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「台湾めし」が名古屋ではやる理由 愛知で300軒超

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日経トレンディネット

レゴランド・ジャパンのオープンで、観光客の増加が見込まれる名古屋。観光のついでにおいしいものを食べて帰りたいという人も多いだろう。味噌煮込みうどん、味噌カツ、きしめん、手羽先、ひつまぶしなどは「名古屋めし」と呼ばれ、地元民にも観光客にも親しまれている。

そんな名古屋で、じわじわと増えているのが「台湾系グルメ」だ。今では冷凍食品のメニューにも採用されている台湾まぜそばだけでなく、ここ数年で、台湾チャーハン、台湾スパゲティ、台湾丼、台湾カレーなど「台湾〇〇」をうたうメニューが飲食店やコンビニで扱われるようになった。すべてのメニューに共通するのは、辛めに味付けされたひき肉がトッピングされている点だ。なぜ、名古屋で台湾系グルメが広まるようになったのか。

「台湾ミンチ乗せると売れる」

台湾系グルメの元祖は、名古屋市内に本店を置く台湾料理店「味仙」の台湾ラーメンだといわれている。台湾出身の店主が現地の麺を名古屋流にアレンジしたラーメンで、具材となる豚ひき肉を大量の唐辛子で味付けしている。最初に店に出したのは1970年代だが、その後の激辛ブームを受け、県内の中華料理店、ラーメン店に広まった。

この台湾ラーメンにヒントを得て考案されたのが、台湾まぜそばだ。豚ひき肉に唐辛子を加えて炒めた通称「台湾ミンチ」に海苔、ニラ、ネギ、ニンニク、魚粉、ゴマがトッピングされた汁なし麺で、辛さだけでなく甘みやコクのある味付けにしている。台湾まぜそばは豆味噌文化の影響で濃い口の味付けを好む名古屋市民の心をつかみ、開発した「麺屋はなび」は行列の絶えない人気店となった。

さらに、台湾まぜそばがグルメイベントでも注目され、全国にも名が知られるようになった結果、「名古屋市内の飲食店関係者の間で『台湾ミンチを乗せると売れる』というイメージが広がり、類似の店舗が増えたように感じる。台湾○○とつくメニューを扱っている飲食店は、愛知県内だけで300~400軒はあるのではないか」と、麺屋はなびの新山直人氏は話す。

老舗店も台湾系メニューを開発

名古屋めしのひとつとして知られる、あんかけスパゲティの人気店「からめ亭 丸の内店」では2015年秋ころから台湾ミンチを乗せた「台湾まぜスパ」をメニューに出すようになった。当初は期間限定の予定だったが、台湾まぜスパを目当てに来店する客が増えたため、通年メニューとして販売することになったという。

「台湾まぜそばの認知度が高いため、『台湾○○』とついているメニューに興味を示してくれる人は多い。また、ラーメンが好きな人はSNSなどの情報を活用しているので、台湾まぜスパも口コミで広がったようだ」と、からめ亭の店長は分析する。

1931年創業の老舗うどん店「三朝」では、台湾ミンチを乗せたメニューを10種類以上もそろえている。

「カレーうどんをアレンジした『台湾カレーうどん』は30年前からメニューに加えているが、客の要望に応える形で約2年前から種類を増やしている」(三朝の佐枝慎一店主)

既存の名古屋めしの店が台湾系の新メニューを取り入れることにより、テレビや雑誌の取材が増え、新顧客の開拓につながるということもあるようだ。

東京以外の地域に出店したい

続々と増える台湾系グルメだが、2016年に東京進出を果たした台湾ラーメンの味仙や、台湾まぜそばを除くと、ほとんどが愛知県内でしか食べられない。今後、全国に広まる可能性はあるのだろうか。

ブームの火付け役となった麺屋はなびの新山氏は「今後は東京よりも、全国の地方都市への出店に力を入れていきたい」と話す。同店をきっかけに、近隣で台湾ミンチが広がったように、ほかの地方都市でも受け入れられるのではないかと考えているようだ。「台湾みそバターラーメン」や「台湾ソーキそば」など、全国のご当地グルメと台湾ミンチがミックスしたメニューが登場する日もやってくるかもしれない。

(ライター 大竹敏之)

[日経トレンディネット 2017年3月31日付の記事を再構成]

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