株式・投信

桐谷さんの株主優待入門

新生活スタート! 誰にでも役立つ家庭用品の優待

日経マネー

2017/4/5

PIXTA
日経マネー

 暖かくなり、新生活が始まる季節ということで、これからの日々の暮らしに必ず役立つ家庭用品のお薦め優待を桐谷さんに教えてもらいました。

◇      ◇      ◇

 春は新生活の季節。今回は、どんな人にでも役立つ家庭用品の優待を紹介しましょう。日常生活で必ず使う紙製品やキッチン用品、掃除用品、文具などはいくらあっても困りませんし、独り暮らしの人にも便利ですからね。

桐谷広人(きりたに・ひろと) 67歳。プロ棋士(七段)。1984年の失恋を機に株式投資を始める。現在400以上の優待銘柄を持ち、その優待品で日々の生活をほぼ賄っている。癒やされる人柄も人気の理由

 家庭用品を購入するのに使い勝手のいい優待品としてはQUOカードがありますが、そればかり並べてもちょっと“芸”がないので、今回は外しました。

 家庭用品の優待で定番といえるのは、各種の紙製品がもらえる日本製紙(東1・3863)と、掃除用品やタオルなどの詰め合わせがもらえるDCMホールディングス(東1・3050)。この連載でも以前取り上げましたね。面白いところでは、トイレットペーパーが大量に届く日本紙パルプ商事(東1・8032)もあります。

(左)バンダイナムコの優待でもらえる「こども商品券」では、文具やおもちゃ、子供服などが購入可能。(右)スクロールの優待券は届いてから有効期限までに約9カ月間あり、3月末優待と9月末優待の2回分を足して使うこともできる

 紙製品では、平和紙業(東2・9929)もいいでしょう。キッチンタウパーやティッシュなどが色々もらえます。優待は1000株からで優待利回りは高くありませんが、配当利回りが2%以上あって比較的投資しやすい銘柄です。

 ワッツ(東1・2735)は、100円ショップの様々なオリジナル商品(紙皿やビニールひも、割り箸、布巾など。毎回異なる)がまとめて箱で届きます。商品点数が多く、何が入っているのか、ちょっとしたワクワク感があります。

 雑貨や美容品などが買える優待券をもらえるのはスクロール(東1・8005)。保有期間に応じて9月末優待の額面が増えていき、100株で3年以上継続保有なら優待+配当利回りは9%以上と、かなり魅力的な水準になります。

 ファーマライズホールディングス(東1・2796)も、利回りの良さで注目できます。私が優待品として選んでいる歯磨き粉は、1620円(税込み)相当が2本。これで優待+配当利回りは9%ほどになり、お買い得感があります。

注:データは2017年3月3日の終値。年2回同内容の優待がある場合、1回分の内容を表示。「利回り」の――は算出不能。

■コーヒーカップはどこに?

 アサヒペン(東2・4623)は塗料の会社のイメージがありますが、実はハウスケア用品も手掛けていて、優待ではキッチンクリーナーや除菌スプレー、カビ取り剤などのセットがもらえます。

 次々届く優待品であふれ返ってなかなか片付かない我が家ですが、掃除用品はこのように色々そろっているので、あとは時間とやる気次第! まあ、そのハードルが結構高いんですけどね。外食などの優待を“消化”するのにも忙しくって。

 ただちょっと困るのが、家での探し物に苦労しがちなこと。先日、コーヒーカップが割れたので、ニッコー(名2・5343)の優待で手に入れた新品カップを出そうとしたんですが、どこにしまったのか、もう1カ月くらい見つかりません。家のどこかに、絶対あるはずなんですけど……。

 ニッコーは無配銘柄ですが、優待利回りだけで8%以上あるので、食器が欲しい人にはお薦めです。

 文具を買うのに便利なのは、バンダイナムコホールディングス(東1・7832)の優待ポイントと交換できる「こども商品券」。この間、西友の文具売り場で0.3mm対応のシャープペンと芯を買ってきました。一般的な0.5mmの製品より値段は高めですが、株の売買記録を細かい字でノートにびっしり書き込むには、この細さがちょうどいいんですよ。

◇      ◇      ◇

【今回の桐谷戦略】 仕事のない週末には

 講演や取材などが入っていない土・日曜には、映画をまとめて見に行くことが多いです。地下鉄の休日割引回数券を買い、電車移動しながら東京都内の映画館を2~3館回ります。

 まず木場の映画館で東急レクリエーション(東2・9631)の優待を使い、有楽町に移動してスバル興業(東1・9632)や東京テアトル(東1・9633)の優待で2本目を見て、また木場に戻ってレイトショーで3本目を見るとか。見たい映画がどこでいつやっているのか、事前に調べて計画を立てます。

 以前は映画館にも自転車で出かけていましたが、最近は電車移動の合間に本や新聞を読み、講演のネタを仕入れるようにしています。初めのうちは優待の使用自体が目的だったのですが、だんだんと映画が好きになってきて、近頃では映画の評論の仕事なんかもたまにあるんですよ。

■4月の権利確定銘柄

 では最後に、株主優待ブログ「毎日優待三昧」が人気の個人投資家rika氏が厳選した「2017年4月に入手できるお得銘柄」を紹介しよう。2017年4月中に割当基準日を迎える銘柄だ(なお、2017年4月末が割当基準日の場合、優待を得るための最終売買日は、4月25日になる)。銘柄選択の際の参考にしてほしい。

注:データは2017年3月3日の終値。年2回同内容の優待がある場合、1回分の内容を表示。「利回り」の――は算出不能。

(日経マネー 小谷真幸)

[日経マネー2017年5月号の記事を再構成]

日経マネー2017年5月号 [雑誌]

著者 : 日経マネー編集部
出版 : 日経BPマーケティング
価格 : 730円 (税込み)


株式・投信