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初めての投信選び 長い積立なら高リターンの株式型

2017/3/19

 個人型確定拠出年金(愛称iDeCo)の加入対象者の拡大や、来年始まる積立型の少額投資非課税制度(NISA)をきっかけに、投資信託に関心を持つ人は多そうだ。だが、いざ買おうとするとどう選べばいいのか迷ってしまう。初めての投信選びのポイントをケース別にまとめてみた。

 どれが自分に向いたファンドかわからない――。投信を買う際に多くの人が感じる悩みだ。

 ありがちなのは、足元の成績が好調なファンドに目を向けてしまうパターン。しかし最初にやるべきことは、運用する期間や目的を明確にすることだ。「どの投信が儲かりそうか」を考えるのは後回しでいい。

 ▼ケース(1) まず、20~40代半ばの人が老後の資金づくりなどを目的に、20年以上の長期で運用するケースの選び方を考えよう。

 運用方法は、まとまった資金がなくても始められる積立投資が現実的だ。そして、長期の積み立てに向く資産の筆頭候補は、高いリターンが見込める国内外の株式になる。

■高値づかみ減る

 株式は価格変動が大きく「怖い」と感じる人も多いだろうが、過去の経験則からすれば運用期間が20年以上なら、リーマン危機のような大きな下落があっても回復が見込める。

 しかも定期的に一定額を買う積立投資では、大きな価格変動はデメリットではない。安値で多くの口数を買えて、高値では買える口数が少なく高値づかみが減るという、積み立てならではの特性が生きるからだ。

 図Aは国内外資産の2000年以降の値動き。世界的な金利低下(債券価格は上昇)を受け、外国債券の上昇率が最も高かった。

 しかし積立投資では結果が一変する。00年1月から17年間、毎月末に各指数に連動する投信を1万円ずつ買い続けたとすると、債券よりも国内外の株式の利益の方が大きかった(図B)。

 長期運用ではコストも重要になる。投信の保有期間中にかかる信託報酬は運用期間が長くなるほど負担は重くなる。リスクなどが同程度の投信の中から1本選ぶなら、コストの安いインデックス型がお勧めだ。

 ▼ケース(2) 教育費や住宅ローンの負担が軽くなり、50代で老後の準備に取り掛かる人も多いはず。退職後をにらみ、10年程度の期間で積立投資に励む場合の選び方はどうだろう。

 そのときは投資対象を株式に絞るのは避けたい。大幅な株価の下落に見舞われると、期間中には回復できない恐れがあるからだ。

 そこで採り入れたいのが分散投資の考え方。値動きの異なる資産にお金を分散し、値下がりリスクをできるだけ抑える方法だ。

 図Bの試算例では、リーマン危機の直後、国内外の株式で生じた含み損が約4割に達したのに対し、4資産への均等額投資では最大で15%程度にとどまった。

 10年程度の運用なら、複数の資産に偏りなく投資するバランス型のファンドを選びたい。期待リターンは年率4~5%がメドだ。

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