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ビジネスパンツに革命 前ポケット4つで出し入れ楽楽

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「すわるパンツ」と「いざという時のジャケット」は、ビジネス時の服装に対して、バリューイノベーションの南和繁社長が問題だと考えていたことを解決するために開発した製品だ。

人は不便と思っても、それを当たり前として我慢することに慣れてしまう。画期的な発明はそういった不便に慣れないで、どうにかしたいと考え続けることから生まれるのだろう。この2つの製品は、「それを不便だと思っていなかったのに、使ってみると、不便なのに我慢していたことに気がつく」そんな製品だ。

「すわるパンツ」はポケットの革命だ

「すわるパンツ」は、その名前の通り、座ったときにより快適に感じるパンツだ。私たちの多くは、仕事のとき、立っている時間よりも座っている時間のほうが長いのではないだろうか。少なくとも、文章を書くことを仕事にしている筆者は、仕事のほとんどの時間を座って過ごしている。

しかし、"座ったときを快適にするパンツ"というものは今まで見たことがなかった。家の中でくつろぐためのパンツはあった。しかし、その格好で仕事には行けないし、仕事をするためのパンツとなると、一般的なスラックスなどに落ち着く。

もちろん、体に合うサイズ、季節に合う生地のパンツを選べば、立っても座っても、それなりに快適に仕事ができる。しかし、その状態でも気になるのがポケットの問題だ。後部の「尻ポケット」は座って作業する場合は使えないし、前ポケットに入れたものは座った状態だと出し入れしにくい。

電車などで、座った後でスマホをポケットから取り出そうとして四苦八苦している人をよく見かけるが、あれも、座った状態だとポケットの中にアクセスしにくいからだ。

ジーンズなどの作業パンツの場合、尻ポケットの有用性は分かる。同じくカーゴパンツのように、道具をたくさんポケットに入れた状態で作業する人のためのパンツというのも、パンツのイノベーションだったと思う。しかし、それらはすべて「立ち仕事」のためのパンツなのだ。

スラックスが、作業用パンツをそのまま踏襲したようなポケットを持っているのは、おそらく、スーツを着ていても仕事の多くは立ち仕事だった時代が長かったからだろう。そして、座り仕事が増えることで発生した少しの不便がそういうものとして見過ごされ、放置されたままとなっている。

ということで、ようやく登場したのが、座った状態でポケットのモノの出し入れがしやすく、座った状態でポケットの中のモノが邪魔にならない「すわるパンツ」だ。

座ったときに邪魔にならないように、尻ポケットはない。その代わり、前ポケットが上下2段になっていて、4カ所にモノを分けて入れられるようになっている。

ポケットの位置でこんなに快適に!

いくつもの試作品を経て、ポケットの入り口の位置は腰のサイドのなるべく上の部分につけると、座った状態での出し入れがしやすいことが分かったそうだ。さらに、片側に付けた2つのポケットの中身が重なって、邪魔に感じないように、1つの入り口の内側に入れると後方に、外側に入れると前方にモノが落ちるようにポケットを付けた。こうすることで、たくさんのものが入れられるのに、ポケットの膨らみを最小限に抑え、立っているときのシルエットにも影響が出ないようにすることに成功している。

使ってみると、これが確かに快適なのだ。内側のポケットは後方に落ちるようになっていてやや浅めなので、スマホなど頻繁に取り出すものを入れるのに最適。座った状態でも斜め後方に入るので、ももなどに当たらず、また、腰を浮かさなくても中のスマホを取り出すことができるのだ。そして、座ったときには入り口が上を向くので、中のスマホや財布が滑り落ちることもない。電車で座ったときでも、隣の人に迷惑をかけずにスマホを取り出せる。

外側の前に落ちるポケットは、従来のスラックスなどの前ポケットとほぼ同じ。ここには鍵やハンカチなど、座っているときにはあまり使わないモノを入れておく。こうすることで、鍵とスマホを同じポケットに入れる必要がなく、スマホが傷つくことを心配せずに済む。前側のポケットと後ろ側のポケットの好きなほうにスルッと手を入れるのに多少の慣れが必要だが、筆者はすぐに慣れた。

何より、このすわるパンツが良いのは、ポケットにモノを入れることでパンツのシルエットが崩れないことだ。そのために、前と後ろをつなぐステッチをやや後方にずらすなど、細かい工夫がなされている。

機能に偏らず、服としてきちんと作っている姿勢が大事なのだ。おかげで、筆者は打ち合わせなどにも、安心してこれをはいて出掛けられる。また、ベルトなしでもウエストを調節できるので、筆者は普段はベルトなしで着用している。そうすることで、座ることが、より快適になるのだ。スリムに作ってあるけれど、座ったときの不快感がないように、多少ストレッチ性のある素材が使われているのもうれしい。腰のまわりを野暮ったくせずに、快適に座れるパンツというのも、意外にないものなのだ。

薄手ではあるが意外に暖かく、真冬以外は使えそうだと思った。家で洗濯できるのもありがたい。サイズはS、M、L、XLの4サイズ、色はブラックとチャコールグレーの2色。身長178cm、体重70kgの筆者は、座る時間がとても長いので、ジャストサイズだったLではなく少し大きいXLにしたが、使っているとジャストサイズでも問題なかったように思う。本当に快適にはけるパンツなのだ。

「いざという時のジャケット」は、置き傘的な役割

一般的なビジネスパーソンでも、仕事をするうえで本当にジャケットが必要なシーンはそれほど多くない。しかし、人前に出る際にジャケットなしというのは、大人としてどうかと思う。だから、毎日、ジャケットを着て仕事に行くのだけど、デスクワークや、歩いているときなど、ジャケットを着ていない時間はかなり長い。会社によっては、会議などの特定のシーンを除いて、ジャケットを着用しなくても良い場合もある。

筆者の場合、ジャケットを着る機会は月に1度もないくらいなので、いざというときにジャケットがなくて困ることが多い。それは、ビジネスパーソンでも状況は似たようなものらしい。

ということで、「いざという時のジャケット」が登場したわけだ。これもバリューイノベーションの南社長が発案、開発した製品だ。その名の通り、普段は会社などに置いておき、ジャケットが必要なときにだけさっと取り出して着用する。それだけなら、普通のジャケットを会社に置いておけばよいという話になるが、それでは、ロッカーの場所ふさぎだし、会社に置きっぱなしにできるジャケットを用意するのも面倒だ。

このジャケットは、そういう煩わしさを解消した。畳むととても小さくなり、重量は約310gという超軽量。それが実現できたのは、本当に必要最小限の装備しかない、服飾業界初ではないかと思われるミニマムなジャケットだからだ。

ポケットはすべてダミー、生地は裏地付きだが徹底して薄い生地を使用。ポケットがないのは軽量化のためもあるが、このジャケットはあくまでも「いざという時」のためのもので、モノを入れたりするものではない、というコンセプトを徹底させるためでもある。

着てみると、きちんとしたジャケットに見える。生地の薄さからくる貧乏臭さもない。それは、プロのテーラーをアドバイザーに、Vゾーンや前立ての形状、全体のシルエットを何度も試作を重ねてたどりついた形だからだと南社長は言う。軽くてストレッチ性のある素材だから動きやすく、デザインはちゃんと今風の細身シルエットになっていて野暮ったさがない。

さらに、内部にストラップ付きのポケットが隠されていて、ジャケットを裏返して畳んでポケットに入れることで、ジャケットが小さなショルダーポーチのように変形する。

こうすれば、暑い日の移動などでもジャケットを手に提げて歩かなくて済むわけだ。そうでなくても、生地が薄いので小さく畳める。会社のデスクの引き出しの中や、カバンの中に入れておくこともできるというわけだ。小型のペットボトルより軽いので、旅行にだって気軽に持っていける。旅先で、ドレスコードのあるレストランに行く場合も安心だ。

サイズはS、M、L、XLの4サイズ、色はブラックとチャコールグレーの2色。ジャケットは細身なので、筆者はLサイズだと袖が短く、XLサイズを使っている。こちらは、本当に「いざという時のジャケット」なので、日常的に使うということはないが、持っていると安心する。クローゼットのハンガーに掛けていても全く場所を取らないのもうれしい。当然、家で洗濯できるし、洗濯して干しておけばシワも取れる。

いざという時のジャケットも、すわるパンツと同様、着た人がカッコ悪くならないように、という部分にきちんと気を使われているのが良い。とりあえずの代用品ではなく、人前に普通に立てるジャケットになっているのだ。

(ライター 納富廉邦)

[日経トレンディネット 2017年4月3日付の記事を再構成]

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