くらし&ハウス

モノ・フラッシュ

ついに登場、電動フルオート傘 レイングッズが進化中

日経トレンディネット

2017/3/15

東京丸惣「SMART・T AUTO」(2万1600円)。サイズは58cmと65cmの2種類

日経トレンディネット

 2017年2月8~10日に開催された巨大なギフト製品見本市「東京インターナショナル・ギフト・ショー」のなかで盛り上がっていたのが「レイングッズ」だ。防水機能の進化に驚いた。

■フルオート、外側に折れても元に戻る? 「傘」は進化中

 ギフトショーの最近の傾向としては、奇をてらわず、素材や製法に工夫が見られるものや、すぐに使える便利なものなどが中心。そして、今回、なぜかレイングッズ、防水関係の製品に面白いものが多かった。

 傘では、ついにというか、ようやく出たと思ったのが、東京丸惣の「SMART・J AUTO」。電動式のフルオート傘だ。

 開閉ともにフルオートの折り畳み傘は今では珍しくないが、この傘はなんと電動。ボタン一つでゆっくりと開き、ボタン一つでゆっくりと完全に閉じるのだ。従来のフルオートの折り畳み傘は、閉じるときに最後のシャフトを縮める動作は手動だったし、開くときは「バシュッ」と勢い良く開くため、水が飛び散ったりした。そのあたりが解決されたのだ。しかも、シャフトが重くなったり、太くなったわけではないところがすごい。

柄にあるボタンで開閉する

 充電は柄の部分にあるマイクロUSB端子から行い、モバイルバッテリーからでも充電が可能。フル充電で約150回の開閉ができるという。とにかく、この傘のゆっくり開閉する動作が面白くて、じっくり見てしまった。

 また、長寿の里の「ポキッと折れるんです」は、強風などにあえて逆らわず、傘の骨が外側にポキッと折れ、一度閉じてもう一度開くと元通りに直るという、“人より傘を守る”タイプ。破損した傘が路上に捨てられるのは危険だし、傘が壊れるより一時的に雨に濡れるほうがいいという発想も悪くないのかもしれない。

長寿の里「ポキッと折れるんです」(オープン価格)。骨が細めだが、見た感じは普通の傘だ
強風でこんなふうになっても、傘を閉じて開けば元通り

■ウエアもレインブーツも携帯が定番に

 レインウエア、スポーツウエアの専門メーカーMAKKU(マック)のレインウエアは、ウルトラライトコーデュラナイロンを使い、軽く、安価なのが特徴。なかでもバックパックまでスタイリッシュに覆うことができる「バックパックWジッパー」が魅力だ。コンパクトに持ち歩ける収納バッグも付属しているのがうれしい。

MAKKU「UL RAIN COAT」(7800円)。色はブラックとネイビー。ビジネス仕様のクールなデザイン
MAKKU「UL RAIN JACKET」(6900円)。色はブラック、グリーン、オレンジ。動きやすさを重視したデザイン

このバックに入るので、持ち歩きもラクラク。防水のバッグなので小物入れとしても使える

 コンパクトに持ち歩ける雨具としては、アトムの携帯するブーツ「POKEBOO」も良かった。両足で500g以下、高さはペットボトルくらい、太さはややあるが、長靴を持ち歩いて、このサイズと軽さはうれしい。履き替えたいつもの靴のほうが場所を取るくらいだ。ガーデニングなどにも使えるし、靴箱にも入れやすい。ソールの素材もしっかりしているし、本体は天然ゴムで防水機能は十分。サイズも22.5cmから28cmまで用意されている。

アトム「POKEBOO」(近日発売予定)。これが畳んで袋に入れた状態
取り出すと、実用的な長さがあるレインブーツになる

■水の中にいる感触がない?手袋や靴下

 防水用品というか、防水機能のある素材を使った製品も、すごいものが出展されていた。

 まずは、メトロポリスの「デックスシェル」だ。ナイロンやレーヨンのアウターとインナーの間に、ポーレルメンブレムというフィルムを挟むことで、ビックリするほどの防水性能が得られるという。その素材を使って、手袋や靴下、帽子などを作っている。

メトロポリス「デックスシェル」の靴下。価格は2800円から。中のフィルムがポイントだから、履き心地自体は普通の化学繊維の靴下と変わらないのも魅力
メトロポリス「デックスシェル」の手袋。価格は4900円から

 実際に、デックスシェルの手袋をして水の中に手を突っ込んだのだが、中には全く水が浸透しないどころか、水の中に手を入れているという感触さえない。汗は外に出してくれるらしいので蒸れることもないらしい。この靴下があれば、雨の日も快適に歩けそうだ。

この水の中にある靴下の中に手を突っ込んでも、まったく濡れた感じがない

■水をくめる風呂敷!

 水をはじく布を使った、テキスタイル専門メーカー朝倉染布の風呂敷「ながれ」もなかなかのものだった。こちらは防水ではなくはっ水。生地繊維の1本1本に炭化フッ素を付着することではっ水する布が出来上がるのだという。

 荷物を包んだ風呂敷に水をバンバンかける展示が行われていたのだが、両面にはっ水加工を施された風呂敷は、中の荷物を濡らすことがなかった。水もくめるというのだからすごい。いざというときのバケツ代わりにもなるのだ。

朝倉染布の超はっ水風呂敷「ながれ」(2800円~5400円)。価格はサイズや布地によって違う
このように、水を掛けていたが、本当に濡れていなかった。はっ水能力は洗濯することで少しずつ弱まるそうだ

(文・写真 納富廉邦)

[日経トレンディネット 2017年2月24日付の記事を再構成]

くらし&ハウス