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プロが教える 本当においしい東京のホテルランチ5選

フードジャーナリスト 北村美香

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NIKKEI STYLE

そろそろ春爛漫(らんまん)。ホテルランチがさらに楽しくなる時期だ。近くに桜のスポットがあるところも多く、咲き乱れるさまを窓から眺めたり、暖かい日はテラスで楽しんだり。味に定評があり、ランチならではの楽しみがある、おすすめホテルを5つご紹介しよう。

「ザ・レストラン by アマン」 アマン東京

最高級リゾートホテルとして有名なアマンが2014年、東京・大手町に初めてオープンした都市型ホテルが「アマン東京」。地上38階の高層複合ビルの最上層6フロアを占める、まさに空中のサンクチュアリだ。

33階の「ザ・レストラン by アマン」は、平木正和料理長を迎え、ヴェネト料理に特化したイタリアンレストランとして、16年に再出発した。平木料理長はイタリアに計17年間滞在し、北から南までさまざまな地方を巡って修業を重ねた。ヴェネト州の州都ヴェネチアの高級ホテルでは、最後の3年間は総料理長まで務めたキャリアの持ち主だ。ホテルのメインダイニングがイタリア料理、しかもヴェネト料理を前面に押し出すのは珍しい。料理長へのアマンの期待がいかに大きいか、わかる。

レストランへは1階エントランスからエレベーターでロビー階へ。天井を見上げれば、障子が張り巡らされ、目の前には、日本庭園をイメージさせる空間。満開の桜が迎えてくれる。左へ進めばレストランだ。約8メートルもの高さの窓から、東京のウエストサイドが見渡せ、晴れた日には富士山も望める。

5月14日までの限定コース「春のクラシック・ヴェネトコース」は、ヴェネト地方らしい春ならではの食材をふんだんに使っている。最初のひと皿は「蝦夷鹿のカルパッチョ ラディキオトレヴィーゾ ビーツのアグロドルチェ」。イタリアで最も高級な野菜といわれるトレヴィーゾを添えた鹿肉のカルパッチョだ。甘酸っぱい(アグロドルチェ)ビーツのソースに、やわらかな鹿肉、苦みのあるトレヴィーゾ。メリハリの効いたソースの味に、期待感が高まる。最初のひと皿はその日の料理の印象を決めるといわれる。これは、食べ手の心を確実につかむだろう。

次はパスタ。「ビーゴリ イン サルサ 玉葱(たまねぎ)とアンチョビのソース」。ヴェネトの代表的なパスタで、手打ちの生地を押し出して(ところてんのように)成形したもの。タマネギの甘みとイワシの香ばしさが、もちっとしたパスタによくからんで至福の味わい。

もうひと皿、アラカルトで頼んだのが、ヴェネト伝統のリゾット「リジ・エ・ビジ」。ヴェネトの春の食材であるグリーンピースと、小タマネギのほのかな甘みと苦みが、この季節らしい。このあと、主菜として天然マダイのソテー、赤城牛すね肉のスペッツァティーノ(煮込み)と続き、ヴェネトに発祥した有名デザート、ティラミスで最高潮に。平木料理長のお皿はどれもイタリアの空気を幾重にもまとい、緩急つけた味付けで存分に楽しめる。

レストランやカフェ、バーは、もちろん一般客も利用もできる。日本の伝統的な意匠を取り入れた館内は、日本人の目にも新鮮。窓から眺められる絶景パノラマのおかげなのか、東京に住んでいる人でも、東京を旅している感覚に。そこでイタリアの空気を感じるランチをいただく。そんなプチリゾート気分をぜひとも味わってほしい。

アマン東京
東京都千代田区大手町1-5-6 大手町タワー
「ザ・レストラン by アマン」
電話03-5224-3339(直通午前9時~午後9時)
午前11時30分~午後2時30分(ラストオーダー) 午後5時30分~午後10時(ラストオーダー)
「春のクラシック・ヴェネトコース」ランチコース7200円、ディナーコース1万6000円(税込み・サービス料別)

「和田倉」「グランド キッチン」 パレスホテル東京

春になると訪れたくなるホテルのランチがある。丸の内「パレスホテル東京」の日本料理「和田倉」だ。店内は、そこここに無垢(むく)材が使われ、端正な日本の美が感じられる。例えばエントランスは、120センチもの幅の栃(とち)の無垢材。ここから続く通路は、左官の名人が土間や土壁を手掛け、夏はひんやり、冬は暖かみを感じられる空間に仕上げた。ここを通り抜けることで、忙しい日常から、楽しみをゆったり待ち受けるひとときへ気分がシフトする。

ダイニングには自然光が入り、店名の由来となった和田倉壕(ぼり)や和田倉噴水公園の緑が楽しめる。今の季節は皇居外苑沿いの桜が遠くに眺められる。筆者は仕事が多忙になると、ランチにここへ。ひとりでもゆったり落ち着けて、心の疲れがほどけていくよう。多忙な方にぜひおすすめしたい。

この時期の楽しみは「花見弁当」。彩り豊かなちらし寿司をメインに、桜を随所にあしらった箱膳スタイルは、おいしいものを少しずつ楽しめて、ボリュームもしっかり。お昼とはいえ、少しお酒でもいただこうかしら、という気分になる。

もっと暖かくなれば、お堀に面したテラスが気持ちよい。芽吹きの時期は爽やかな緑が目を楽しませてくれる。オールデイダイニング「グランド キッチン」は、都心とは思えない心地よさ。食事はピザやサンドイッチなど気軽なものなので、平日のビジネスランチにも。休日のお昼などは、グラスシャンパンでゆっくり過ごすのもいい。都心にいながら、緑に囲まれたぜいたくなひとときを過ごせるはずだ。

パレスホテル東京
東京都千代田区丸の内1-1-1
日本料理「和田倉」
電話03-3211-5322
午前11時30分~午後2時30分 午後5時30分~午後9時30分(ラストオーダー)
オールデイダイニング「グランド キッチン」
電話03-3211-5364
午前6時~午前10時30分 午前11時30分~午後2時30分 午後5時30分~午後11時(ラストオーダー)※土曜・日曜・祝日のブレックファストは宿泊客専用

「ブラン ルージュ」 東京ステーションホテル

東京駅丸の内駅舎内にある「東京ステーションホテル」2階のレストラン「ブラン ルージュ」。エスカレーターから続く長い廊下のじゅうたんには、優雅なバラの模様が施されている。自然光がそれを彩り、これからのおいしい時間を想像して、わくわく感が広がってくる。

ホテルの歴史をたずねれば、レストランの魅力が一層ふくらむ。1914年(大正3年)に東京駅(中央停車場)が開業し、その翌年、壮麗なドームを備えた駅舎の中にホテルが誕生した。堅牢(けんろう)な造りゆえ、関東大震災にも耐えたが、45年の空襲によって屋根が焼失。赤れんがの躯体(くたい)だけが残った。51年になってホテルの営業が再開。内田百間、川端康成、松本清張ら著名な作家が通い、文化の香り漂うホテルとなった。2012年に駅舎が100年前の姿に復元された際にリニューアルオープン。かつての東京駅に郷愁を覚える人たちや、クラシカルなたたずまいにひかれたゲストが多数訪れている。

店名の「ブラン ルージュ(赤と白)」から、内装は赤と白を基調にしたクラシカルな雰囲気。駅舎2階の南端にあるので、窓際の3テーブルからは、山手線や京浜東北線、奥に東北新幹線の行き交う様子が眺められる。おおいに旅心を刺激される食事タイム。鉄道マニアの方々が押し寄せ、予約がとれなくなったら困るので、本当は内緒にしておきたいのだが、鉄道好き、旅好きには胸キュンなテーブルだ。予約時に相談すれば、席をリクエストできるとか。

石原雅弘総料理長は、フランスの三ツ星レストランで修業し、洞爺湖サミット晩さん会の料理スタッフとしても活躍。フランス料理の王道を歩んできた。だが、「この店はフレンチと銘打っていないのです。食のジャンル分けは意味がなくなってきています。いまは日本の食材をメインに、料理の国籍を越え、季節を感じる味をお届けしたい」という。

料理のなかに日本の調味料を潜ませたり、和食器を使ったり。リクエストでお箸も大丈夫。シェフが考案したケアフードという流動食のフルコースも、要望があれば用意してくれる。お年を召した方も安心してお連れできるので、家族の集いにもおすすめだ。

東京ステーションホテル
東京都千代田区丸の内1-9-1
「ブラン ルージュ」
電話03-5220-0014
午前11時30分~午後3時 午後5時30分~午後10時
スペシャルランチ6800円(税込み・サービス料別)

「ニューヨーク グリル」 パーク ハイアット 東京

1994年のオープン以来、そのグレードの高さを保ち続けているラグジュアリーホテル「パーク ハイアット 東京」(東京・新宿)。開業当時から変わらず前衛的であり、上質で落ち着いた雰囲気を醸し出している。52階に位置する「ニューヨーク グリル」は、世界中の味覚が集まるニューヨークの街をテーマに、産地にこだわった上質な食材を、シンプルで独創的に仕上げるグリル料理をメインにしたレストランだ。

入り口からオープンキッチンを通ってダイニングへ。キッチンには、赤や緑、黄など色鮮やかな野菜、肉や魚の焼ける匂いや音、シェフたちの躍動感あふれるパフォーマンス……。ニューヨークのレストランで感じるような、華やかな空気感に満ちている。テーブルに着けば、圧巻の眺望を堪能できる。

オープン以来、ランチタイムのメニュー構成は同じなのに、何度訪れても飽きないのは、料理自体が進化しているからだろう。前菜は約20種類のバラエティー豊かなビュッフェから。メインディッシュは6種類ほどの料理からチョイス。国産牛のステーキをはじめ、地鶏、子羊、豚肉や旬の鮮魚と取りそろえているのは、ホテルならでは。デザートもビュッフェスタイルであるものの、場所を変え、ゆったり過ごせるのもこのコースの魅力。休日は「ホリデーブランチ」として、食前酒にスパークリングワインが付く。

わが家では、娘が赤ちゃんのときから成人式まで、家族の集まりはここでと決めていた。それぞれ好きなものを好きな量で。ビュッフェスタイルは年齢層が異なる家族の集まりにぴったり。華やかな雰囲気はお祝いごとにも使え、一流のサービスに安心感も。長く愛されるホテルのレストランはラグジュアリーであって、オーセンティックなのだ。

パーク ハイアット 東京
東京都新宿区西新宿3-7-1-2 52階
「ニューヨーク グリル」
電話03-5323-3458(直通)
午前11時30分~午後2時30分 午後5時30分~午後10時
ウィークデーランチ5000円(税・サービス料別)
ホリデーブランチ7000円(税・サービス料別)

「ザ・バー」 ウエスティンホテル東京

「ウエスティンホテル東京」(東京・恵比寿)には、フレンチの「ビクターズ」、中華の「龍天門」など名店がそろい、ランチの選択肢が多くて迷ってしまう。週末にはラウンジのアフタヌーンティーが大人気で、予約なしには入れないほど。どこも魅力的だが、実はとっておきのランチスポットがある。

1階の「ザ・バー」。お昼なのにバー?と思われそうだが、ここのフードメニューの「特製ビーフメンチカツサンドウィッチ」が絶品なのだ。和牛とタマネギだけの分厚いメンチカツは、ジューシーで肉のうまみたっぷり。ホテルならではの食材の上質さが味の決め手だ。さらに、特製デミグラスソースとピリ辛マスタードが肉の味を引き立てる。一緒にはさんだレタスのシャキシャキ感で口の中はさっぱり。付け合わせのフレンチフライは揚げたてホクホク。料理長が選び抜いたトマトソースとマスタードが添えられている。

一皿でボリュームたっぷり、女性ひとりでは食べきれないほどだ。ホテルが開業して20数年。創業以来の人気No.1のメニューだとか。休日ならば、ウイスキーのソーダ割りと。特にスコッチウイスキーの中でも個性豊かなアイラ・モルト「ラフロイグ」との相性は抜群。

重厚なドアを開ければ、ロビー階にあっても外のにぎやかさが嘘のような静かな空間。ランチならぜひ窓際のソファ席へ。ホテルの庭を眺めながらの優雅なひとときとなるはず。1人で訪れるのもよし、休日に2人でゆったり過ごすのもよし。実は教えたくない、恵比寿の昼の隠れ家なのだ。

ウエスティンホテル東京
東京都目黒区三田1-4-1 恵比寿ガーデンプレイス内
「ザ・バー」
電話03-5423-7285(直通)
午前11時~翌午前0時30分

※データは掲載時のものです

北村美香 フードジャーナリスト。海外のガストロノミーシーンから精進料理、料理家レシピまで、雑誌、新聞を中心に「食」関連の企画・取材を幅広く手がける。料理本の編集も数多く、今年は3冊刊行予定。

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