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人気の陰りが顕著 米国REIT関連投信が失速

日経マネー

2017/4/12

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日経マネー

 今回は過去6カ月間の資金純流入額ランキング(2017年1月末時点)から、投資信託の最新の人気動向を探る。

 首位の「LM・オーストラリア~」は、1万口当たり毎月200円の高分配を武器に、2016年の半ばから売れ筋投信に仲間入り。資金純流入額が急増し、同年末にかけては特に勢いが増した。

 この人気の背景として考えられるのが、米国REIT(不動産投信)関連の失速だ。前回の同ランキング(16年10月末時点)で首位だった「フィデリティ・US~」は、今回2位に後退。11月の分配金引き下げを受け、12月以降は資金流出が目立つ。前回2位から今回14位まで落ちた「新光 US~」も、分配金引き下げ観測から12月には資金流出超となり、実際、この1月に引き下げを行った。これらの解約資金の一部が、高分配を続ける「LM~」に流れた可能性は高い。

 実は今回の該当期間の“純流出”トップは、毎月分配型人気の火付け役である「グローバル・ソブリン・オープン(毎月決算型)」。一世を風靡(ふうび)したこの人気投信の転落のきっかけも、分配金の引き下げだった。08年末から100カ月連続の流出超となっており、最大6兆円に迫った純資産総額も足元では約6000億円まで減っている。分配金の動向が売れ行きに与える影響が強いのは、長年変わらぬ傾向。果たして、米国REIT関連投信も「いつか来た道」をたどるのか。

(格付投資情報センター)

[日経マネー2017年5月号の記事を再構成]

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著者 : 日経マネー編集部
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