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中古iPhone 安く買うための4つのポイント

日経トレンディネット

2017/4/11

中古市場でも、スマホはiPhoneが圧倒的な人気を誇っている。新品の流通量が多いため中古品の在庫も潤沢で、多くの中古品から比較検討して買える
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 一年を通してスマホがもっとも売れる春の新生活シーズン。需要の中心は新品スマホだが、昨今の「実質0円廃止」で新品スマホの価格が上がったことに加え、各社の競争で料金やサービス内容の改良が進む格安SIMの追い風を受け、一般層の間でも中古スマホへの注目度が高まっている。

 中古スマホでもiPhoneがダントツの売れ筋だ。旧世代のiPhone 6sや2世代前のiPhone 6は最新のiPhone 7とそん色ない機能や見た目を持ち、多くのアプリやアクセサリーが同じように使えるにもかかわらず、半額以下の手ごろな予算で手に入るからだ。

まだ割高感のある最新のiPhone 7(左)よりも、値ごろ感が増したiPhone 6やiPhone 6s(右)の人気が高い。Apple Payや防塵防滴には対応しないが、画面のサイズや解像度は同じ。使えるアプリやアクセサリーもほぼ同等だ

 中古iPhone選びの際にまず覚えておきたいのが「大容量モデルが割安に買える」ということ。新品のiPhoneは容量ごとに約1万円の価格差があるが、中古iPhoneは差がおおむね半分程度の5000円前後に縮まる。程度が悪ければ、下位容量モデルと価格が逆転することもある。iPhone 6s以前の機種は最小容量が16GBとなるが、16GBではそのうち容量不足で悩まされることになるのは明らか。64GBや128GBといった大容量モデルを手ごろな予算で入手できるのは、中古ならではだ。一番安いからといって安易に16GBモデルを選ぶのではなく、より大容量のモデルの価格もチェックしながら比較検討すべきだ。

左のiPhone 6は16GBモデル、右のiPhone 6は64GBモデルだが、販売価格は64GBモデルのほうが安い。本体カラーや程度によっては、大容量モデルが安く買えることも珍しくない

■iPhone 6s以降の機種を買うならばSIMフリーに化けるau版が狙い目

 中古iPhoneはNTTドコモ版、au版、ソフトバンク版、SIMフリー版の4種類があるが、もっとも人気があるのがNTTドコモ版だ。多くの格安SIMに対応するメリットから需要が高く、au版やソフトバンク版と比べて1~2割ほど高い価格を付けることが多い。もっとも、販売価格が安い2世代前のiPhone 6ならば相対的に割高感は薄れるので、格安SIMで使いたいならばNTTドコモ版を選ぶべき。au版やソフトバンク版のiPhoneも一部の格安SIMに対応するが、圧倒的に種類が少ないので、お目当ての格安SIMが対応していない限りは選ぶメリットが低い。

多くの格安SIMに対応するNTTドコモ版iPhone 6 Plus(左)の価格は、au版やソフトバンク版(右)と比べて1~2割ほど高めで推移する

 だが、SIMロック解除に対応しているiPhone 6sは話が変わる。NTTドコモ版の人気があるのはiPhone 6以前と同じだが、格安SIM用途でもau版が検討候補に入る。au版は、最初のオーナーが購入したタイミングから半年が経過していれば、中古品を購入したユーザーでも手数料(3240円、税込み)を支払うことでSIMロック解除してSIMフリー化できるからだ。NTTドコモやソフトバンク版は最初のオーナーしかSIMロック解除できないのが欠点だ。SIMフリー化を見込んで、NTTドコモ系の格安SIMを使うためにau版iPhoneを購入する価値はある。

iPhone 6s以降のau版iPhoneは、中古品でもSIMロック解除できるのがポイント。NTTドコモの回線を利用する格安SIMで使いたい人も、NTTドコモ版を選ばずau版を狙うのもアリだ
SIMロック解除に対応したau版iPhoneの中古品や未使用品は、解除が可能になる日付を記しているショップが多い。購入の際は必ずチェックしよう

■敬遠されがちなキズあり&付属品なしのiPhoneを狙うべし

 ほかのスマホと同様に、iPhoneの中古品も程度によって販売価格が変わる。誰しも、新品に近い状態のiPhoneを安く手にしたいのは当然だが、安いものはキズなどのダメージや不具合が避けられない。だが、中古スマホを扱うじゃんぱら D-Style秋葉原店の湯浅好弘氏は「人によっては気にならないダメージや不具合の中古品も安くなるので、状態に納得できれば断然買い得だ」と語る。iPhoneの中古品で狙い目なのが「FaceTimeカメラのズレ」「背面の小さなキズ」「イヤホンなどの付属品の欠品」があるものだという。

 iPhoneの中古品のなかには、前面にあるFaceTimeカメラが中心から1mm程度ズレたものがたまに見られる。1mmほどズレていてもケラレ(画像の周辺部の欠け)が発生することはないので実用面での影響はなく、よく見れば「ズレているな」と感じるだけだという。とはいえ、問題のない中古品と比べれば販売価格は安くなるので、気にしない人にとっては買い得となるのだ。

前面のFaceTimeカメラが中心よりもズレている中古品はかなり安くなる。ケラレが発生せず実用上問題ないならばお買い得だ
FaceTimeカメラ(インカメラ)のズレで安くなっている中古品は意外と多い

 使用にともなうキズやスレ、変色は、付いている場所によっては狙い目だ。画面の中央部分にキズが付いていれば誰でも気になってしまうが、背面や側面ならばケースを装着すればまったく気にならなくなる。あえてキズありの中古品を選んでiPhone本体は安く済ませ、美品との差額でちょっといいケースを買うのも手だ。イヤホンジャックやLightningコネクターの周囲にキズがある場合はケースを使っても隠すのが難しいが、自身でもキズを付けるだろうと納得できるならば検討する価値はある。

ボディーにキズや汚れがあるものも安くなる。ケースで覆い隠せる範囲にあるならば、あえて狙うのもアリだ。きれいな中古品との差額でいいケースが買えるかもしれない
イヤホン端子やLightningコネクターまわりにキズがあるものも安くなる。これはケースで隠すのが難しいが、気にしなければ買い得だ

 イヤホンやLightningケーブルなどの付属品がない場合も安くなる。だが「誰が使ったか分からないイヤホンは使いたくない」と考える人が多いだろうし、昨今は数千円も出せば純正品よりも使い勝手のよいBluetooth接続のワイヤレスタイプが手に入るので、付いていなくても問題はないだろう。Lightningケーブルも、純正品にこだわらなければサードパーティー製品が1000円以下で手に入る。

付属品が良好な状態でそろっているほうが好ましいが、手持ちのイヤホンやヘッドホン、Lightningケーブルがあるならば、あえて付属品なしの中古品を選んで安く済ますのも賢い

 「FaceTimeカメラがズレていて背面に大きなキズや変色があり、しかも付属品がすべて欠品している」というように減額の要素が重なっていれば、販売価格も大幅に安くなる。実用に支障がなく、状態に納得できるダメージや不具合を持つ“お宝”的な格安の中古品がないかを探してみるのも面白いだろう。

(ライター 白石ひろあき)

[日経トレンディネット 2017年3月27日付の記事を再構成]

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