WOMAN SMART

ビューティー

女性こそ肉食ダイエット!やせやすく、血管から若返る

日経ヘルス

2017/4/18

(写真:福岡拓)

日経ヘルス

 熟成肉にグラスフェッドビーフ、シュラスコ──。そんなおいしい肉をこよなく愛する「肉食系女子」が急増中。貧血予防やダイエットだけでなく、長生きにも役立つ肉の、ヘルシーな魅力と食べ方を紹介します。

 「女性こそ肉を食べるべき」というのは、桜美林大学名誉教授の柴田博さんだ。その理由として、「日本人女性のたんぱく質摂取量は一見足りているように見えて十分ではない」という。たんぱく質の約半分を大豆などの植物性たんぱく質でとっているからだ。「植物性たんぱく質は、アミノ酸のバランスが悪い。肉のたんぱく質はバランスが良く、体内で効率よく使われる」と柴田さんは主張する。

 ほかにも、脂肪燃焼を促進するカルニチンという成分や、細胞の代謝に不可欠な亜鉛、コエンザイムQ10なども多い。牛肉や豚肉などの赤身肉には女性に不足しがちなヘム鉄が多く含まれるので、肉を食べることで貧血予防にもなる。

 「肉を食べる機会が増えて、明らかに日本人の寿命は延びた。良質のたんぱく質摂取で、たんぱく質でできた血管や臓器が丈夫になったからではないか」と柴田さんは推測する。

 医師で日本機能性医学研究所所長の斎藤糧三さんは、「ダイエットするときは、野菜だけでなく、肉を多めにとるといい」と話す。食べる量が減ると、筋肉が減りやすいからだ。筋肉量が減ると基礎代謝が落ち、やせにくくなる。「肉でたんぱく質をとって筋肉を維持することがダイエット成功のカギ。このとき、糖質摂取量を極力減らせば、体脂肪がエネルギーとして使われるようになる」(斎藤さん)

 2週間~1カ月ほどこの「肉食ダイエット」を続けてやせやすい体になると、糖質摂取量を少し増やしても、脂肪を消費しやすい体を維持できるという。

■女性が肉を食べるといい5大理由!

1.ヘム鉄が多く、貧血予防になる

 定期的に月経で血液を失う女性は、鉄欠乏性の貧血になりやすい。貧血になると、全身の細胞が酸欠になる。貧血気味の人は、吸収のいいヘム鉄を多く含む牛肉をとるようにしよう。

2.代謝に必要な亜鉛を多く含む

 亜鉛は、体内で酵素の働きを助け、細胞の新陳代謝にも不可欠な成分。不足すると味覚障害や皮膚の炎症などの原因にも。カキに多いという印象が強いが、実は牛肉にも多く含まれる。

3.アミノ酸バランスのいいたんぱく質がとれる

 肉に含まれるたんぱく質は、体に必要な必須アミノ酸がバランスよく含まれ、血管や筋肉などの修復に効率よく使われる。体内への吸収もいい。

4.筋肉量が増え、基礎代謝が上がりやすくなる

 筋肉量を増やすには、運動だけでなくたんぱく質補給が不可欠。筋肉を維持するにはたくさんのエネルギーが必要なので、筋肉量が増えれば基礎代謝も高まり、太りにくい体になる。

5.体内でアルブミンが作られる

 アルブミンとは血液に含まれるたんぱく質で、肉をたくさん食べると増える。「アルブミンが少ない人ほど早死にで、寝たきりや認知症になるリスクが高い」と柴田さん。

(データ:Age Ageing;20,6,417-420,1991)

■斎藤さんが薦める肉食ダイエットのやり方

・肉を1日200~300g食べる

 「1日にとりたいたんぱく質は、体重1kg当たり1.2~1.6g」と斎藤さん。これを肉に換算すると、体重50kgの人なら300~400g。実際には、肉以外からもたんぱく質をとると考え、200~300gに。一度に食べるより、数回に分けて食べたほうが吸収がいい。

・野菜とキノコを肉と同じ量とる

 健康な体を維持するために、ビタミンやミネラル、食物繊維は不可欠。特にダイエット中は普段より意識してとるようにしよう。「葉野菜やキノコがいい。合わせて400gほどとっておきたい」(斎藤さん)。生野菜なら両手山盛り以上になる量だ。

・糖質摂取量を減らす

 ダイエットには糖質摂取量を減らしたい。「糖質不足は脳のエネルギー不足を引き起こすという人がいるが、脂質を燃やしてできるケトン体も脳細胞のエネルギーになる」(斎藤さん)。ただし1食につき、ご飯50g(およそ3分の1膳)ならとってもいいという。

WOMAN SMART新着記事