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キンコン西野 話題の絵本は100万部狙い、秘策明かす

日経エンタテインメント!

2017/4/14

1980年、兵庫県生まれ。1999年、梶原雄太と漫才コンビ「キングコング」を結成。活動はお笑いだけにとどまらず、3冊の絵本執筆、ソロトークライブや舞台の脚本執筆を手がけ、海外でも個展やライブ活動を行う(写真:ヨシダヤスシ)

 漫才コンビ「キングコング」として、相方の梶原雄太と活動している西野亮廣。彼が絵本作家として手がけた『えんとつ町のプペル』(2016年10月発売)の発行部数が27万部を突破した。外の世界から隔絶された「えんとつ町」を舞台に、「汚い、臭い」と嫌われるゴミ人間に、えんとつそうじ屋のルビッチが出会う物語をオールカラーで美しく描いている。

 レギュラー出演していた『森田一義アワー 笑っていいとも!』で西野が描いたイラストを見たタモリから、絵本を書くことを勧められ、筆を取ることに。09年に『Dr.インクの星空キネマ』で絵本作家としてデビュー。今回が4作目となる。クリエーターとしてだけでなく、プロモーターとしても才能を発揮する彼に作品に込めた思いを聞いた。

『えんとつ町のプペル』 絵・文・監督 にしのあきひろ/2000円(税別)/幻冬舎。1冊の絵本にイラストレーター、クリエーター総勢35人が参加。業界の常識を覆す、完全分業制による絵本

 「まず、今作の発売に当たって、今、一番売れているものの共通項を探しました。よくモノ消費からコト消費へと言われますが、体験型の感動を付加したものが売れているのかなと……。単にコンテンツを受動的に受け取るのではなく、ユーザーが参加し感動し、思いをみんなで共有するタイプのものです。アーティストのライブ会場でグッズが飛ぶように売れていますよね。

 それには、私をこれまで応援してくださっているファンの方々を巻き込むことが大切かなと。そこで今回、みなさんに『作り手』になってもらいました。内容と画の見本をネットで公開し、クラウドファンディングで出資金を募ろうと。1人2000円でも3000円でもいい。制作費の目標を1000万円に設定し、募りました」

■ファンを作り手にする

 「次に、さらなる『作り手』として、絵本の共同作業をしてくださる作家を募りました。絵本作家の卵や、CGアーティストたちを、ボクが直接、1人ひとり面接をして35人選びました。今作の高精細な画をこの短い時間で完成させるためには、この35人のアーティストの力が絶対に必要だったので。何より、ボク1人でなく、“みんな”で作ると決めていました。そして、このプロジェクトの進捗状況はブログで公開しました。ちなみに、各アーティストへのギャランティーですが、まずは販売数に左右されない買い取り報酬式でお支払いし、増刷ごとにボーナスを出しています。次回作への協力も依頼済みです。

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