株式・投信

プロのポートフォリオ

投資するなら 地方の元気企業がいい(藤野英人) レオス・キャピタルワークス社長兼最高投資責任者

2017/4/4

PIXTA
「日本を代表する大企業の株価パフォーマンスは悪い。それが日本株全体の低調につながっている」

 東京の丸の内や大手町は日本を代表するビジネス街です。それらを含む千代田区、中央区にどのくらいの数の上場企業があると思いますか。

 答えは599社です。日本全体の上場企業は約3600社ですので、なんとたった2つの区の中に全体の17%もの上場企業が存在しているのです。それも、日本を代表する会社ばかり。多くの人はこれらの企業が地方の企業を陵駕(りょうが)しているイメージを持っています。

 それではこの599社、皇居周辺の会社なので「帝都銘柄」と名づけてみましょう。この帝都銘柄とそれ以外の上場企業(非帝都銘柄)を比較して、株価はどちらが上回っているでしょうか? やはり、帝都銘柄>非帝都銘柄なのでしょうか。

■大企業の株価パフォーマンスは悪い

 2016年12月末を基準に3年間と10年間の株価騰落(大和証券の協力を得て、構成銘柄を時価総額ベースで指数化)を比較してみました。

 実は3年間・10年間ともパフォーマンスは非帝都銘柄が上回りました。正解は、非帝都銘柄>帝都銘柄だったのです。もちろん、千代田区・中央区に本社のある会社はダメというのは早計で、約600社の中には非常に成功した会社もそうでない会社もあるわけです。しかしながら、全体として見ると、非帝都銘柄に大きく負けているのですね。それでは、日本を代表する大企業30社で構成する「TOPIX Core30」と非帝都銘柄を比較したらどうなるでしょうか?

 ちなみにTOPIX Core30の構成銘柄は、

 日本たばこ産業(JT)、セブン&アイ・ホールディングス、信越化学工業、武田薬品工業、アステラス製薬、日立製作所、パナソニック、ソニー、キーエンス、デンソー、ファナック、村田製作所、日産自動車、トヨタ自動車、ホンダ、キヤノン、三井物産、三菱商事、三菱UFJフィナンシャル・グループ、三井住友フィナンシャルグループ、みずほフィナンシャルグループ、東京海上ホールディングス、三井不動産、三菱地所、JR東日本、JR東海、日本電信電話(NTT)、KDDI、NTTドコモ、ソフトバンク(2016年10月31日現在、証券コード順)――です。

 どうです。日本を代表するだけに素晴らしい会社ばかりです。就職人気ランキングの上位企業が並んでいてキラキラしています。

株式・投信