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5000円で選ぶ万年筆 プロが薦める書き味抜群の1本

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日経トレンディ

愛好者はシニアかマニア。そんなイメージが強かった万年筆の市場が、新たなファンをつかみ拡大している。「当店では2016年秋の売り場刷新の効果もあり、万年筆の販売が前年比2割増で推移している」(銀座・伊東屋)

10年前まで遡れば下落傾向だった万年筆市場。反転の契機の一つは、パイロットコーポレーションが07年に発売したインク「色彩雫(いろしずく)」シリーズだ。「黒か青」という常識を覆す、ニュアンスのあるオレンジや緑などのインクが、「手帳にかわいく書きたい」といった若い女性のニーズに合致。それを見た同社が、中のインクが見える透明ボディの「プレラ 色彩逢(いろあ)い」を税別3500円の低価格で発売すると、複数本をカラーペン代わりに持つ人が増え始めた。

市場反転の決定打は13年秋発売のパイロット「カクノ」だ。元は学童向けながら、税別1000円の安さから、デビュー用万年筆に選ぶ大人が続出。2年8カ月で200万本を販売した(16年6月末時点)。この流れを受け、売り場でも「安価で高機能」な商品の存在感が増している。

今回は5000円台までの手頃な価格ながら、本格的な書き味で、初心者の「1本目」にふさわしいモデルを選定。売り場のプロである「銀座・伊東屋」の仁科昭彦氏、「代官山 蔦屋書店」の佐久間和子氏への取材を基に選んだ。

筆圧や筆跡の違いによってベストな万年筆は異なる他、1つのモデルが複数の字幅を用意するため、選ぶ前には店頭での試し書きが必要。その際に押さえるべき基本は、ペン先の素材とインクの入れ方による違いだ。

素材には金とスチールがある。ただ「金ペン先は1万円以上のモデルが大半」(土橋正氏)で、今回の価格帯では大半がスチールペン先だ。

インクはボトルから直接吸入する方式と、使い捨てカートリッジを使う方式がある。とはいえ昨今の万年筆は、カートリッジと、ボトルから吸入するための「コンバーター」のどちらも使える「両用式」が主流。使い勝手の面でも両用式を選べば間違いない。

同じ価格帯の輸入品と比べると、国産品は書き味やインクの出やすさ、字幅の多彩さといった機能面で上回るものが多い。「輸入品はデザインが売り、コストパフォーマンスが高いのは国産品という印象が強い」(佐久間氏)

具体的な商品を挙げていく。まず激安品もあなどれない。プロ2人が「この価格ではあり得ない書き味」と口をそろえたのはカクノだ。「滑らかに書け、インクの出もスムーズ。パーツを減らしてコストダウンしつつ、書き味は妥協していない」(仁科氏)。「ペン先はパイロットの3000円台のモデルと同じ。登場時は、1000円でこれを出されると、他の商品が売れなくならないかと心配になった」(佐久間氏)

同じく税別1000円のプラチナ万年筆「プレジール」は、インクの乾燥を防ぐインナーキャップをキャップ本体に組み込んだ「スリップシール機構」が魅力。「1年近く乾燥せず、万年筆の弱点を補っている」(仁科氏)

ドイツの老舗、ラミーが4000円台で販売する「サファリ」は、ファースト万年筆の定番的な一本だ。三角形のボディにより、自然とペンの持ち方が矯正される点も初心者向きといえる。

低価格モデルはボディー素材の関係もあり、デザインはカジュアルなものが多い。一方、5000円台になると、高級感と機能性を併せ持つモデルが増える。一つがドイツ・ファーバーカステルの「ベーシック」だ。レザーを巻いたシックなデザインに加えて、スチールペン先ながら金ペン先に近い滑らかな筆感。理由はペン先の形状にある。ペン先の構造は一般に、樹脂の「ペン芯」を金属の「ペン体」が上から覆っているが、ペン体の左右の湾曲がきつすぎるとペン先がしならず、書き味が硬くなりがち。「ベーシックはやや平たい形状で、適度にしなる」(佐久間氏)

ただし、「ぬらぬら」などと表現される万年筆特有の書き味では、やはり金ペン先に軍配が上がる。5000円台ながら14金を採用したのが、プラチナの「美巧」。「1万円以上のモデルと比べれば、ペン先は小ぶりで、しなり方に差はある。それでも金ペン先ならではの書き味で、長く書き続けても疲れない。細身のデザインも仕事の場にマッチする」(佐久間氏)。字幅は手帳に漢字を書く人向けの極細もあり、コストパフォーマンスは抜群だ。

(日経トレンディ編集部)

[日経トレンディ2017年3月号の記事を再構成]

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