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ロボアド運用、仕組みと実力は? 「テオ」を分析

2017/4/7

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 簡単な質問に答えるだけで資産配分の助言やお任せ運用をしてくれるロボットアドバイザー。国内外で急速に普及し始めているが、具体的な中身はあまり知られていない。2016年2月に本格運用を開始した「お金のデザイン」(東京・港)のロボアド「THEO(テオ)」を例に、診断の仕組みやリスク、運用状況などを探った。

■「成長」「インフレ対応」など複数の目的を組み合わせて配分

 ロボアドには(1)資産配分を助言するだけ(2)助言に基づいて運用までを一任――の2種類ある。テオは後者だ。海外の数多くの上場投資信託(ETF)を使って最低10万円から国際分散投資ができ、コスト(投資一任報酬)は預かり資産の1%だ。その他の売買手数料や為替手数料などはかからない。ちなみにテオとは画家ゴッホを経済的に助け続けた弟の名前。顧客の運用を助け続けたいという意味がある。

 ロボアドの多くは質問に対する回答から顧客が背負えるリスク(値動きのブレ)を診断し、その範囲でなるべく高いリターンを上げられる資産配分を提案するというシンプルなもの。しかしテオでは5つの質問をもとにAHP(階層分析法)という手法を使い、顧客ごとに、資産の成長性や値動きのブレ(リスク)の大きさ、インフレヘッジの必要性など資産運用の様々な目的のうちどれがどれだけ重要なのかを推計する。

 それを(1)国内外の株式を中心とする値上がり重視の「グロース・ポートフォリオ」(2)配当・利息重視で主に海外の国債や社債で運用する「インカム・ポートフォリオ」(3)インフレ対策で金や農作物、不動産投資信託(REIT)などで運用する「インフレヘッジ・ポートフォリオ」の3つの機能別のポートフォリオの構成比に変換する。

 3つの機能別ポートフォリオごとに運用開始後の値動きを示した(グラフA)。昨年秋の米トランプ大統領の当選後の金利上昇で債券中心のインカム・ポートフォリオが下落する一方で、株式中心のグロース・ポートフォリオが大きく上昇する逆相関の動きとなっている。

グラフA

 最高執行責任者(COO)の北沢直氏は「値動きが異なるものに分散投資する効果が表れている」と話す。

 5つの質問に答えて、実際に無料運用診断をやってみよう。今回は試しに(1)年齢→「55歳」(2)資産運用の経験→「豊富」(3)元本の安全性を重視するか→「ある程度重視」(4)値下がりしたらどうするか→「値上がりを期待し買い増す」(5)インフレで資産目減りが心配→「ある程度する」――と回答してみた。すると「値上がり益重視派」と診断された(図B)。

図B

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