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売れ筋ドライヤー 1番人気は2万円の高級機

日経トレンディネット

2017/4/18

ジョーシン浦和美園イオンモール店の理美容品コーナー。ドライヤーの棚が占める割合が大きい

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ジョーシン浦和美園イオンモール店 スタッフ 大川原秀夫氏

 今回は、理美容品の売れ筋モデルをジョーシン浦和美園イオンモール店に取材した。同店スタッフの大川原秀夫氏によると、理美容品は家電量販店のなかでも元気のあるジャンルの1つだという。「優れたモデルは高価格帯でも指名買いされることが多く、幅広い価格帯が売れていますね。女性の購買がメーンですが、プレゼント目的も含めて男性から購入の相談を受けることも多いですよ」という。

 理美容品のなかでも、ドライヤーの売れ行きが頭ひとつ抜けているとのことで、売れ筋ランキングはドライヤーとその他の理美容品、という分け方をしてもらった。

●ドライヤーの売れ筋ランキング
1位●ナノケア EH-CNA98、パナソニック、1万8800円
ナノイーやミネラルマイナスイオンを発生させる最上位モデル「EH-NA98」ベースの同店限定モデル。風量は1.3立方メートル/分で、本体サイズと重量はW210×D89×H228mm/約575g。 
2位●Allure AR-RM56、泉精器製作所、1980円
安価ながら、ターボ時に1.6立方メートル/分の風量が発生するドライヤー。2カ所からマイナスイオンを発生する機能も備えている。ノズル込みのサイズと重量はW210×D89×H213mm/約489g。 
3位●ナノケア EH-NE58、パナソニック、4380円
海外の200~240V電源にも対応するユニバーサルモデルで、ナノイー放出や静電気抑制機能を備える。風量は最大1.4立方メートル/分となる。本体サイズと重量はW192×D80×H210mm/約545g。 
4位●CD-TM55、泉精器製作所、2180円 
カーリングタイプのドライヤーで、マイナスイオンの放出機能を備えている。両サイドに波形コームを持つのがポイントだ。本体サイズと重量はW52×D56×H328mm/約318gとなる。

 大川原氏のいうとおり、価格帯の幅が広い顔ぶれが並んだ。高級モデルに指名買いが多いのはもちろんだが、低価格モデルも単に安価だから売れるというより、独自の機能性によるコストパフォーマンスの高さからヒットしているモデルが多いそうだ。

[注]掲載している価格は、2017年3月28日15:00時点のもの。日々変動しているので、参考程度に見ていただきたい。

ジョーシン・大川原氏が教えるドライヤー選び 基本の三箇条
・風量重視で選ぶなら、1.6立方メートル/分を最低ラインとして選ぶのがお薦め
・乾かすだけでなく、ダメージケアや静電気防止機能を備える機種もある
・5年程度で買い換える人が多い。店頭での男女比は3:7程度

■髪のケアを求めるなら「ナノケア EH-CNA98」、風量重視なら「Allure AR-RM56」

 1位となったのは、パナソニックの最上位モデル「EH-NA98」をベースにした同店オリジナルの「ナノケア EH-CNA98」だ。セットのノズルがボディーカラーと同系統の透明色となっている以外は、EH-NA98と同じ仕様となる。ナノイーイオンとミネラルマイナスイオンを放出することで、キューティクルを保護して紫外線に強く、まとまりのある髪に仕上げる効果があるという。そのほかにも、「温冷リズムモード」や「スカルプモード」、「インテリジェント温風モード」など、最上位のみが搭載するモードを多数備えるなど、付加機能が多い。

パナソニック「ナノケア EH-CNA98」

 1万8800円(税込み2万304円)という価格帯ながらトップ人気となっているのは、オンリーワンの価値が多分にあるからのようだ。

 「ただ乾かすだけでなく、髪の保湿や保護もしたいという人に選ばれるモデルですね。シャンプーやリンスでケアした髪にドライヤーでダメージを与えたくないからという理由で買われていく方もいらっしゃいました。そういうケアの視点で見ると、ドライヤーの中でも別格の存在ですね。最初は安価なドライヤーを使っていたのに、コレに行き着いたという人も多いです」

 続く2位は、一転して安価な泉精器製作所の「Allure AR-RM56」となっている。ターボ時に1.6立方メートル/分の風量で送風するので、乾かすことが目的という人によく選ばれているという。

 「ドライヤーで重視されるのはやはり風量ですね。Allure AR-RM56は最安クラスの価格帯で1.6立方メートル/分というところがすごいです。勢いのあるドライヤーがほしいということならば、この数値以上というのが目安になりますから」

泉精器製作所「Allure AR-RM56」

■5000円級で一番人気の「ナノケア EH-NE58」、カーリングで一番人気の「CD-TM55」

 3位は、パナソニックの「ナノケア EH-NE58」。EH-NA98のひとつ下位にあたるモデルで、ミネラルマイナスイオンや温冷リズムモードなどは非搭載だが、ナノイーイオンの放出や静電気抑制機能などは上位を踏襲している。独自の特徴として、海外の200~240V電圧にも対応する仕様になっているのがポイントだ。

 「5000円前後の価格帯では安定して一番売れています。ただ乾かすだけではなく、髪のまとまりを気にしたりする方には手ごろなアイテムでしょう。付属の速乾ノズルを使えば風の勢いもかなり強くなりますし、全方向にバランスがとれています」

パナソニック「ナノケア EH-NE58」

 4位には、髪を巻き付けて乾かせるカーリングタイプの泉精器製作所「CD-TM55」がランクインした。「カーリングタイプ全体で安定した人気がありますね。髪をしっかりホールドして乾かせるという特徴から、やはり普通のドライヤーと比べて女性の購買比率がさらに上がります」という。

 そのなかでもCD-TM55が売れているのは、両サイドにある波状の短いクシ(波状コーム)にあるそうだ。「これがあるおかげで、短い髪も長い髪もまとめてキャッチしてブローできるんですね。カーリングタイプにも髪のケアができる高級モデルがありますが、このオンリーワンの特徴からCD-TM55が頭ひとつ抜けて人気です」

泉精器製作所「CD-TM55」

■高級帯で異例の売れ方が続く「ReFa CARAT PEC-L1706」

●その他の理美容品 売れ筋ランキング
1位●ReFa CARAT PEC-L1706、MTG、2万3800円
ソーラーパネルで微弱な電流を流せる、2ボールタイプのマッサージローラー。防水仕様のため浴室でも使える。本体サイズと重量はW92×D61×H149mm/約190g。 
2位●頭皮エステ EH-HE98、パナソニック、1万2800円
側頭部や頭頂部モードなどを備える、サロンタッチタイプの頭皮マッサージ器。防水仕様で、シャンプーなどの際に使用できる。ブラシ付きのサイズと重量はW89×D89×H116mm/約300g。 
3位●EXG2116、アルインコ、3980円
底面に8つの突起ローラーがあり、全身をエステのようにマッサージできる美容ローラー。AC100Vで駆動するタイプで、本体サイズと重量はW98×D122×H135mm/約360gとなる。

 ドライヤー以外の理美容品で一番人気があるのは、MTGのマッサージローラー「ReFa CARAT PEC-L1706」。ローラーでマッサージしながら、天面のソーラーパネルで作った微弱な電流も流せる製品で、2万円超の高級モデルとしては異例な売れ行きが続いているそうだ。

 「自宅にいながらエステに行ったような効果や感覚が楽しめるということで、口コミが広がっています。特に、むくみを軽減してくれる効果が大きいようですね。スタンダードな2ボールタイプ以外のバリエーションも売れていて、シリーズ全体で確固たる地位を築いている印象です」

MTG「ReFa CARAT PEC-L1706」(右)

 2位は、パナソニックの「頭皮エステ EH-HE98」だ。シャンプーなどの際に頭皮をマッサージする製品で、「血行を促しながら毛穴の汚れも落とせるので、頭皮のケアを重視している人に支持されています」という。

パナソニック「頭皮エステ EH-HE98」

 3位は、アルインコのマッサージ器「EXG2116」。3980円と安価ながら電動で全身マッサージできる仕様で、エステ系マッサージ器の入門機的に購入する人が多いそうだ。「ReFa CARATとジャンルが似ていますが、より気軽に手が出せるモデルですね。汎用性が高くて、こちらも定番になっています」

アルインコ「EXG2116」

■はみ出し情報…夏に向けた理美容品が早くも動き出している

 ランキングの上位には入らなかったが、ムダ毛処理アイテムもこの時期から動き出すそうだ。「肌の露出が増える夏に向け、3~4カ月前から準備を始める方は多いですね。ムダ毛処理もそうですし、体型を整えるのもこの時期から本格化するという方もいらっしゃいます」

ムダ毛処理の高級路線で売れている、ブラウンの「BD-5001」。価格は5万1800円だった

古田雄介
 1977年生まれ。建設業界と葬祭業界を経て2002年にライターへ転職し、テクニカル系の記事執筆と死の周辺の実情調査を進める。

[日経トレンディネット 2017年4月3日付の記事を再構成]

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