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一般人が配達するウーバーイーツ、実際に頼んでみた

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NIKKEI STYLE

2016年9月29日に日本でサービスを開始した「UberEATS(ウーバーイーツ)」。東京のレストランの料理をスマートフォン(スマホ)で注文でき、登録した一般の人が配達員としてデリバリーする形態が注目を集めた。4月18日には銀座や丸の内なども対象エリアに加わったが、開始から半年、サービスはどのようになっているのか。実際にサービスを利用し、確認してみた。

開始から半年、今後もエリア拡大の方針

米国で誕生した「Uber(ウーバー)」は、海外では一般人の運転手が客を有料で乗車させる「ライドシェアサービス」と呼ばれる仕組みで有名だ。日本では米国のように自由なサービスの提供は行っていないが、東京でハイヤーを配車できるサービスや京都府京丹後市で国土交通省の講習を受けた一般人がドライバーとなり運転するサービスを行うなど、一部地域でサービスを展開している。

そのウーバーのサービスで、日本で注目を集めたのが「UberEATS(ウーバーイーツ)」。ウーバーイーツに登録したレストランの料理を、登録した一般人が配達する。従業員が配達するわけではないので、従来は宅配サービスを行っていなかったレストランでも利用できるようになるというわけだ。2016年9月29日に東京都の渋谷区と港区の一部を対象にサービスを開始し、12月には新宿区、世田谷区、千代田区、目黒区へもエリアを拡大。4月18日には銀座、丸の内、日本橋なども対象エリアとなった。ウーバージャパン執行役員社長の高橋正巳さんによれば、「開始当初には想定を上回る注文があった」。今後もエリアを広げていく方針だ。

一般人が料理を運ぶ「配達パートナー」制度

ウーバーイーツが通常のデリバリーサービスと異なる点は、料理の購入からクレジットカードでの決済までをすべてスマホのアプリで完結できることだ。また、一般人の配達員が料理を運ぶ形態も、これまでのデリバリーと大きく異なっている。一般人が「配達パートナー」と呼ばれる配達員となり、自分の自転車や原付きバイクで料理を運ぶのだ。

藤谷英成さんも、ウーバーイーツの配達パートナーの一人だ。藤谷さんの本業はキックボクシングのインストラクター。今年1月からはじめ、平均して1日7時間、週に3日から多いときで7日ほど働き、月に10万円ほどを得ている。

「本業の予約が直前にキャンセルになり、突然暇な時間ができることも多い。アルバイトとして雇用に入ると、勤務する時間や日程が固定されてしまうが、空いた時間に働けるウーバーイーツは、自分のようにスケジュールが流動的な生活スタイルに合っている」(藤谷さん)

品質を支えるのは配達パートナー個人の努力?

一方、サービス開始時には「飲み物がこぼれている」「料理が冷めていた」などのトラブルもあった。通常のピザや中華の出前でも起こりうることだが、一般人が配達するため、その品質は利用者側も気になる点の一つだろう。

高橋さんによれば、「配達パートナーとして登録する際に行う説明で、配達をする上でレストランやユーザーに喜ばれる点などを共有している」。具体的には丁寧な応対を心がけること、ハキハキとした態度、清潔感のある服装などだ。

ウーバーイーツ側で伝えるのはこうした基本的な内容だが、配達パートナーには利用者やレストランによって評価される仕組みがあり、「評価が低い配達パートナーは、使用を差し止めることも検討する」(高橋さん)。この評価機能によって配達パートナーの意識が保たれている。

「僕は以前たこ焼き屋でデリバリーの仕事をしていたときにひざ立ちで商品を渡すなどのマニュアルがあり、その経験をウーバーイーツにも生かしています。また、配達時のコツなどは配達パートナー用のTwitterアカウントをつくり、パートナー同士がつながることで情報を共有しています」(藤谷さん)

配達パートナー同士の積極的な情報交換が、ウーバーイーツの品質を支えているようだ。今後については「配達パートナーからの貴重な意見をもとに、サービスの質を高く保つためのより役立つ情報を提供していきたい」(高橋さん)。

GPSで配達パートナーの現在地を特定できる新しさ

実際にウーバーイーツを使用してみる。登録をした状態でアプリを起動すると、周辺にあるデリバリー可能なお店が表示された。この日は「毎日薬膳 Soup Plus」というお店で注文してみる。注文が完了すると「ただいま調理中です」の文字とともに、配達予定時刻が「12:44」と表示された。

アプリ上では随時情報が更新され、料理が現在調理中なのか配達中なのか、さらに配達中にはGPSにより配達パートナーの位置が確認できるようになっている。通常の出前と違い、ウーバーイーツは着実に近づいているのがわかるため、同じ待ち時間でも退屈しないと感じた。

徐々に近づいてくる配達パートナーをアプリで見ていると、位置情報が実際の住所と少しずれていることに気付いた。こうした場合は、配達パートナーに直接メッセージや電話をすることができる。メッセージを送ったが、入り組んだ路地のため、少し迷っているようだった。

実際に到着したのは当初の予定から約15分遅れの13時。注文からおよそ40分ほどで到着となった。しかし、到着時間が細かく更新される上、GPSで位置を追えるので待ちぼうけることはなかった。常に情報が更新される安心感は、従来の出前にはない新しいものだろう。

配達してくれたのは20代の男性。清潔感のある服装で、まず遅れたことをとても丁寧におわびされた。話を聞いてみると、配達先が入り組んだ路地にあったり、情報に不備があると遅れることは多いという。アプリ上で自動決済となるので、金銭のやりとりはなく商品を受け取るだけで終了。配達が遅れたぶん料理が冷めているのではと心配したが、スープもご飯もちゃんとあたたかい。また、こぼれやすい汁物にはふたとラップで2重に包装されていて、よりこぼれにくくしてある。

配達先の情報をしっかり伝える。こちらの気配りも大切か

配達時間は遅れたものの、総合的にはとても気持ちよく利用できた。一方、こちらが位置情報の間違いに気付かなければどうなっていたのだろうと考えると、ある程度こちらの気配りも大切だと感じる。

たとえば、会社や家に届けてもらう場合、ビル名までしっかり書いておくとより見つけやすくなるし、明らかに迷っていればメッセージや電話をかけるのも手だ。屋外で使用する場合は、目印となる建物や自分の格好の特徴を伝えるだけで探す時間は短くなるだろう。せっかくGPSで動きがわかるので、任せっきりではなくこちらも必要に応じて連絡すると、より快適にサービスを利用することができそうだ。

(文 小沼理=かみゆ)

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