は一朝一夕にできることではないので、慣れるまで何度か意識して練習するといいだろう

尾川とも子さん
 プロクライマー。早稲田大学理工学部応用物理学科卒業。在学時の2000年、国体山岳競技に誘われたことがきっかけで、クライマーの道に。2003年、2006年には「Asian X-games」で優勝。その後は自然界の岩場へのチャレンジに魅力を感じ、2008年4月に日本人女性初となる難度V12を達成。2009年秋から女性では前人未到の難度V14の岩に挑み始め、2012年10月に完登した。ブログ:尾川とも子のはーとふるボルダリング

(文 大谷珠代、写真 水野浩志)

(衣装協力:アディダスジャパン、ネルソンクライミングジャパン〔MAD ROCK Flash 2.0〕/ 撮影協力:ボルダリングジムHAGO〔大阪府吹田市〕)

[日経Gooday 2015年12月16日付記事を再構成]

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