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4Kテレビ放送 18年開始も難問山積み、本当に必要? 西田宗千佳のデジタル未来図

2017/4/20

ソニーの4KテレビZ9D。スカパー!4Kのチューナーを内蔵する

 4Kテレビが売れている。電子情報技術産業協会(JEITA)の調べによれば、2017年2月現在、日本の薄型テレビ出荷金額のうち61.4%を占めるほどになった。テレビ全体は前年比で大きく伸びている状況にないが、大型テレビのうち4Kテレビが占める割合は増え続けており、「リビング向けの大型テレビといえば4Kテレビ」を指すようになるのは、そう遠いことではないだろう。

 一方で、現在の4Kテレビには欠けている要素もある。「4K放送」だ。過去のテレビの新技術は放送の変化が主導してきたが、4Kテレビは本格的な放送がスタートしていない段階から普及が始まっている。ネット配信やゲームなど、放送以外の使い道があるので売れているのだろうが、やはり「放送」が気になる人は多いはずだ。

 今回は改めて、「4Kの放送」がどうなっているか、まとめてみたい。最初に結論からいえば、「混迷しており、まだちょっと先」だ。

■「スカパー!4K」と2018年末開始の「BS・CS4K」

 現在、4K放送としては2つの系統がある。どちらも衛星放送を使う。地上波での4K以上の放送は予定されていない。すなわちあくまで「付加価値サービス」であり、既存の放送に置き換えではない。

 衛星での配信の他、それをケーブルテレビや光回線で再配信することも想定されている。実際すでにケーブルテレビなどで4K放送を受信できる。従来の衛星放送と同じ考え方だ。詳しくは後述するが、今後は衛星放送を直接受信するより、そういったサービスの活用が広がるだろう。だが、ここからは、話をわかりやすくするため、衛星放送の受信を中心に解説する。

 まずは、すでにスカパー!で運用されている「スカパー!4K」がある。同社が使っている東経124度/128度通信衛星(CS)で放送されている。現在はスポーツやバラエティーを含む総合編成の「スカパー! 4K 総合」と映画専門の「スカパー! 4K 映画」の2チャンネル展開。「総合」は124/128度CS放送である「スカパー!プレミアムサービス」で、基本料金(月額421円)+1チャンネル以上の契約者であれば無料で視聴できる。「映画」は、1本単位でのペイ・パー・ビュー方式で、1作品あたり500~700円で視聴する。

 視聴には衛星アンテナの他、専用チューナーが必要になる。ソニーとシャープが外付けの専用チューナーを販売しているほか、「4K放送対応スカパー!プレミアム対応チューナー」内蔵のテレビであれば、アンテナをつなぐだけで視聴できる。ただし、チューナー内蔵製品は、ソニーや東芝などの一部製品に限られている。

スカパー!4Kに対応したチューナー「FMP-X7A」

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