MONO TRENDY

私のモノ語り

高橋優とICレコーダー 録音するのは歌ではなく?

2017/4/21

薄くて小さいのが選んだポイント。機種はソニーの「ICD-TX650」。16GBと容量もたっぷりある

 買ったのは家電量販店です。使う目的や「携帯できて容量が大きいもの」と店員さんに伝えたところ、勧められたのがこれでした。その店員さんがとても感じが良かったのも決めた理由の一つです。いくら必要だからって、行ったお店の店員さんがあまりに素っ気なかったら「今日は買うべきじゃないのかな」と思って、やめることもありますから。

上着にクリップで留めておいて、ワンタッチで録音を始められるのもいいところ

 僕のモノに対する考え方って、効率悪いんだろうなって思います。いまだにCDや雑誌もダウンロードではなく、形ある、実感のあるモノを求めてしまう。それも、わざわざお店に行って店員さんにあれこれ聞いてから決めるんですから、面倒くさいったら。

 きっと、モノを手に入れることももちろんだけど、過程が大事だと思っているからなのかなって。だって、「今日はこれから買い物するんだ」って考えると、その日が楽しくなるじゃないですか(笑)。

■結果よりも過程を大事にしたい

 人との会話を大切にする高橋優さんの新作は、映画『クレヨンしんちゃん 襲来!! 宇宙人シリリ』の主題歌『ロードムービー』。このタイトルも会話から生まれたものだった。

◇ ◇ ◇

 面と向かって話をする。面倒だし昨今無駄に見えるかもしれないけど、ものづくりではとても重要だと思います。新曲の『ロードムービー』というタイトルも、『しんちゃん』を撮った橋本昌和監督とお会いしたときに「今回の映画はロードムービーにしたいんですよ」という言葉が出てきたのがきっかけ。実際に会って話さなければ、聞き出せなかったでしょうね。

「人との対話を大切にしています」という高橋優さん

 相手が何を語るかも大事ですが、どんな表情で話しているかもいいヒントになります。情熱を持ってワクワクしながら作品への思いを話す姿を見て、「この人はきっとあの感じが好きだろうな」ってイメージできたりする。けど、人づてに聞くとどうしても歪曲(わいきょく)されてしまう。たとえば、「あんまりバラードしすぎない感じがいいかなぁ」って軽い感じで言っていたものが、巡り巡って、最終的にマネジャーからメールで「バラードNG」って伝えられたらちょっとカチンとくるかもしれない(笑)。誰も悪気はないのに、ずれて、すれ違ってしまうんです。

 今回は、橋本監督の思いも十分伝わったし、何より僕は『クレヨンしんちゃん』の最初の作品から25年越しのファンなのでモチベーションが高いまま制作できました。ちょうど「来し方行く末」という長いツアー中に作ったので、自分の日常とも重なった。シンガーソングライターとして幸運でしたね。

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