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ETFの「流動性」って何? どこで判断すればいいの ETFの基本から使いこなしまで(2)

2017/3/23

ETFは少額から投資できるのも長所。139銘柄は2万円以下で買える(2月末の例)

 第1回の「ETFって何? 株や投信との違いは『分散&低コスト』」で見た通り、ETFは1銘柄だけでも分散投資ができ、通常の投資信託に比べても信託報酬が低い便利な商品。特に信託報酬は投信を保有している間ずっとかかりますから、これが低いというのは大きな魅力です。一方でETF選びでは「流動性」が問題になるといわれます。投信選びの記事ではあまり出てこない、この流動性とは何でしょうか。どこで見ればいいのでしょうか。今回も日本経済新聞出版社のムック「ETFまるわかり! 徹底活用術2017」の記事をもとに解説していきましょう。

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 同じ指数に連動するETFでも、売買高が多いものと少ないものがありますが、売買高が少ないETFなどは購入しない方がよいのでしょうか。

 ETFは売買を円滑に行わせるための、株式にはない仕組みを持っています。そのため、売買高が少なかったとしても円滑に取引ができる銘柄もあります。

 ETFには、投資家が出す注文の他に、ETFの流動性を供給することを求められている「指定参加者」と呼ばれる証券会社が通常は気配を出しています。つまり、プロの業者がいつでも売買の用意をしているということです。もちろん、銘柄によって指定参加者の注文が少ないものもありますが、一般的にETFは投資家の売買が円滑に行われるような仕組みがあるので、売買高の少ないETFでも実際にはより多くの売買を行うことができるものもあります。

 下図は、ある日のあるETFの気配値(買いたい値段、売りたい値段)を表示した板情報です。この日、このETFの売買高は5805株でした。売買高が少ないということは、買い気配も売り気配もあまり出ていなかったのでしょうか。

 図を見てもわかるように、1万2480~1万2520円の中で1万1000口の買い注文、1万2530~1万2570円の中で1万4353口の売り注文があり、実際の売買高よりも多くの注文が出ていたことがわかります。

 このように、売買の際には板情報を見て、実際にどれくらいの注文が出ているかを確認することが大切です。

■実際に流動性を確認してみよう

 それでは、実際にETFを売買しようとするときにどのように流動性を確認すればよいでしょうか。

 やはり最初に見るべきは、売買高・売買代金でしょう。日経新聞などに掲載されている「売買高」や日経電子版やYahoo!ファイナンスなどのウェブサイトで調べられる「売買高」「売買代金」を参考に、1日にどれくらいの売買が成立したのかを調べることができます。

 下図の6銘柄はTOPIX(東証株価指数)を連動指数とするETFの2016年10月の1日平均売買高および1日平均売買代金を示しています。同じ指数に連動する類似したETFでありながら、売買高・売買代金には違いがあることがわかります。

■売買高・売買代金が少ない銘柄の流動性を確認する方法

 冒頭で説明した通り、ETFでは売買高・売買代金が少なかったとしても売買できるものがあります。そんなときに、チェックすべき指標は「スプレッド」と「デプス」です。

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