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カワイクなりたいならニッポン 美容院に外国人旅行客 キラキラ素材の開運ネイルも人気

2017/4/24 日経MJ

美容サロンでヘアカットしてもらった香港人観光客のキャンディーさん(大阪・心斎橋)

 爆買いは一服したが、東京五輪・パラリンピックに向けて増え続ける訪日客(インバウンド)。今、彼らが向かっているのは日本の美や癒やしが体験できるスポットだ。美容室で日本風のかわいいヘアスタイルにしたり、スパや銭湯で心ゆくまでリラックスしたり。世界を見渡しても、人一倍見た目を気にし、疲れている日本人。だからこそ、普段当たり前にやっているかわいいの演出法やリラックス法が外国人の心をつかむ。「美ンバウンド」の商機は広がる一方だ。

ヘアカットしてもらう前のキャンディーさん(大阪・心斎橋)

 「今日はパーマと~、う~ん、春っぽく明るい色にしてください」

 3月17日の正午、美容室「アリーズヘアー心斎橋OPA」(大阪市)に来店したのは香港から来たキャンディーさん(40)だ。「こんなイメージですか?」。ヘアスタイリストの小林晃士さんが日本のファッション雑誌を見せた。「わぁすてきです!」

 キャンディーさんは5回以上来店している常連だ。今回は半年ぶり。毎回観光とセットで日本で髪を切る。

 そして午後2時すぎ。ピンクがかったカラーにふわっとしたパーマで、がらりと雰囲気が変わり登場。自身の写真をインスタグラムに投稿し友人に「お披露目」する。

 国内の美容スポットに訪日客が訪れている。同店を運営するフォーサイス(大阪市)の大阪や東京の5店舗の外国人客は、2016年に約600人と前年比1.5倍に増えた。

 なぜ、わざわざ日本で髪を切るの?

 「香港では時間もかかるし、料金も高い。日本のヘアスタイリストはプロ。その人に合った自然な雰囲気にしてくれる。それが『かわいい』」

 ホットペッパービューティーアカデミーの調査によると、アジア圏の20~40代女性に「美容に関して憧れる国」を聞いたところ、トップは「日本」で64%に上った。2位は「韓国」で57%。日本女性は韓国に憧れを抱くことが多いが、ほかのアジア各国からみると、少し様子が異なる。

 「アジアでは日本の美容師さんが一番。自然なやわらかい雰囲気をつくるのがすごい」。同日、東京・渋谷の美容室「ミンクス原宿店」を見学していた上海などで美容室を経営する王国順さんは感心する。キャンディーさんも「アジアで美容をリードしているのは日本」と言い切る。

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