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保険に家族で7本加入 「入りすぎ」かと思うが実は? ファイナンシャルプランナー 竹下さくら(1)

2017/4/21

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 住宅に次いで2番目に「人生で大きな買い物」といわれる生命保険。あなたの保険の入り方は正しいのか、ファイナンシャルプランナーの竹下さくらさんが疑問に答える新連載です。1回目は「自分は保険に入りすぎなのではないか」と悩むOさんを診断しました。

◇   ◇   ◇

 保険にたくさん入っています。これまで15本ほど入っていたのですが、いろいろ整理して今は7本。それでも知人からは保険に入りすぎだといわれています。どうなのでしょうか。(Oさん、東京都在住、42歳)

 独立系のファイナンシャルプランナー(FP)事務所は「お金のよろず相談所」のような仕事をしていますが、やはり多いのが保険の見直し相談です。最近、特に実感するのは、相談者が持参する保険証券の枚数が多くなっているという事実です。

 以前なら「定期付き終身保険」などの生命保険に、医療特約や家族の保障を併せて1本の保険として入っているケースが大半でした。それが最近は皆さんよく勉強していて、家族それぞれに必要な保障を考え、その保障ごとに保険会社を分けて加入する世帯が増加傾向にあります。4人家族のケースだと、保険に全部で5~10本入っているということもよくあります。

 さて、今回の相談者Oさんの「7本」が果たして入りすぎなのかどうか、また、保険の内容が適切なのかどうかみてみましょう。

【相談者プロフィル】
相談者:Oさん(42歳男性、出版関係の会社に勤務)
家族:妻(39歳、専業主婦)、子ども2人(7歳、3歳)
持ち家:あり
【加入している保険:保険料】
Oさん:
 ・年金保険(60歳から年72万円を10年間給付):年間約12万円
 ・団体生命保険(会社のグループ保険、死亡保障2000万円):夫婦合計で月約7000円
 ・団体医療保険(同、入院日額1万円など):夫婦合計で月約5600円
 ・がん保険(診断給付金200万円、入院日額2万円など):夫婦合計で月約3000円
 ・子どもの共済(入院日額5000円など):月1000円
妻:
 ・団体生命保険(死亡保障1000万円)
 ・がん保険(Aさんと同じ)
※そのほか住宅ローンの団体信用生命保険に加入

■年金保険で「老後保障」をうまくカバー

 ひとことで「保険」といっても「老後保障」「死亡保障」「医療保障」など、保険の目的は様々です。まず、Oさんが入っている年金保険は「老後保障」のための保険で、Oさんがこのまま生存して老後を迎えた際に、老後資金として不足する額をカバーするために入る保険です。

 そこで、Oさんに子どもの進学の方針や住宅ローンの返済計画などを伺ったうえで、一家の今後のキャッシュフローの概要をまとめてみました(グラフA)。

グラフA

 Aさんによると、お子さん2人の進路は中学校から私立、大学はできれば国立に入ってほしいという希望をもっています。

 赤線は、手取り収入の推移のイメージで、50代あたりからじわじわ収入が減る会社に勤務していることを考慮しました。60歳で退職金を受け取った後は雇用延長制度があり、65歳から年金生活に突入する流れです。

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