株式・投信

桐谷さんの株主優待入門

映画やカラオケで気分転換 屋内レジャーの株主優待

日経マネー

2017/5/7

日経マネー

 4月から新生活をスタートさせた方も、連休でほっと一息というところでしょうか。でも昔から5月病という言葉があるように、環境の変化になじむにはそれなりに時間がかかるもの。そこで、気分転換に最適な屋内レジャーの優待を桐谷さんに教えてもらいました。

◇      ◇      ◇

 会社での異動や転勤、住まいの引っ越しなどで環境が変わると、何かとストレスがたまりがち。そんな時には、手軽に楽しめる屋内レジャーで気分転換してみてはいかがでしょうか。映画を見たり、カラオケで歌ったり、ネットカフェでくつろいだりするのにも、株主優待は便利です。

桐谷広人(きりたに・ひろと) 67歳。プロ棋士(七段)。1984年の失恋を機に株式投資を始める。現在400以上の優待銘柄を持ち、その優待品で日々の生活をほぼ賄っている。癒やされる人柄も人気の理由

 映画鑑賞の優待銘柄で、利用できる映画館が全国的に多いのは松竹(東1・9601)、東宝(東1・9602)、東映(東1・9605)の3つですが、利回りの面ではどれもいまひとつです。

 そこで、お薦めなのが東急レクリエーション(東2・9631)。1000株で年間18本(半年ごとに9本)の映画が見られる株主優待ポイントがもらえ、優待利回りは約4%(映画1本=1800円で換算)、配当も合わせると5%近くになります。全国に18ある対象の映画館に行ける人には狙い目です。優待の利用が1カ月に映画4本までという制限があるので、計画的に使いましょう。友人と4人で行けば、ひと月分を一度に消化することもできます。

(左)映画優待は各社合計で年間200本分くらい得ているが、ここ数年は忙しくて実際の利用は半分ほど。(右)「自遊空間」では3時間パックを利用し、マッサージチェアのある大きめの部屋でくつろぐ。支払いはもちろん優待券で

 カラオケ優待の定番はシダックス(JQ・4837)と第一興商(東1・7458)、それにコシダカホールディングス(東1・2157)もあります。コシダカの優待券は「カラオケまねきねこ」の他、1人カラオケ店「ワンカラ」でも使えます。私はカラオケがあまり好きじゃなく、優待券は友人やおいっ子にあげることが多いです。

 ボウリングには、優待券を使うために時々行きます。ラウンドワン(東1・4680)の優待でもらえる500円割引券は、1000円以上の支払いごとに1枚使えるというものなので、使用の際には少し注意が要ります。

 私が優待でよく利用するところといえばネットカフェ。ランシステム(JQ・3326)が運営する「自遊空間」の行きつけの店舗には、愛読している週刊漫画誌がいつでも過去1カ月分ほど置いてあるのがいいんです。ひと月に1度行けば、まとめて読めますからね。

 近頃は世間に私の顔が結構知られてきて、コンビニエンスストアや書店での気軽な立ち読みも以前のようにはできなくなっちゃいました。つい最近もテレビのバラエティー番組に出たので、街で声を掛けられる機会がまた増えるかもしれませんね。うれしい半面、日常生活ではちょっと困っちゃうこともあるんですよ……。

注:2017年4月4日時点。同内容の優待が年2回ある場合、1回分の内容を表記

■スパに行くのもいいかも

 今回のテーマである屋内レジャー優待を改めて調べていて、なかなか良さそうな銘柄だと思って最近買ったのが飯田グループホールディングス(東1・3291)。「江の島アイランドスパ」の利用券がもらえるので、いずれは行ってみたいですね。優待+配当利回りが10%超というのは魅力的です。

 その他、DVDレンタルの優待があるゲオホールディングス(東1・2681)や、イオン店内のゲーム施設で優待券が使えるイオンファンタジー(東1・4343)といった銘柄もあります。

 また利回り面の魅力は薄いですが、東京、奈良、九州にある国立博物館のメンバーズプレミアムパス(プレミアムカード)が優待でもらえるコア(東1・2359)も、美術ファンなら覚えておくといいかもしれませんね。

◇      ◇      ◇

【今回の桐谷戦略】 最近見た映画のベスト3

 映画は年間100本くらい見ていて、好きなのは社会派作品やスポ根ものなどです。今年、これまで見た中でベスト3を挙げると、1位「人魚姫」、2位「スノーデン」、3位「チア☆ダン~女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話~」ですね。

 「人魚姫」は環境保護問題を織り込んだコメディーで、ラブストーリーとしても素晴らしい。特に悪役の女性が美しくてよかったですね。「スノーデン」は機密情報を暴いた米国家安全保障局(NSA)元職員の実話で、社会派監督オリバー・ストーンの本領発揮といった感じ。「チア☆ダン」も、ダメ部員ばかりだった高校のチアリーダー部が、全米大会で優勝するという実話もの。スポ根ものが好きなのは、将棋の世界で苦労していた若い頃に読んだ「巨人の星」や「あしたのジョー」の影響でしょうか。

■5月の権利確定銘柄

 では最後に、株主優待ブログ「毎日優待三昧」が人気の個人投資家rika氏が厳選した「2017年5月に入手できるお得銘柄」を紹介しよう。2017年5月中に割当基準日を迎える銘柄だ(なお、2017年4月末が割当基準日の場合、優待を得るための最終売買日は、5月26日になる)。銘柄選択の際の参考にしてほしい。

注:データは2017年4月4日の終値。年2回同内容の優待がある場合、1回分の内容を表示。「利回り」の――は算出不能。

(日経マネー 小谷真幸)

[日経マネー2017年6月号の記事を再構成]

日経マネー 2017年 6月号

著者 : 日経マネー編集部
出版 : 日経BP社
価格 : 730円 (税込み)


株式・投信