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「肥満と強力な関係」のある11種類のがんとは?

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2017/4/19

肥満と強力な関係があるがんとは?(c) ghenadii boiko-123rf
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 肥満とがんの関係を分析した最新の研究で、肥満と強力な関係があるがんが、以下の11種類であることが明らかになりました。

【肥満と強力な関係があるがん】

●食道の腺がん

●男性の結腸がん

●男性の直腸がん

●胆道系のがん(胆嚢、肝外胆管、胆膵管膨大部のがん)

●膵臓(すいぞう)がん

●腎臓がん

●子宮体がん

●ホルモン補充療法歴のない、閉経女性の乳がん

●卵巣がん

●多発性骨髄腫

●胃噴門部のがん

■肥満とがんに関する95件のメタ分析を検討

 肥満とがんの関係についてはこれまで精力的に研究が行われてきましたが、報告されている結果はまちまちでした。

 そこで、英Imperial College LondonのMaria Kyrgiou氏らは、肥満とさまざまな部位のがんの発症、またはそれらのがんによる死亡の関係について、これまでに報告されている「メタ分析」[注1]を集めて、それぞれの研究の質を評価し、肥満とがんの関係の強さを検討しました。

 主要な分析は、2015年5月までに報告されていた95件のメタ分析を対象に行われました。それらの分析は、対象となった人々の肥満の程度を最初に調べて、その後長期間追跡し、がん発症やがん死亡の有無を調べるものでした。

 個々の分析では、「BMI[注2]が5上昇するとがんのリスクはどのくらい変化するか」、あるいは、「ウエスト周囲長が10cm増加」「ヒップ周囲長が10cm増加」「ウエスト・ヒップ比[注3]が0.1上昇」「体重が5kg増加」「体重が1kg増加」といった単位ごとに、がんのリスクがどのように変化するかを報告していました。

 対象となったがんの部位は28種類でした。

 Kyrgiou氏らは、個々のメタ分析の対象者の人数や、認められた関係が偶然によって生じる確率の低さ、対象となった研究の均一性、バイアスが生じにくい研究設計かどうかなどに基づいて、報告されたデータを評価し、肥満とがんの関係を(1)「強力に示す」、(2)「強く示唆」する、(3)「示唆」するにとどまる、(4)示す根拠は「薄弱」、の4段階に分類しました。

■95件のうち「強力」な関係を示していたのは12件

 95件のうち、「強力」な関係を示していたのは12件(13%)の研究でした。それらは9種類のがんの発症と肥満の関係を報告していました。

 このうちBMI上昇を肥満の指標としていた10件のメタ分析では、次のがんの発症リスクの上昇が示されていました。

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