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有望株探し カギは会社の「若さ」にあり(藤野英人) レオス・キャピタルワークス社長兼最高投資責任者

2017/4/18

 それでは同様に社長の年齢を見てみましょう。株価や業績との関係はどうなっているのでしょうか? 過去3年間の株価と売上高の動向について分かりやすいように、グラフで示してみます。棒グラフは社長の年齢と売上高伸び率、折れ線グラフは社長の年齢と株価上昇率を表したものです。

 どうですか。見事に社長が若いほど株価パフォーマンスがいいですね。特に30~50歳代と60歳代以上との株価の差が歴然です。

 つまり、投資すべき有望銘柄の条件は、

・東京の千代田区・中央区以外の会社(非帝都銘柄)で

・社名に漢字が使われていない(非漢字企業)

・社歴が50年未満で

・社長が60歳未満の会社

 ということになります。これまでの話をまとめると、「地方に本社があり、若手社長が頑張っているベンチャー企業」のイメージでしょうか。実際、プロの投資家である私たちもこうした銘柄に多く投資しています。

■知名度の高い会社が安全とは限らない

 もちろん、例外はあります。私たちは漢字の会社にも投資していますし、社長が60歳以上の会社にだって投資をしています。日本電産の永守重信会長兼社長はすでに70歳を超えていますが、並の30歳代の社長より体力はあるし、頭脳は明晰(めいせき)だし、世の中のことがよく見えています。

 ともかく、私が伝えたいのは一つです。東京都心に本社があり、知名度の高い会社に投資をするのが安全であるとか、就職をするのが勝ち組だという考え方は必ずしも正しくない、ということです。じっくり会社の中身を見てみましょう。そうすれば投資で損することや、就職で失敗することも減るのではないかと思います。

プロのポートフォリオは運用に精通したプロが独自の視点で個人投資家に語りかけるコラムです。原則火曜日掲載で、レオス・キャピタルワークス社長兼最高投資責任者(CIO)の藤野英人氏と楽天証券経済研究所所長兼チーフ・ストラテジストの窪田真之氏が交代で執筆します。
藤野英人
 レオス・キャピタルワークス社長兼最高投資責任者。1966年生まれ。早稲田大学法学部卒。90年野村投資顧問(当時)に入社。ジャーディンフレミング投資顧問(当時)とゴールドマン・サックス・アセット・マネジメントを経て、03年レオス・キャピタルワークス創業。15年10月社長就任。明治大学非常勤講師なども務める。

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