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そのレシート、捨てるの待った! お宝があるかも

2017/4/6

 スーパーなどで受け取ったレシートを、そのまま財布にしまい込んだり捨てたりする人は多いだろう。でもよく見ると、割引券や金券を入手できる貴重な情報が記されていることがある。レシートに埋もれる「お宝」を探してみてはどうだろう。

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 「コンタクトレンズ5~20%引き」。専門店のチラシで見かけそうな文句だが、実はこれ、ドトールコーヒーのお店で配られたレシートに添えられていた割引クーポンだ。

 発行枚数が約6000万にも達する「Tポイントカード」。ファミリーマートなど主要な加盟企業の間でいま、互いの店舗で使える割引クーポンをレシートに付けて発券し合う試みが広がっている。

 カード保有者は、例えば自動車用品店のオートバックスで買い物をすると、ファミマで使える商品引換券が付くことも。ドトールでもし冒頭のようなクーポンを受け取ったら、アイシティの店で商品割引を受けられる。

 運営するTポイント・ジャパンによると、こうした「レシートクーポン」を発券する加盟企業は現在23社。マルエツやすかいらーく、エディオンなども含まれる。配る枚数や時期などは各社が独自に決めている。他社の店舗でクーポンを配ってもらい、来店を促し、新たな利用者層を開拓するのが各社の狙いだ。

 配った券のうち実際に利用された比率は高くても1割。お得なクーポンが付いていても気付かず、レシートごと捨ててしまう人も多いようだ。

レシートを撮影・送信してアンケートに答えるとポイント獲得

 全国に1200店超を構えるスターバックスコーヒージャパン。一部の常連客の間で「当たり」と呼ばれるレシートを配ることがある。券面にアンケートの案内が記され、ネット上で回答すると、ドリンクのTallサイズがどれでも1杯無料となる。

 ダークモカチップフラペチーノやキャラメルフラペチーノといった500円前後の人気商品も対象だ。当たった人はアンケート回答時にもらう番号をレシートに記入して店に持ち込めばいい。ただし当たりに巡り合える確率は非公開。「ランダムに配るようにしている」(同社)という。

 レシートを使い金券を獲得できるアプリも登場している。スーパーやコンビニなどのレシートをスマートフォンなどで撮影・送信し、アンケートに答えるとポイントを獲得。その数に応じてAmazonギフト券やiTunesギフトカードに交換できる。

 その一つ「レシポ!」は、ポイントの対象商品を随時掲載する。170円のヨーグルトで100ポイント(100円に相当)、270円の栄養ドリンクで100ポイントといった具合だ。運営するニジボックス(東京・中央)は、食品メーカーから依頼を受け、購入者の生の感想を調べている。

 「レシーポ」も似た仕組みのアプリ。15~20の質問に答えると5~30円分のポイントに。「購買動機などを詳しく調べ企業に提供している」(東京・港のソフトブレーン・フィールド木名瀬博社長)

 最近、薬局大手のレシートが少し変わったのにお気づきだろうか。バファリン、パブロンといった薬を買うと、レシートに「★」や「●」などの印が付くようになった。

 国が1月に新設した医療費控除の特例(セルフメディケーション税制)に対応する医薬品が対象だ。特例では、年間の購入額が1万2000円を超えると、超過分(上限8万8000円)を所得から控除でき、節税につながる。

特例対象の医薬品は約1600種(東京都千代田区のスギ薬局で)

 今年の購入分は、来春に確定申告する。対象医薬品は厚生労働省のサイトで一覧できるが、品目数が約1600もあり、いちいち照合するのは面倒。レシートに印が付いていれば、1年分をまとめて集約する際の手間が楽になる。

 年間で原則10万円を超えると適用される従来の医療費控除の仕組みもそのまま残り、納税者はどちらか有利なほうを選べる。税理士の中村健二さんは「どちらも確定申告に備えて資料が必要。レシートは捨てずにとっておきたい」と話している。

(畑中麻里)

[日経プラスワン2017年4月1日付]

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