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自分で考える働きやすさ改革 制度より仕事の断捨離

2017/3/29

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 昨年9月の第1回「働き方改革実現会議」以来、官民挙げて「働き方改革」の議論が活発化しています。今年の2月24日からは、毎月最終金曜日に仕事を早く切り上げようという「プレミアムフライデー」もスタートしました。

 とはいえ、長時間労働の是正、男性の育児参加、年収格差解消など個別の課題は山積みのうえ、制度が整えばすぐに働きやすい職場環境ができあがるというものでもありません。先進企業の取り組みをヒントに「働きやすさ改革」を考えてみました。

プレミアムフライデー初日。東京都知事の小池百合子氏が丸の内に、安倍昭恵首相夫人が日本橋エリアに構えて、同時に乾杯した

■コンカー:コミュニケーションを促進して働きやすさを向上

 米Concur Technologiesの日本法人であるコンカー(東京・千代田)は、世界最大規模の従業員意識調査「Great Place to Work」(働きがいのある会社研究所が運営)で3年連続「ベストカンパニー」(従業員25~99人部門)を受賞。多様なワークスタイルに対応した人事施策など、働きやすい環境づくりが評価されています。

 コンカーは出張・経費管理クラウドサービス「Concur Travel & Expense」を提供する企業。経費精算の作業をクラウドに移行することで、所要時間を月平均48分(一般企業の平均)から8.3分に短縮するとうたいます。社内では、承認系のワークフローや名刺管理、採用、労務管理などもクラウド化して社員の作業負担を減らす努力をしています。

 しかし、業務の時間短縮以上に同社が重視しているのは社内のコミュニケーションです。「人材さえそろえばビジネスが伸びるわけではない。お互いがお互いを高め合う文化をつくることが大事です」(マーケティング本部PR&コンテンツマーケティング担当マネジャーの安東知佳さん)。昨年2月に立ち上げた「Constructive Feedback(コンストラクティブ・フィードバック)」もそのための制度です。会社の改善点などを、誰でも無記名で意見箱に「投票」できるようにしたところ、社員から多くの意見が集まり、そこから数々の社内タスクフォースが立ち上がりました。

 「ログが残らない投票スタイルにして、単なるクレームはNG、解決策や代案を書く、というルールを決めました。ここで集まった意見によって“茶の間スペース”(社内の休憩スペース)にイベント告知のための黒板を設置しました。新入社員の紹介スライドをパワーポイントで作って茶の間スペースのパソコンで流すということも始めました。毎月多くの新人が入社してきますが、休憩中にこのスライドを見て社員の名前と顔を一致させることができるようになりました」(安東さん)

「女性は出産・育児などの制限がある分、少ない時間で成果を出す方法を真剣に考えます」(コンカーの安東知佳さん)
コンカー社内の休憩スペース(茶の間)に設置した黒板

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