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サーモン寿司はノルウェー発祥 日本を席巻するワケ

日経トレンディ

2017/4/7

日経トレンディ

 人口が僅か500万人程度の小国にもかかわらず、中国に次ぐ世界2位のシーフード輸出国がノルウェー。日本とほぼ同じ面積の国土は長い海岸線に恵まれ、水揚げされたシーフードの95%を輸出に回す。その額は年間100億ドル以上に上り、輸出先は146カ国に広がる。

■「サーモン寿司」を自ら考案

 なかでも日本は世界有数の「お得意様」だ。東京・南麻布のノルウェー王国大使館で、「お疲れサバです」とにこやかに迎えてくれたのは、ノルウェー水産物審議会の日本・韓国ディレクター、グンバル・ヴィエ氏。「世界を見渡しても日本のシーフード消費量は突出している。だから昔から『プロジェクトジャパン』を展開してきた」。

アトランティックサーモン
回転寿司の定番ネタに成長した生サーモンの握り寿司
イクラをちりばめ、華やかに盛り付けた「ノルウェーサーモンのハート寿司」

 プロジェクトが始まったのは86年。当初の計画では、輸出の要はカペリン(カラフトシシャモ)だった。しかし、その前年、時の漁業相らが日本を視察して方針が変わった。日本には生のサーモンを食べる文化がない。江戸前寿司にもない生サーモンの握り寿司を考案し、試食会を重ねた。12年にはノルウェーの首相自ら日本の回転寿司店で振る舞うなど、徹底したプロモーションで「ノルウェーといえばサーモン」のイメージを30年かけて築き上げた。

 養殖のため年中供給できる上、とろけるような食感が支持を集め、一気に人気が広がった。現在では輸入アトランティックサーモンの3分の2をノルウェー産が占めている。

■「塩サバ」は日本の市場シェア8割

 サーモンと双璧を成すエースがサバだ。ノルウェーでは、年間で最も脂が乗る「大ぶりで売れるサバ」を日本向けに輸出している。NSCによると、日本で流通するサバの50%以上がノルウェー産。塩サバに限れば80%に達する。大西洋サバの一種で、背中にくっきりと濃いしま模様があるのが特徴。冬に備えて最も脂が乗る9~10月に獲れたサバが日本向けに輸出される。脂肪含有量が最大30%と他産地より際立って多い。霜降りのようなジューシーさが受け、「塩サバは国産よりノルウェー産という人が増えている」(ヴィエ氏)。

サバ
日本向けに考案した塩サバのサンドイッチ
フライパンで調理する「塩サバのバジル風味」

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