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春の運動会 走る我が子、デジタル一眼レフでばっちり

2017/4/16 日本経済新聞 夕刊

 春の運動会シーズンがやってくる。昨今では「撮影はスマートフォン(スマホ)のカメラで十分」と考える人が増えたが、グラウンドを駆け回る我が子の写真を印象的に撮りたいなら、スマホでは心もとない。ズーム性能や連写性能に優れる最新のデジタル一眼をぜひ使いたい。

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 旅行やレジャーで撮影を楽しむなら、スマホカメラは便利な存在だ。今では画質はデジタル一眼並みに高い。だが、屋外の運動会となると話は別。満足のいく1枚を撮りたいなら、デジタル一眼カメラを使いたい。

■ゴールの瞬間、連写・ズームで

 運動会は、子どもが離れた場所にいて近寄れないケースが多く、ズームのないスマホでは豆粒のようにしか写せない。いくら撮影しても、結果的に似たり寄ったりでメリハリのない写真ばかりになりがちだ。デジタル一眼を使えば、標準レンズで会場全体の様子を収めることができ、次いで望遠撮影ができるレンズを装着すれば遠くにいる子どもをアップで撮れる。

 子どもが素早く駆け回る徒競走などの撮影は難しいと思いがちだが、最新のデジタル一眼は連写性能やピント合わせ(オートフォーカス)の性能向上が目覚ましい。ひたすら連写する「数打ちゃ当たる」方式の撮り方でも意外にうまくいく。子どもがフレームから外れないように気をつけながら連写すれば、狙って撮るのが難しい一瞬の表情も、運よく捕らえられるだろう。

 絶好の撮影ポイントである徒競走のゴール奥は人だかりができ、人の頭越しに撮らなければならない場合が多い。デジタル一眼は、背面液晶の角度が自由に変えられる機種が多く、液晶を見やすい角度に変えれば、腕を上に伸ばした状態でも画面をしっかり見ながら撮れる。

キヤノンのイオス キス X9i(税込み実売価格14万5000円、ダブルズームキット)

 デジタル一眼は、デジタル一眼レフ方式とミラーレス一眼方式に大きく分けられるが、運動会の定番といえるのがデジタル一眼レフの方だ。このタイプは精細で見やすい光学ファインダーを搭載しており、動き回る子どもも撮りやすい。高性能モデルを欲張って買う必要はなく、上位機種に迫る性能を持つ売れ筋のファミリー向けモデルがよい。普段使いに便利な標準ズームレンズと、運動会で活躍する望遠ズームレンズの2本が付属していながら割安な「ダブルズームキット」を選びたい。

 最新モデルならば、キヤノンの「イオス キス X9i」に注目。高い性能を持ちながら扱いやすく仕上げられているので、一眼を扱うのが初めてでも安心できる。

■ミラーレスも撮影性能高く

 片目でファインダーをのぞいて撮影するのが苦手な人は、ミラーレス一眼を選んでもいい。液晶画面を見ながらのライブビュー撮影でも連写やオートフォーカスの性能が落ちないので、スマホを扱うように手軽に撮れる。ミラーレスというと、お手軽カメラという印象があるが、最新モデルはデジタル一眼レフに迫る撮影性能を持っている。レンズを装着しても小型軽量なので、普段から積極的に持ち歩いて使いたい人にも向く。

富士フイルムのフジフイルム X-T20(14万円、レンズキット)

 最新ミラーレス一眼のお薦めが、富士フイルムの「フジフイルム X-T20」。クラシックカメラ風デザインのボディーは小型軽量ながら、上位モデルと同等の連写性能や画質を持っている。ただ、この機種は、ズームレンズ2本付きのダブルズームキットがないので、望遠ズームレンズは単品で購入する必要がある。

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■小型デジカメも進化

ソニーの「サイバーショット RX1005」(11万8000円)

 より手軽に撮りたいならば、高級コンパクトデジカメに注目だ。ソニーの「サイバーショット RX1005」は、手のひらサイズの小ささながら一眼レフ並みの連写性能やオートフォーカス性能を持つ実力派。レンズのズーム倍率が低いので迫力には欠けるが、画質はデジタル一眼並みなので、被写体の周囲をカットしてトリミングすればよい。片手で簡単に扱えるので、赤ちゃんを抱っこしながらの撮影にも最適だ。

(日経トレンディネット 磯修)

[日本経済新聞夕刊2017年4月15日付]

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