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アンジャッシュ渡部 僕を「美食家」にした達人の一言

日経エンタテインメント!

2017/4/7

 旬の“食通タレント”として、ワイドショー番組のグルメリポーターや、美食に関するインタビュー、グルメ本の出版などに引っ張りだこの渡部建。相方の児嶋一哉と人気お笑いコンビのアンジャッシュとして活動するかたわら、おいしい店の情報を仕入れるため、プライベートの時間を割いて全国各地の名店を訪ねる旅を続けているそうだ。

 そんなプライベートでのグルメ旅を忠実に再現するネット配信番組『渡部の歩き方 グルメ王の休日』(月額定額制動画配信サービスのHuluで配信中)が人気だ。一部はローカル局の地上波でも放送され、ネット発のコンテンツながら、15%近い視聴率を記録する回もある。“グルメの伝道師”として人気者になった彼に、美食を極めるに至った経緯を聞いた。

『渡部の歩き方 グルメ王の休日』で「石橋うなぎ店」(静岡編)を訪れた渡部建 (C)Hulu

――どうしておいしいものを食べ歩くようになったんですか?

 20代の若手のころはお金がなくて、とにかく食えなかったんです。いろいろ食べたいものや行きたい店もあったんですけど、我慢していました。それが30代になって、お金をいただけるようになった。「自分のお金で何をやろうかな」と考えたときに、1つ頭に浮かんだのが、「これまで行きたかった食の名店を巡ってみよう」ということでした。

 でも最初は、銀座の有名店でお寿司を食べたりすると、すごく緊張しました。何を頼んだらいいか、値段はいくらなのか、作法も分からなかったので…。そんなとき、ある番組で、全国の寿司職人に「最も尊敬する寿司職人」を聞くアンケートというのがありました。そこで日本一に選ばれた、東京・四谷の「すし匠」の親方の中澤圭二さんにお会いしたのが、ボクが食べ歩きを始めるきっかけになりました。

 中澤さんは今、ハワイに行かれていますが、当時、こう言われたんです。「緊張して食べてもおいしくないでしょ? 好きに食べていいんだよ。知らないことがあったら、何でも遠慮なく聞いていいからね」と…。そう言っていただいて、気持ちが楽になりました。「料理の前に人ありき。こんなに素晴らしい方と出会えるなら、もっといろんな店に行ってみたい」と思うようになったんです。それからボクのグルメ旅が本格的に始まりました。

 40歳を過ぎると、仕事がさらに忙しくなって、なかなか休みが取れなくなってきたんですが、各地の名店を巡ることが、よい息抜きになり、今ではライフワークとして定着しています。時間が許す限り、日帰りでも、飛行機や新幹線で地方に赴きます。仕事を含めたら、もう全ての都道府県に行きましたけど、プライベートでも半分くらいは行ったんじゃないでしょうか。

――そんなプライベート旅をモチーフにしたグルメ番組『渡部の歩き方』をネットで始めましたね。いきさつと、なぜネットなのかを教えてください。

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